りんのねこの部屋

たくさんの言葉から、 心温まる文章を 育みたい 図書館司書のつれづれ日記

りんのねこの部屋

たくさんの言葉から、 心温まる文章を 育みたい 図書館司書のつれづれ日記

最近の記事

働くということについて考える

 働くということは、いかに楽しみを見いだせるかという一種の努力だと考えられる。  私は今図書館司書として働いている。司書として就職する前はまだ学生だった。就活をしていた頃は司書にはなれないだろうと諦め半分であった。それに加えて進路のアドバイザーから、 「好きなことを仕事にするのは難しいぞ」 という一言を投げかけられた。卒業間際まで就活をしていた私を心配してのことだったのだろう。今私は晴れて司書として働いているが、他の道を選んでいたらどうだったのかなと思うこともある。

    • 学生生活の終わりと新たな道

      先日短大の卒業式を終えた。 学生生活の終わりを迎え、 長いようであっという間だった 短大の思い出を振り返った。 大学全入時代に 短大で学べたことをありがたく思う。 2年間という時間が 濃密な時間だったことは間違いない。 私は図書館司書課程を学んで、 これから、図書館司書となる。 辛いことが待ち受けているかもしれないという不安より これから司書のお仕事に取り組めるのだという 期待が大きい。 若いうちから  司書という仕事に就くということに 疑問を持つ人も多いと思う。 一般

      • ~読書感想~『友だち幻想』読了

        タイトルのインパクトがあるこの本。 最初に言っておかなければいけない。 この本は、 決して 友だち=幻想 を論じた本ではなく、 友達と一緒にどこまでも仲良しで歩けて、 一緒の価値観をずっと持つことができる という考えを幻想だと言っているのである。 みんな違ってみんないい なんていうフレーズが有名になったように 私たちにはお互い 完全に理解することはできない 経験や記憶や行動などなどがある。 その人だけが知っている。 私たちはつい群れを作って なにかあると、「ヤ

        • 【京都旅行】建仁寺をゆったりと歩く

           夏真っ盛りの京都は暑い。むっとする暑さが私を襲い、汗がじんわりとだが、大量に出る。ハンカチで拭いても拭いても汗がでる。私の地元も大概暑いが、京都はもっと暑い。 鴨川沿いを歩いたときには、 「涼」というのは こういうことかと肌で感じた。 目に涼しい風流な鴨川は、 歩いていて気持ちよかった。 そのようにして京都を観光してきたので、 備忘録としてここに記録していこう。 第一弾として建仁寺を訪れたことを 記そうと思う。 建仁寺は、 国宝・風神雷神図屏風の高精細複製品を 保有して

        働くということについて考える

          生きていれば

           人間は、このまま温暖化が進めば、 どういうことを考えるだろうか。 私が興味深いのは、火星移住計画だ。 地球を捨てて火星へ逃げるなんてことを 人間は正気で考えている。 地球が汚れたら火星へ。 火星が汚れたら、また他の星へ。 人間は、自然を汚すだけ汚して、 その罪を何かもっと大きな未知の存在に 咎められる日が来るかもしれない。 例えば火星人とか。  そんなSF小説みたいなことを考えては、 時間が過ぎていく。自分たちの汚したところを放っておいて、逃げていくなんて無責任だ。人間っ

          私は歌うことで心の温かさを保つ

          コロナ禍ではあるが、外には、徐々に人が増え始めている。 私の通っている学校では、文化祭も開かれた。 このご時世に難しかった行事も復活しつつあり、嬉しい限りだ。 嬉しいこともあるが、 外に出るたび、満員のバスに乗らなければならなかったりするのは、困ったものだ。 社会の中で精神をすり減らしながら生きる私達。 その心を穏やかなものに戻す方法が私にはある。 あくまで、私の方法であって読者の方には役に立たないこともあると思うが、 ぜひ皆さんに精神回復方法をコメントで教え

