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よば的思考 ~3拍子の魔法~

 こんにちは!よばです。私はShowroomをリスナーとして利用し、いろんなところで遊んでもらっています。今回の記事では、私の好きな3/4拍子や6/8拍子などの曲をまとめて、「こういうの良いよね」を感じてもらえたらなと思っています。タイトルにも「3拍子」とあるように、ほとんどは3拍子の曲ですが、一部6/8拍子や、12/8拍子(3連ロッカバラード)のようなものもあります。とはいえ「変拍子」と言うにはちょっと言い過ぎ感もあり、というわけで何となく「3」な感じのものが集まっていると思って頂ければ幸いです。あくまで私も音楽は素人なので、大目に見てもらえたら嬉しいです。
 3拍子の曲の良さはその曲によっても違うとは思うのですが、私はその「非完結感」が好きです。4拍子がすっと収まる一方で、3拍子はどうしてもしっかりと切れず、それがポジティブな意味では「次へのつながり」「次への期待」を、ネガティブな意味では「終わらない不安感」「無限のループ」のようなものを生み出す、そんなイメージです。この世にある曲の中で何%が3拍子なのかはわかりませんが、みなさんのよく知っている曲の中でどういう曲がそれに当たるのか、調べてみたら網羅的に曲を紹介しているようなサイトも見つけにくいですし、参考にして頂ければと思います。


1.童謡・唱歌・合唱曲編

 古く日本では「農耕文化」が根付いており、そのリズムが4拍子であることから変拍子は生まれにくかった、と一説にはいわれていますが、ともあれなんだかんだで3拍子の曲もあるわけで。

「ぞうさん」

 しょっぱなからこれかい!といわれそうですが、超絶シンプルかつ3拍子かと思いまして。ぞうのノッソリした動きと3拍子が絶妙にマッチしていますよね。

「かっこう」

 そういえばこう言う曲もあったなー!と思って。リコーダーか何かで練習したと思うんです。この曲。

「仰げば尊し」※6/8拍子

 この曲はいろいろな楽譜を見ても6/8拍子と書かれているのですが、どうも私には3拍子に聞こえてしまいます。おそらくこれが元の楽譜なのだろうと思うのが落ちていましたが、それにも確かに6/8と書かれていた記憶があります。

「赤とんぼ」「ふるさと」

 ちょうど一緒に歌われている映像がありましたのでセットです。案外こうした古くからある曲にも、やっぱりキレイなメロディーの3拍子があるんですよね。ガッツリと[1・2・3]というリズムを踏んでいる感は少ないですが、滑らかな感じですね。

「今日の日はさようなら」

 赤とんぼやふるさともそうですが、どこかこう夕暮れ時だったり哀愁が漂う空気感というのを表すのにも、3拍子のリズムは良いですよね、という曲です。

「ウンパッパ」

 ちょっとマイナーかも知れないですね。私が思うド定番の3拍子の曲です。合唱曲系ですぐ思いついたのがこの曲だったりします。たしかこれも合奏か何かをしたかも知れないです。最後の方で輪唱みたいになるところが好きです。

「勇気一つを友にして」

 上の「ウンパッパ」と同じくらい、3拍子の合唱曲って何かな?と思って印象的なのがこの曲だったりします。3拍子が哀愁通り越して淋しさ・悲哀を表すのですが、実は結構かっこいい。とても好きな曲です。音楽の教科書に載っていた気がしますね。

「きよしこの夜」

 クリスマスソングにも3拍子の曲が隠れています。ただ、楽譜によっては6/8で書かれているんですよねこの曲。そういうことがあると素人の私からしたら「違いなんてないんじゃないの?」といいたくなってしまうんですよね(詳しい人に怒られるかもしれない)


 そのほかに、いかにも6/8拍子の曲!という感じの物として、「夢の世界を」とか「思い出のアルバム」なんていう曲もありますね。特に前者は、ピアノ伴奏の楽譜からしていかにも6/8拍子感がすごいです。

2.スタジオジブリ編

 ジブリだけでも結構3拍子の曲があります。もちろん有名どころのあの曲たちの他に、こんな所にあったんだ!というものまで。

「ハトと少年(天空の城ラピュタ)」※6/8拍子?

