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本日の一曲 vol.216 吉田美奈子 時よ (1976)

吉田美奈子さんは、1953年生まれのシンガーで、音楽的には、はっぴいえんど周辺の出身です。1973年に細野晴臣さんのプロデュースでファースト・アルバム「扉の冬」をリリースしましたが、その透明感の溢れる歌声から、コーラス隊としてもひっぱりだこでした。

特に、同年生まれの山下達郎さんとのタッグではたくさんの名曲があります。本日ご紹介する「時よ」は、吉田美奈子さんの作詞作曲ですが、この録音より前に、山下達郎さんのライヴ盤「IT'S A POPPIN' TIME」で、吉田美奈子さん本人をコーラス隊に迎えてのレコーディングがありました。

最近でも、映画「フローレンスは眠る」(2015)の主題歌として使われました。

「時よ」は3拍子のバラードです。3拍子と言うと、ヨハン・シュトラウスなどに代表される円舞曲としてのワルツを思い浮かべるかもしれませんが、こうしたバラードも意外とたくさんあります。noteにもよばさんが3拍子の曲をまとめていらっしゃいますので、こちらもご覧になってみてください。

ところで、吉田美奈子さんは、元はっぴいえんどの大瀧詠一さんから「夢で逢えたら」(1976)を提供されています。この曲はもともとは大瀧詠一さんからアン・ルイスさんに提供されるはずだったのですが、イメージにあわないということになり、一度はボツになった曲を吉田さんが歌うことになったといういきさつがあったようです。

ちなみに、アン・ルイスさんは1976年には、シングル曲としては「ごめんなさい」を、アルバムとしては「恋を唄う」をそれぞれリリースしました。

アン・ルイスさんは、1979年に吉田美奈子さん作詞、山下達郎さん作曲の「恋のブギウギトレイン」をシングル曲としてリリースしました。

アン・ルイスさんは、この後、結婚・出産から活動休止をして、1982年からのイメージ・チェンジに大成功し、大ブレイクしたのです。

(by R)

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