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本日の一曲 vol.419 マルガリータ・レクオーナ タブー (Margarita Lecuona: Tabú, 1934)

マルガリータ・レクオーナさんは、1910年4月18日にキューバのハバナで生まれ、十代でハバナのプロアルテ音楽学校でギターをクララ・ロメオ・デ・ニコラ(Clara Romeo de Nicola)さんに、バレエをニコライ・ヤヴォルスキー(Nikolai Yavorsky)さんにそれぞれ学び、1930年ころから作曲を始め、舞台でギターを弾きながら歌っていました。

本日ご紹介する「タブー」は、昭和の時代を生きた日本人なら誰でも知っている曲であり、1930年代に彼女の叔父であるエルネスト・レクオーナ(Ernesto Lecuona)さんのレクオーナ・キューバ・ボーイズ(Lecuona Cuba Boys)が録音して、最初に有名になりました。

歌詞の内容をChatGPTに聞いてみると、以下の答えでした。
「基本的にはタブー(禁忌)や呪いに関するテーマを扱っています。具体的には、アフリカやキューバの伝統的な信仰や文化を反映し、呪いや禁忌の力がどれだけ強力かを表現しています。歌詞の内容は、神秘的で恐ろしい力に触れることが禁じられているという警告や、危険な領域に足を踏み入れることへの戒めを伝えています。」

なぜ昭和の日本人がみな知っているかと言うと、「8時だョ!全員集合」のコントのコーナーで加藤茶さんが「ちょっとだけよ」と言いながら踊って、当時のPTAから大顰蹙を買ったからですね。

しかし、レクオーナ・キューバン・ボーイズのバージョンを改めてお聴きになってみると、おそらく何か物足りなさを感じられるかと思います。「8時だョ!全員集合」では、生のビッグバンドである「岡本章生とゲイスターズ」が演奏しており、この「タブー」のミュート付きのトランペットは岡本章生さんご本人が演奏していました。

ゲイスターズの演奏はサブスクのメニューにはないのですが、YouTubeにはいくつか動画があがっています。

ところで、岡本さんとゲイスターズの演奏は、「マンボの王様」と呼ばれたペレス・プラード楽団(Pérez Prado and His Orchestra)の演奏にならったものでした。

「8時だョ!全員集合」の関係では、テディ・ペンダーグラスさんの記事がありますので、こちらもご覧ください。

(by R)

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