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本日の一曲

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さくらMusic officeでは、新企画「本日の一曲」をスタートしました! この「本日の一曲」では、ジャンルにこだわらず、時にはアーティストや時代背景にも触れながら、誰もが知…
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2024年6月の記事一覧

本日の一曲 vol.326 エヴァネッセンス ブリング・ミー・トゥ・ライフ (Evanescence: Bring Me To Life, 2003)

エヴァネッセンスは、中学生時代に知り合ったボーカルのエイミー・リーさんとギターのベン・ムーディーさんが中心となり、2003年にアルバム「フォールン(Fallen)」をリリースしてメジャーデビューをしたバンドです。このアルバムは大変なセールスを記録し、アメリカでは600万枚以上が売れました。昨年(2023年)11月には20周年記念バージョンも発売されました。 本日ご紹介する「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」はシングルカットされた曲ですが、アルバム全体の雰囲気を代表する曲といって

本日の一曲 vol.325 オメでたい頭でなにより 推しごとメモリアル (2018)

オメでたい頭で何よりについては、一度「さくらんぼ」で紹介したことがありました。 そのオメでたい頭でなによりが無期限活動休止のこと。 コロナ時代も頑張っていたのに、と思うと残念ですが、「ネタ切れ」ということなので、またのネタの集積を待ちたいと思います。 筆者が勝手に名曲だと思っている曲を2曲ほど紹介します。 「スーパー銭湯〜オメの湯〜」ソロ回しと何より快速さが素晴らしいです。 「推しごとメモリアル」サビのメロディー自体と歌い分けが素晴らしいと思います。 (by R)

本日の一曲 vol.324 トゥール ザ・グラッジ (Tool: The Grudge, 2001)

トゥールは先日ご紹介したばかりですが、筆者が個人的にはまってしまったので、再びご紹介します。本日は、2001年にリリースされた彼らのサードアルバム「ラタララス(Lateralus)」の1曲目の「ザ・グラッジ」です。 歌詞については、アセンダント(ASC)のあたりを土星がうろついているなどと歌われているようです。歌詞の解説は、「りりっくりすと」さんの記事をご覧ください。 このような音楽の場合、要(かなめ)はドラムだと思います。歌詞もドラムも謎解きのようなところがあって、ファ

本日の一曲 vol.323 ジョーン・ジェット&ブラックハーツ アイ・ラヴ・ロックン・ロール (Joan Jet & The Blackhearts: I Love Rock 'N Roll, 1981)

ジョーン・ジェットさんは、ガールズ・バンドのはしりだったランナウェイズ(The Runaways)の「リズム・ギター」担当でした。 ランナウェイズは、日本では、当時、ガールズ・バンドだったというだけでなく、ボーカルのシェリー・カリー(Cherie Currie)さんが下着姿でステージ・パフォーマンスをするということで話題をさらい、来日時には大騒ぎだったのです。この来日時にトラブルが勃発し、ベースのジャッキー・フォックス(Jackie Fox)さんが脱退、日本での話題は急速に

本日の一曲 vol.322 テンシュテットのワルキューレ第1幕 (Richard Wagner: Die Walküre Act 1, 1870 cond. Klaus Tennstedt)

「ワルキューレ」は、リヒャルト・ワグナー(Richard Wagner)さんの4部作「ニーベルングの指環(Der Ring des Nibelungen)」の第1夜の作品です。「ニーベルングの指環」については、以前ご紹介したことがありました。 この「ニーベルングの指環」のうち、第1夜「ワルキューレ」の第1幕は、「指環」の中でもドラマティックな構成になっていること、全体で約1時間であること、歌手が3人しか出てこないこと、などから、演奏会形式で取り上げられることがあり、レコード

本日の一曲 vol.321 ザ・セレクター トゥー・マッチ・プレッシャー (The Selector: Too Much Pressure, 1980)

1979年、イギリスでスペシャルズ(The Specials)がギャングスターズ(Gangsters)のヒットを飛ばし、1950年代にジャマイカで発祥した「スカ(Ska)」が一大リバイバル・ブームとなりました。 日本でも、1981年、マッドネス(Madness)がホンダシティのCMに出演したりして、スカが有名になりましたが、日本のバンドにも影響を与えたのでした(ただし、日本のスカバンドで有名な東京スカパラダイスオーケストラのメジャー・デビューは1990年でしたので、それまで

本日の一曲 vol.320 ヴィヴァルディ 6つのヴァイオリン協奏曲 作品12 第1番 (Antonio Vivaldi: Sei concerti Op.12 No.1, 1729)

ヴァイオリン学習者が学習する2曲目のヴィヴァルディは、このト短調(g moll)の協奏曲です。これは1729年に出版された「6つの協奏曲集」の中の1曲ですが、この協奏曲集の構成は以下のとおりです。 協奏曲第1番ト短調(RV317) 協奏曲第2番ニ短調(RV244) 協奏曲第3番ニ長調(RV124) 協奏曲第4番ハ長調(RV173) 協奏曲第5番変ロ長調(RV379) 協奏曲第6番変ロ長調(RV361) スズキメソードでは第5巻に収録されていますサラ・チャン(Sarah C

