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本日の一曲 vol.173 ショパン バラード第4番ヘ短調 (Frederic Chopin: Ballade nº 4, 1842)

バラードについては、前にリストの第2番をご紹介しました。

以前ご紹介したように、バラードとは物語をモチーフにしたものであり、現在のポピュラー音楽でのバラードとは少し意味合いが異なります。ショパンのバラードは4曲ありますが、どの曲もポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィチ(Adam Mickiewicz)の詩にに基づいていると言われています。

バラード第4番は、ミツキェヴィチさんの「三人のブードゥリ」に基づいていると言われていますが、これはフランスのピアニスト、アルフレッド・コルトー(Alfred Cortot)さんのショパンのバラード集の序文における主張です。この詩は、宝物を求めて父親に送り出された3人の兄弟が3人のポーランド人の花嫁を連れて帰ってくるという内容だそうです。

この曲は、謎に包まれたジョルジュ・サンドさんとの生活の合間に作曲されましたが、曲の内容的にも、技巧的にも充実したものになっていると言われています。

古い録音ですが、ロシアのピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter)さんの演奏をお聴きください。

弊社が主催する本年2月4日のSAKURA JAPAN MUSIC COMPETITION 2023 ピアノ部門 東京大会上位入賞者によるガラ・コンサートで仲山晴香さんがこの曲を演奏しますので、ぜひお越しください!

(by R)

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