若い友人の詩


最近夫の介護、夫の健康への不安、自分自身の体調不良などでnoteを開くこともできない日々です。こういう老いの実録も作品にして行けたらと思いながらも、日々精一杯。いくら年とっても思う事、生きることは生易しい事ではない。暮しの場があり、平和な国で、地位や権力がある訳でもない一庶民というのんきな立場の身であっても、そう実感する。終活をしていると過去に責められ、長いか短いかもわからない先行きに脅かされ、心は平安とはいかないのである。そういう日々、若い友人から詩が届いた。


「魔法」


ワタシの肋骨取り出して

大釜でソレらをぐつぐつ煮込み

出来た絵の具で描いた絵は

満月の夜に動き出し

現実のものへと成り代わる


24色の虹は月に掛かり

ガラスの花は空中に咲き

外灯の光は全てろうそくに変わり

この世のどんなものからも

愛と美しさが可視化され…


夜明けと共にそれは全て

夢へと変わってしまうけれど

短いけれども強力な

ワタシにだけ使える魔法です


🍁

このような幻想の世界にひととき心を休める。その時だけが安らぎで、自分らしくいられる。そういう現実に、このひとはいるのです。魔法の世界を作り上げずにいられない。この詩は、そういっていると思います。