本日の一曲 vol.319 ルー・リード 子供たち (Lou Reed: The Kids, 1973)

1970年8月、ルー・リードさんは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)を脱退し、1971年にRCAレコードとレコーディング契約を締結し、1972年5月にソロのファーストアルバム「ロックの幻想(Lou Reed)」をリリースしました。 その後、11月に名曲「ワイルド・サイドを歩け(Walk On The Wild Side)」が収録されたセカンドアルバム「トランスフォーマー(Transformer)」がリリースされました。 フ

本日の一曲 vol.318 マイク・オールドフィールド チューブラー・ベルズ (Mike Oldfield: Tubular Bells, 1973)

マイク・オールドフィールドさんは、1953年5月15日生まれのイギリスのミュージシャンです。弱冠20歳のとき、1973年5月25日ににファースト・アルバム「チューブラー・ベルズ(Tubular Bells)」をリリースし、これが大ヒットしました。しかも、同年12月26日に公開された映画史に残るオカルト映画「エクソシスト(Exorcist)」のテーマ曲にも使われたことから、誰もが知る曲となりました。 ただし、日本で発売されていたシングル盤「『エクソシスト』のテーマ チューブラ

本日の一曲 vol.317 ヴィヴァルディ オーボエ協奏曲ニ短調 (Antonio Vivaldi: Oboe Concerto RV454, 1723)

本日ご紹介するオーボエ協奏曲は、アントニオ・ヴィヴァルディさんの1725年に出版されたヴァイオリン曲集「和声と創意の試み( Il cimento dell'armonia e dell'inventione)」の中に収録された協奏曲第9番ニ短調をオーボエに置き換えたものです。 「和声と創意の試み」はヴィヴァルディさんの作品の中でも最も有名な「四季(Four Seasons)」が収録されているもので、構成は以下のとおりです。 協奏曲第1番ホ長調(RV269)「四季」「春」

本日の一曲 vol.316 ヴァン・ヘイレン ユー・リアリー・ガット・ミー (Van Halen: You Really Got Me, 1978)

ヴァン・ヘイレンの1978年のデビュー・アルバム「炎の導火線(原題はセルフタイトル Van Halen)」に収録されたキンクス(The Kinks)のカバー曲です。アルバムで聴くと、1曲目「悪魔のハイウェイ」、2曲目「暗闇の爆撃」ときて、3曲目が「ユー・リアリー・ガット・ミー」でした。当時、エドワード・ヴァン・ヘイレン(Edward Van Halen)さんのギターの音といい、ライトハンド奏法といい、ギターキッズに多大な影響を与えました。この3曲の並びはぜひアルバムで聴いても

本日の一曲 vol.315 ヴィヴァルディ 合奏協奏曲集 調和の霊感 作品3 第6番 イ短調 (Antonio Vivaldi: Concerti L'estro ar,onico" Op.3-6, 1711)

アントニオ・ヴィヴァルディさんの合奏協奏曲集「調和の霊感」作品番号3は、イタリアにあったトスカーナ大公国のメディチ家コジモ3世大公の長子のフェルディナンド・デ・メディチ大公子に献呈されたものです。 「調和の霊感」は1番から12番までの協奏曲からなっており、全部を演奏すると80分くらいになる上、「協奏曲」と名付けられていますが、様々なスタイルの協奏曲があるため、通しの録音ということになると、アンサンブル団体によるものが主流になります。 以下の協奏曲から構成されています。 第

本日の一曲 vol.314 クライバーのカルメン (Georges Bizet: Carmen, 1875. cond. Carlos Kleiber, 1978)

1978年12月にウィーン国立歌劇場で上演されたビゼー作曲の「カルメン」です。20世紀に残された最高のオペラ遺産です。約2時間34分の長丁場ですが、実際のオペラを鑑賞するように幕間に休憩を入れてご覧になるとちょうどよいかと思います。 序曲からして「闘牛士のテーマ」から始まりますので、どなたでもご存知のメロディーから始まり、難しい曲は一切なく、親しみやすく、かつ、ドラマチックな進行で最後まで突き進みます。 ざっくりとしたあらすじは、盗賊の魔性の女カルメンに振り回されてしまっ

本日の一曲 vol.313 ミック・ロンソン ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート (Mick Ronson: White Light / White Heat, 1975)

ミック・ロンソンさんは、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんの盟友であり、ジギー・スターダスト(Ziggy Stardust)のザ・スパイダーズ・フロム・マーズ(The Spiders Ftom Mars)のギタリストでした。 デヴィッド・ボウイさんの映画にもなった「ジギー・スターダスト」のライブから、「フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年/すべての若き野郎ども/ユー・プリティ・シングス~8行詩(The Wild Eyed Boy From Freeclou