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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第86番 カプリッチョ (Sinfonia No.86, 1786)
交響曲第86番はパリ交響曲の中では最後に作曲されたものです。オーケストラの規模も大きく、壮麗な造りになっています。ハイドンの研究家のランドンさんは、この交響曲をハイドンさんの交響曲のうち「最高のものの一つ」と評価しています。
第2楽章では「カプリッチョ」との指定がありますが、ハイドンさんの交響曲でその指定があるのは、他には交響曲第53番「帝国」の初期稿(A版)の終楽章だけだそうです。
交響曲第86番ニ長調(Sinfonia No.86 D Dur, Hob.I:86)
第1楽章 Adagio - Allegro spiritoso アダージョの序奏から始まる壮麗な楽章です。
第2楽章 Capriccio. Largo カプリッチョとはイタリア語で「気まぐれ」とか「いたずら」という意味で、音楽上の日本語訳は「奇想曲」とか「狂想曲」です。音楽形式にとらわれないということなんですが、緩徐楽章という前提でハイドンさんが自由気ままに作曲したということなんでしょう。
第3楽章 Menuet & Trio. Allegretto 田舎風のシンフォニックなメヌエットです。
第4楽章 Finale. Allegro con spirit 終楽章も第1楽章と同じく壮麗で愉悦に満ちた、ファンファーレのような楽章です。
コートニー・ルイス(Courtney Lewis)さん指揮ジャクソンヴィル交響楽団(Jacksonville Symphony)の演奏です。
フランス・ブリュッヘン(Frans Brüggen)さん指揮18世紀オーケストラ(Orchestra Of The 18th Century)の演奏です。
(by R)
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