 この曲も、とあるサイトでは3/4拍子になっていましたが、個人的にはどっちやねん系。リズム楽器をちょっと換えちゃえば3/4拍子感が強まるけど、6/8拍子なんだろうなぁ的な。いずれにせよ、ウキウキワクワク感が、この拍子で出せる良さなのかなと思っています。

「晴れた日に・・・(魔女の宅急便)」

 魔女の宅急便は、揺れ動く少女の心を表すかのように、3拍子の曲が使われているのかなぁと思っています。ピアノverのリンクを貼りましたが、この曲の実際の使用シーンでは、結構明るく使われていたかと思います。

「大忙しのキキ(魔女の宅急便)」

 海の見える街の後半部分ですよね。ずんちゃっちゃ感がワクワクさせる曲。宅急便を始めたころの音楽でしたでしょうか。

「町の夜/傷心のキキ(魔女の宅急便)」

 飛べなくなったキキのその心をそのまま映し出したかのような曲。思い出しただけで泣けてくるかのような。だってね、自分の唯一の取り柄・武器だと思っていたことができなくなるって、どういう心境か。

「さくらんぼの実る頃/加藤登紀子(紅の豚)」※6/8拍子?

 原曲はフランスの曲ですが、ジーナの歌うシーンがとても強烈な印象を残すこの名曲。歌は静かに聴くもんだ!

「いつも何度でも/木村弓(千と千尋の神隠し)」

 ジブリで3拍子となると、やっぱりこの曲は外せない。This is 3拍子って感じ。「いつも何度でも」というタイトルにもあるように、やっぱり輪廻感というか、生きとし生けるものの命の神秘さというか、静かでキレイな曲の裏に我々が太刀打ちできない壮大な力があるかのような、そんな曲。この曲がエンディングで使われる意図みたいなものが伝わってくるような感じがします。

「人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城)」

 ハウルといえば、の1曲ですよね。いかにも「ずんちゃっちゃ」ですし、欧風な雰囲気を表しているのかなぁ。あと、それこそいかにも「メリーゴーランド」が、エンドレス感ですよね。

「世界の約束/倍賞千恵子(木村弓cover,ハウルの動く城)」

  ハウルといえば、の2曲目です。人生のメリーゴーランドとは違う雰囲気ではありますが、これもやはり王道の3拍子といった感じ。

「Arrietty's Song/セシル・コルベル(借りぐらしのアリエッティ)」

 ハープの音色もそうですが、神秘的な曲ですよね。この曲の不思議なところは、サビでぐっと上がるのではなくて、すっと納めに行くところ(擬音どうした)。個人的にはあまり3拍子感が前面に出ていない印象ですが、聞いてみてやはり、といった感じ。

「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜/手嶌葵(コクリコ坂から)」

 手嶌葵さんの声って良いですよね。透き通る声。曲自体は、[1・2・3/1・(2)・(3)]みたいな、二小節1セットで最後の1つ2つが抜ける感じの拍子を取っている印象。コクリコ坂からは3拍子じゃなくてもおすすめしたい曲が随所にちりばめられています。たとえば「朝ごはんの歌」とか。

 あと、ジブリ作品というわけではありませんが、宮崎駿さん監督作品「ルパン三世 カリオストロの城」の中の1曲、「炎のたからもの」も3拍子感ありますよね。なんで「感」としたかというと、楽譜によっては6/8拍子になっていたから。Arrietty's Songと同じ感じだと思うのですけどね。

3.ディズニー編

 そういえばディズニーの曲で3拍子ってどれくらいあったのかなーと思って思い出したり調べたりしたのですが、ぱっとわかったのはあんまりなく。一方ですごく好きな曲が1つあります。

「いつか王子様が(白雪姫)」

「夢はひそかに(シンデレラ)」

「いつか夢で(眠れる森の美女)」

 このあたりの3曲がそうなのかなーと。劇中で歌われる曲あるあるだと思うのですが、リズムの崩しがハンパなくて、普通に聴きたい(拍子を取るには)と思ってしまったりね。

「So close(魔法にかけられて)」

 この曲はもうすでに劇中で「ワルツ」と紹介されている舞踏会用の曲なので、疑いの余地なしといった感じの3拍子。と思いきや、4/4拍子で3連符の楽譜があったり、12/8拍子で捉えられていたりと、おいおいどういうことだ!と素人目には思ってしまう1曲。
 ただこの曲に関しては、単純に美しい。実写とアニメーションを組み合わせたディズニー映画「魔法にかけられて(Enchanted)」の終盤のシーンですが、知る人ぞ知る、名曲中の名曲で、すべての伏線やら前振りをひっさげてのダンスシーンです。