          私は歌うことで心の温かさを保つ

          手帳を持つということ

          私は、  100均で買ったスケジュール帳を 持ち歩いている。 バイト先のカフェにもそれを持って行く。 次のシフトを提出するためにも 予定を記録するものが必要だからだ。 カバンの中からごそごそと取り出す。 バイトの後輩ちゃんがぼそっとこんなことを言った。 「手帳を持ってる大学生って      なんかかっこいいですね」 思えばスケジュールは、 スマホで管理する人も多いわけで 今時はスマホを取り出して メモする人も多い。 …なんで私、手帳を使うんだろ。

          手帳を持つということ

          2000字のホラー:検索してはいけない

           インターネットが普及して、調べ物も便利になった。エンタメのコンテンツも広がりを見せている。気軽になんでも検索できる時代だ。  しかし、検索できるというだけで、なんでも検索していいわけではない。ネットの世界には、”検索してはいけない言葉”というのがある。ネットの闇の部分。それは決して開けてはいけないパンドラの箱だ。  これは、そのパンドラの箱を開けてしまったある少女のお話…。    雨の匂いがして、降り出す気配がある。どんよりとした曇り空は、少女の心にまで暗い影を落と

          2000字のホラー:検索してはいけない

          ねこから平和を考える

          「最近見ないなぁ」  私が心配していたのは、 最近あまり見かけないねこのこと。  暑さもあるし、 家でくつろいでいるといいなぁ そう思っていた矢先  「見つけた!」 少し痩せたねこの姿 駐車場の地べたに寝そべって くつろいでいるようであった。 今日は平和について考える日。 「幸せになれる世界をつくることができない」 その無力さはあれど、 私たちは、生きなければいけない。 苦しみの中 少しでも癒しを。 ねこの体に触れてみる。 ねこの体温を感じるということが、 生きて

          ねこから平和を考える

          ひがし茶屋街の出会い

           皆さんはひがし茶屋街に行ったことがあるだろうか。歴史ある街並みの風情が心を落ち着かせてくれる。情緒豊かな街である。金沢の観光地として有名だが、金沢に暮らす人はぜひ一度訪れてみてほしい。人は多いが、ゆったりできるお茶屋さんも多く、休憩しながら街歩きができるだろう。  その日のひがし茶屋街は、平日ということもあり、人は少なかった。最近の情勢もあるかもしれない。感染症が暗い影を落としている情勢を思い、少し物悲しくなった。  そうこうしている間に一通り街を歩いた私は、歩き疲れて

          ひがし茶屋街の出会い

          凝り固まったものを溶かす

          ある就活情報サイトで「底辺の職業ランキング」なるものを発表し、批判が殺到している。 その記事は、すでに削除されている。 私は就職活動に励んでいる最中である。 就活をしていると、精神的に疲弊する時間も少なくない。 「底辺の職業ランキング」は、就活生を小馬鹿しているのではないか、と怒りの感情さえ沸いてくる。 そのランキングサイトでは、 「だれでもできる仕事だから、底辺の仕事」 と書かれていたそうだ。 しかし、 だれでもできる仕事なんて無いように思う。 それぞれが仕事に工夫を凝

          凝り固まったものを溶かす

          BTSの活動休止報道    ほんとうにたいせつなこと

          「推しが笑ってればそれで充分」 私が常々思っていることだ。 BTSの活動休止報道により、心を痛めているファンも多いことだろう。 けれど、私は心を痛めてほしくない。 以前大学レポートでK-popを題材とした。 最終的に韓国のアイドルを育てるシステムに 問題提起し、 BTSを例にメンタルヘルスを保つ方法を プレゼンした。 まさしく今報道されていることだ。 "推し"が 心も体もボロボロになるのは耐え難い。 けれど、私たちは 見守って声援を送ることしかできない。 でも転換すれば、

          BTSの活動休止報道    ほんとうにたいせつなこと