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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第62番 パスティッチョ (Sinfonia No.62, 1780)

ハイドンさんの交響曲第62番は、1780年12月のハイドンさんの手紙に「2つの交響曲」と書かれていて、それがこの第62番と第74番のことだそうで、1780年の作品だと分かるそうです。

第1楽章は、1777年作曲のニ長調序曲(Hob.Ia:7)の転用ということです。これはもともと交響曲第53番「帝国」の第4楽章に用いられていたらしいのですが、差替えられたために、こちらの第62番に転用になったということです。そのような経緯もあり、この交響曲は「パスティッチョ」と呼ばれることがあるとのことです。

交響曲第62番ニ長調(Sinfonia No.62 D Dur, Hob.I:62)
第1楽章 Allegro オペラなど劇音楽の序曲風の音楽です。
第2楽章 Allegretto 舟歌(バルカロール)風の音楽で、ハイドンさんの緩徐楽章には珍しく、短調にもなりませんし、びっくりさせるようなこともありません。
第3楽章 Menuet & Trio. Allegretto サロン風のメヌエットとファゴットが活躍するトリオです。
第4楽章 Finale. Allegro モーツァルトのリンツ交響曲(1783)、ベートーヴェンの第1交響曲(1800)が聴こえてくるようなフィナーレです。

エルンスト・メルツェンドルファー (Ernst Märzendorfer)さん指揮ウィーン室内管弦楽団(Vienna Chamber Orchestra)の演奏です。

マルティン・ジークハルト(Martin Sieghart)さん指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団(Stuttgarter Kammerorchester)の演奏です。

(by R)

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