4.アニメ編

 アニソンの中にもやはり3拍子の曲があるようなのですが、マイナーな曲も結構ありますので、あくまで私が知っている・ぱっと思いついた曲だけになってしまいますが、ご了承下さい。

「ひみつのアッコちゃん」

 最初に思いついたのはこの曲。「ずんちゃっちゃっ」系ワルツのリズムに乗せるフレーズが、今聴いても見事ですよね。なんていうか、うん。上手いこと乗せるなー!って。

「アイモ~鳥のひと~/ランカ・リー=中島愛(マクロスF)」

 この曲は、私の好きな歌い手さんが何回も歌ってくれて知ったのですが、Arrietty's Songにも近いような、どこかこう北欧感があるというか、そんな曲だと思います。じつはアニメはあんまり知らないです。ちなみに最初の方のフレーズは造語だったはず。

「夜の歌/大道寺知世(カードキャプターさくら)」

 カードキャプターさくらのアニメ中に出てくる曲。さくらが集めているカードのうち、「ソング」が歌っていた曲が、知世の練習している「夜の歌」だった、という設定で、アニメ中で歌われていました。そのソングを捕まえるためにも、知世に歌ってもらっておびき寄せる、というようなシーンだったと思います。合唱曲、あるいは賛美歌のような、シンプルな旋律ながらしっかりした世界観があるような曲。

5.J-POP編

 当然ながらJ-POPにも3拍子の曲があるわけですが、古くからの曲というより、一般的なJ-POPの方が3拍子の曲が少ない気がします。個人的に特に少ないな、と思ったのがジャニーズさんです。部分的に3拍子が入る曲はありますし、嵐の「カイト」のようにサビがすごい変拍子というかリズムの取り方の曲があったり、同じく嵐の「Monster」のように間奏にワルツのアクセントが入る曲があったりはしますが、全体を通してしっかりとした3拍子、とかなると、なかなか少ないのではないでしょうか。

「部屋とYシャツと私/平松愛理」

 この曲はもう言うまでも無いかなという感じ。歌詞の強烈なインパクトに引っ張られますが、その世界観を効果的に広げているのが3拍子のリズムだと思います。

「メリクリ/BoA」

 もうすぐそういう季節ですねー!と思いつつこの曲も3拍子でしょうか。とはいえこれもリズム楽器の打ち方1つ変えれば9/8拍子に聞こえなくもないような、と思っています。

「願い事の持ち腐れ/AKB48」

 このカテゴリの最初にジャニーズさんに3拍子が少ないと書きましたが、AKB48さんも同じく少ないかなぁと思います。おそらくですが、王道のアイドルさんにはそういう曲が使いづらいということなのでしょうか。ぱっと思いついたのは乃木坂46の生田絵梨花さんが弾き語りされる曲「あなたのために弾きたい」ですが、これも6/8拍子の楽譜をみかけました。「君の名は希望」は違和感のない変拍子、という感じです。日向坂46だと、「まさか 偶然...」というはなちゃんず(富田鈴花&松田好花)の曲が3拍子ですね。

「月と銀紙飛行船/ももいろクローバーZ」

 そういえばももクロにもあったようなと思って探したらこの曲でした。というか、思い返せばももクロって転調だったり変拍子だったりの不思議な曲もあったような気が・・・とさらに思い出して出てきたのが、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」です。途中3拍子がっつり入りますよね。

「人生の扉/竹内まりや」

 (動画はカバー)
 あまりメジャーな曲ではないのかも知れませんが、SONGSや某バラエティ番組で使用されるなどして、知る人ぞ知る名曲なんじゃないかなと思います。この曲はまさに人生という1年1年を繰り返すものを表している1曲ですので、こういった3拍のリズムが上手くはまるんじゃないかなぁと思っています。

「雨のち晴レルヤ/ゆず」

 ゆずは、個人的には割とすんなりと3拍子の曲を作っている印象があります。たとえば「からっぽ」とか「悲しみの傘」とかも3拍子(楽譜によっては6/8拍子)ですし、ゆずが小田和正さんと「クリスマスの約束」の企画内で作った「クリスマスの約束」という曲も3拍子だったりします。

