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デザイナーになれなかったわたし 1

こんにちは。さとうです。

初めましての自己紹介なのになんかタイトル暗くてごめんなさい。でも決して暗い話ではありませんのでよろしくお願いします。

特になんの取り柄もなかったわたしが、いつの間にか社内で1番の営業として成果を上げるまでのお話です。

未経験でデザイナーに

そもそも、今の会社にはデザイナーとして入社しました。転職前に働いていたのは、展示会のブースデザインや看板などサインの制作をする会社に未経験で雇ってもらい、約1年ほど働いていました。正直、甘い気持ちでスタートし、とりあえずIllustratorとPhotoshopが使えればデザイナーになれると信じて、基本操作だけ覚えたところで就活。近所の制作会社に運よく拾ってもらい、バイトから雇ってもらえる事になりました。

先輩デザイナーが2名いて、アシスタントから始められると聞いて入社したものの、先輩デザイナーが2名が不倫の末クビになり、いきなりデザイナーはわたしと外注先の1名のみという状況に。
今思えばありえへん状況なのですが、何も考えていないわたしは、マイペースで仕事できてラッキー!くらいに思っていた気がします。
その当時は、常に納期に追われていて、寝れないのは当たり前で、起きている時間はずっと仕事をし、休みも取らずに働いていました。毎日出来ることが増えていく日々に充実感を感じながら楽しく過ごしていたのですが、ある日、自宅で気絶してしまいました。1人暮らしだったので、ちょっとだけ死を感じました。
恥ずかしながら、そこで初めて身体がおかしくなっている事に気付いたのです。

そして転職

そのタイミングで婦人科系の疾患も見つかり、この生活をしていたらダメになると思い、転職活動をスタート。今度は定時出社・定時退社の正社員を目指して見つけたのが今の会社。しかも、カスタマーサービスの募集があったので、「そういうの得意かも」と言うなんの根拠もない理由で面接。
最終面接で、2人に絞られたことを知り、これはなんとしてでも!!と意気込んで面接を受けていたら、
「デザインはもうやらないの?もう1人の人はカスタマーサービス経験者だからなぁ〜どうしようかなぁ〜」
とのこと。
「わたしやっぱりデザイナーやりたかったんです!(でも残業とか社内泊まり込みとか出来ませんけど)」
と返事をし、無事デザイナーとして採用をいただきました。デザインの仕事が嫌いになったわけでは無かったので、ありがたく採用していただき、デザイナーとして転職成功したわけです。

まさかの異動

入社してからは楽天のLP・バナー制作や商品パッケージ、カタログ制作などを担当していたのですが、ある時、うちと縁のある原料メーカーの展示会の展示デザインや配布サンプル、パンフレットなどをデザインしたことから、展示会もお手伝いする事に。そこで、声をかけたらなぜか商談が次々に始まってしまう、同席したら話がまとまってしまう、展示ブースめっちゃ盛り上がってしまうという不思議な現象が起き、ちょっとだけ「営業って面白いな」と思っていたところ、その年の面談で異動が決まり、営業部へ。これがわたしの営業人生の始まりです。

地獄の営業人生スタート

もちろん営業は未経験。最初はカタログ通販への営業でした。
見積りとはなんぞや?商流?え、スーツとか着るのやなんだけど。髪型は自由ですよねぇ?みたいな感じで営業人生をスタートさせたわたしですが、当然、相手にされない。既存の取引先には「素人担当者にするとかナメてんの?」、新規の取引先には「何しに来たの?」、商品を売り込めば「わざわざあなたから買う理由が無い」、とりあえず会いに行っても「時間10分しかない」…
拒否されるという経験をあまりしてこなかったので、かなりメンタル病みそうでした。
なんで採用してくれないんだろ?商品はすごく良いものだから、販売さえしてくれれば絶対売れるのに。
そう思いながらも、採用にならないのは「結局商品の魅力が無いからだ」と、商品のせいにしていた時期もあります。最低ですよね…。でもそのくらい、本当に決まらなかったんです。

ちょっとだけ開花した日

いつまでも上がらない売上に、いよいよ辛くなってきたわたしは、ふと、展示会でのことを思い出したんです。何であの時はどんどん商談が決まり、契約も取れたのか?
・展示会には○○を求めて来ている人の確率が高いはずという気持ちで臨んだ
・求めている人に対して、あなたが求めている最適なものはコレだという話をした
・コレを使えば、あなたのやりたいコレも出来るんじゃないかと提案した
・とにかくニコニコして対応した
つまり、その人が欲しいと思っているものを提案したから買ってくれた、という単純な話で、「営業とは」という企画書とサンプル持って、商品説明をとにかくする!という形ばかりに囚われて、営業の本質がわかっていなかったから採用にならなかったのです。
その時から、とにかく担当MDが欲しいものを理解するために、取引先の通販カタログを過去1年分取り寄せ、ページの配分や商品の属性、採用点数、誌面の大きさなどなど…とにかく「知る」ことをして、それを踏まえて「この季節のこの特集ページにこの大きさでこういうレイアウトで載せたら、売上が上がると思います」という仮説を立て、提案するようにしました。(ここでちょっとデザイナー時代の知識が役に立ちました)
そうすると、嘘みたいに採用が決まり、当時1番大きな通販カタログの見開きで特集を組んでもらえるようになり、それを見た他の会社からお声がけ頂くようになり、直接取引は滅多にやらないという新規の取引先の口座開設が進むという好循環に入ったのです。その頃でようやく売上が月に300万〜500万位取れるようになってきて、やっと営業らしく数字も追えるようになってきた感じです。ここまで来るのに、営業になってから1年以上経っていました。

思い返すと、ここからまた色々あって、長くなりそうだったので、今日はここまで…

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