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本日の一曲 21世紀の音楽

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連載「本日の一曲」のうち、21世紀の音楽をまとめました。
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2024年2月の記事一覧

本日の一曲 vol.203 サイモン・ハラム グラハム・フィトキン ゲイト (Graham Fitkin: Gate, 2001, performed by Simon Haram)

グラハム・フィトキンさんは、1963年4月19日生まれのイギリスの作曲家です。ミニマリストあるいはポストミニマリストと言われます。この曲「ゲイト(Gate)」は、ソプラノ・サックスとピアノのための曲であり、フィトキンさんのホームページによると、「この曲はトリルという一つのことから作曲が始まりました。2つの隣り合った音が交互に配置されると、単純かつ一定のビート・グループが出来上がります。それをさまざまなテンポの文脈に配置すると、トリル固有のクオリティが疑わしくなってきます」と説

本日の一曲 vol.194 ヘイルストーム ラヴ・バイツ (Halestorm: Love Bites (So Do I), 2012)

ヘイルストームは、アメリカ・ペンシルベニア州レッドライオン出身のバンドで、リジー・ヘイル(Lizzy Hale, G&Vo)さん、アレジェイ・ヘイル(Arejay Hale, Dr)さん姉弟を中心に1997年に結成されました。 ヘイルストームの演奏については、一度取り上げたことがありました。 本日の「ラヴ・バイツ」は、彼らのセカンド・アルバム「The Strange Case Of...」(2012)に収録され、同年のグラミー賞のハードロック/ヘヴィーメタル・パフォーマン

本日の一曲 vol.192 フロッグ・リープ 伝承 (Frog Leap: Carry On Wayward Son, 2020)

「伝承(Carry On Wayward Son)」は、アメリカのプログレ・バンド、カンサス(Kansas)の1976年にリリースされたアルバム「永遠の序曲(Leftoverture)」の1曲目に収録された曲です。この曲をノルウェーのミュージシャン、レオ・モラックチェリさんがカバーしたものを本日はご紹介します。曲の雰囲気はオリジナルをほぼ踏襲しているのですが、ところどころにメタル風の味付けがなされており、オリジナルをご存知なら、より楽しめると思います。 レオさんは、フロッグ

本日の一曲 vol.190 小澤征爾 武満徹作品集(1967, 1969)とマーカス・ロバーツ・トリオとのガーシュウィン(2005)

小澤征爾さんの安らかな眠りをお祈りします(1935.9.1 奉天~2024.2.6 東京)。 (by R)

本日の一曲 vol.185 ルビカ・シャー 白い暴動 (Rubika Shah: Movie "White Riot", 2019)

2019年に公開されたルビカ・シャー監督の映画「白い暴動」は、1976年~1982年にイギリスで起きたムーヴメント「ロック・アゲンスト・レイシズム(RAR)」を描いたドキュメンタリー映画です。 RARは、当時イギリスで台頭してきた極右政党「国民戦線(Natiotnal Front, N.F.)」の移民・有色人種の排斥運動に反対して起きたムーヴメントです。映画は、1978年4月30日のトラファルガー広場での行進と、ハックニーのヴィクトリア・パークでのコンサートがピークになって