「トイレの神様/植村花菜」

 わりと最近(というほどでもないのかも知れませんが)の曲で3拍子が思いついたのは、この曲。ゆずのあとにこの曲を並べたのもギターつながりだからなのですが、フォークっぽさのある落ち着いた3拍子って良いですよね。

「ラブレター/DREAMS COME TRUE」

 ドリカムの曲で3拍子かなーと思いついたのは、シングル曲だとこれ。でも、調べると中村さんが「厳密に言うと3拍子じゃないんだよね」と仰っているのでちょっと違うのでしょう。とはいえ、シンプルな4拍でないのは事実で、こういうスローバラードって吉田さんの歌唱力が際立って好きなんですよね。3拍子じゃないですが「めまい」とか好きです。
 ドリカム関連で言うと、「a little waltz」というテレビCMでも使われた曲がタイトル通りワルツだったり、NHKの全国学校音楽コンクール小学校の部の課題曲「未来を旅するハーモニー」が3拍子です。

 J-POPという括りなのかわかりませんが、「戦場のメリークリスマス」も冒頭は12/8拍子?の感がありますよね。

6.(番外編)3連のロッカバラード編

 私も調べていてこの表記は初めて聞いたのですが、4/4拍子を基本とした3連譜だったり、あるいは12/8拍子のような曲がそれに相当するそうです。ただこれも、ぱっと聴いたら3拍子や4拍子に聞こえなくもない曲があったり無かったり。たとえば以下のような曲たち。

「黒毛和牛上塩タン焼680円/大塚愛」

「時代/中島みゆき」

「あなた/小坂明子」※サビ

「栞のテーマ/サザンオールスターズ」

「君といつまでも/加山雄三」

「津軽海峡・冬景色/石川さゆり」

「瞬き/back number」


 [1・2・3・4・5・6][1・2・3・4・5・6]がずっと繰り返しますよね。なるほど普通に聴いたら4拍子なのだけど、しっかり聴いてみるとおやっとなる感じでしょうか。

7.洋楽編

 最後のパートです。やはり、洋楽に疎い私でも知っているような有名曲だけ思いだしても、3拍子の曲が多くあります(広く昔の曲もあります)。

「Piano Man/Billy Joel」

 超絶有名曲ですよねぇ。

「What A Wonderful World/Louis Armstrong」※12/8 or 4/4 or 6/8

 いろいろな楽譜のいろいろな拍子を見ました。12/8とか4/4で3連譜みたいのがしっくりくるのでしょうかね。

「Moon River/Audrey Hepburn(ティファニーで朝食を)」

 これも名曲中の名曲ですよね。っていうかオードリー・ヘップバーンキレイですよね。

「Amazing Grace」

 もちろんこの曲もかなり有名だとは思いますが、ついつい好きな歌手の方の動画を貼ってしまいます。KOKIAさんという歌手ですが、KOKIAさんにこう言う曲を歌ってもらうとドハマりするんですよね。女神のような歌声。

「My Favorite Things/Julie Andrews(サウンドオブミュージック)」

 たしかに3拍子の曲なのですが、なんていうか、すごくすんなりと入ってくる3拍子だなと。この映画「サウンドオブミュージック」がすごく好きなのですが、この曲自体を3拍子だなぁと意識して聴いてなかったです。

「エーデルワイス」

 大佐が歌うこのバージョンが好き。そして、会場でみんなで歌うバージョンがもっと好き。歌が止まったら、ジュリーアンドリュースが支えて、家族が集まって、会場が歌って、最高のシーンです(わかる人にはわかる)。


まとめ

 というわけで、いろいろな曲をまとめてみましたがいかがだったでしょうか。お別れといったらこの曲ですよね。

「別れのワルツ」

 お店が閉まるときに流れる曲ですが、実は「蛍の光」ではない、ってご存じでしたか。蛍の光(の原曲になるのでしょうか?)を基にした別の曲なのです。なので、蛍の光は4拍子ですが、この曲は3拍子です。

 という最後の1曲で締めまして、このnoteは終わりにしたいと思います。なかなかボリュームのある記事になってしまいましたが、「なるほどこの曲も3拍子なんだ」とか「こんな3拍子の使い方もあるんだ」とか、いろいろ楽しんでもらえたら良いなぁと思っています。ここに載せたほぼすべての楽曲をまとめたYouTubeのプレイリストを以下に示しておきます。もしよろしければこちらもお楽しみ下さい。それでは!

全体プレイリスト



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