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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲編

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多作であるハイドンの曲を一日一曲ずつ聴いていきましょう。
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#教会ソナタ

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第11番 教会ソナタ2 (Sinfonia No.11, 1760)

交響曲第11番は、第5番と同じく「教会ソナタ」です。こちらもモルツィン家時代の曲です。 交響曲第11番変ホ長調(Sinfonia No.11 Es Dur, Hob.I:11) 第1楽章 Adagio cantabile 独立した楽章になっていますが、第2楽章の序奏といってもよさそうです。優美なアダージョの楽章です。 第2楽章 Allegro 端正なアレグロです。ハイドンさんは、長調の楽章では必ずといっていいほど短調の部分を織り込みますが、あまり感情的なものを感じさせず、対

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第5番 教会ソナタ (Sinfonia No.5 A Dur, 1760)

「教会ソナタ」とは、中期バロック時代(クープランやスカルラッティ、コレッリの時代)からの分類で、舞曲を中心としたソナタ・ダ・カメラ(Sonata da camera, 室内ソナタ)とこの第5番のように最初に緩徐楽章がある「真面目な」ソナタ・ダ・キエーザ(Sonata da chiesa, 教会ソナタ)とがあります。「教会」といっても、特に教会で演奏されるという意味ではなく、単に「真面目」という意味のようです。 Symphony No. 5 in A Major, Hob.I