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続々・ジュニアダイバーのすゝめ

こんにちは。サイパンのAKARIです。

もうちょっとスッと書き終わるつもりだったのに、なぜか第3話を書いております。

前回のお話をまだお読みでない方はこちらです。

ジュニアダイバー講習といえど、成人の講習内容と深度制限以外はすべて同じなので、学科講習も限定水域講習も海洋実習もすべてクリアしてくれないと認定できません。

水や海に慣れている2人なので、限定水域講習(足の着く深度でのスキル練習)や海洋実習(海でのトレーニングダイブ)なんて、ちょちょいのちょいの朝飯前だと思っていたけど・・・。

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事件が起こったのは、『マスク半水スキル』の時。

マスクに関するスキルは4つあって、『マスクの半分以下の水を入れて抜く』→『マスクに全部の水を入れて抜く』→『マスクを取り外して再度装着して水を抜く』→『マスクを外してしばらくマスクなしで呼吸して、再度装着して水を抜く』と、段階を踏んで練習する形になっています。

たぶんすぐるくんちの長男は、最初の半水の時点で”不安”がちょろちょろ出没したんだと思う。

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冷静に考えれば、ゴーグルなしでも海で泳ぐことができるんだし、なんならレギュレーターで呼吸は確保されているんだから、本当はもっと簡単にできる・・・はず。

だけど、”不安”ってのはチラっと存在を認識してしまうと急激に雪だるま式に大きくなってしまうもの。

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もともと不安を感じると口角をひっぱってしまう癖が、最初のレギュレーター呼吸の段階で見受けられたので、注意をしていたんだけど、もしかしたらちょこっと口角をひっぱって、唇の隙間から海の味を感じてしまったのかな・・・。

初心者ダイバーが不安を抱えている兆候として ①呼吸が浅くなって浮く、身体が安定しない、酸欠で頭痛がする ②本来マウスピースを覆っているはずの唇(口角)をひっぱって隙間から水が口の中に入る、レギュレーター事態が不安定になり呼吸しづらい などがあります。(AKARI経験談)

うちの次女は①のタイプで、吸っている量に対して吐き出す泡が少なかったので、もっと吐いてと注意。

すぐるくんちの長男は②のタイプでした。

はじめて経験する水中での持続的な呼吸ですから、不安を感じるのは当たり前で、その不安を上回る楽しさや自信を培うのが講習の役割。

実は、とくにこのオープンウォーターダイバー講習って一緒にいる人によって大きく変わったりするんです。面白いですよね。

例えば、家族(お父さん、お母さん、息子)とかで講習を受けてたりすると、お母さんが一番へっぽこになるケースが非常に多い。

通常は男性より女性の方が講習は比較的簡単に修了するケースが多いのに。

なんとなく、「自分が精神的に頼れる人(頼りたい人)」が一緒にいると、大きくなった不安に対しての最後の踏ん張りがちょっと効かなくなったりするようです。

お母さんであっても家族と同行じゃなくて、友達とか一人で講習に参加する方は結構余裕で修了する方が多いです。おもしろい!

話がまた逸れましたね。元に戻すと、すぐるくんちの長男は、ちょっと抱えきれなくなりそうになった”不安”で思わず

『パパ助けて!!』

っていう気持ちになっちゃったんだろうなぁ~。これは本能的なものだから仕方ないね。近くにいるんだもんね。いつも一緒に暮らしていて、全身全霊で頼りにしているパパが。

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ここからは、バッター交代です。ピンチヒッターパパ。いや、アシスタントとしていたインストラクターすぐるくん?いやぁ、パパかなぁ~。

すぐるくんもパパとインストラクターとの間で揺れていたんだと思う・・・。

不安で不安でどうしようもなくて、スキルができない自分も悔しくて、身体も冷えて来ちゃったから更に不安倍増で、思わず涙がポロリんちょ。

頑張って涙をこらえて、小さな肩をずっと震わせていたんだけど、パパの顔を見たら涙が止まらなくなってしまってしゃくり上げるように大泣きしてしまった。

ヒックヒックとしゃくりあげるような呼吸では、レギュレーター呼吸なんて絶対にできないんだけど、パパに

「やめるか?」

と聞かれたときには、首を思いっきり振ってNoと答えることが精いっぱいだったんだ・・。

なんとか呼吸を落ち着かせたいんだけど、どうしようもなくて・・・

すぐるくんも心を鬼にして向き合っていたね。息子には強くなって頑張ってほしい気持ちと、不安で泣いている息子をぎゅっと抱きしめてあげたい気持ちと・・・・(´;ω;`)ウゥゥ

あ、ちなみにここまでの描写はあくまでAKARI個人が見た限りの想像ストーリーなので、実際にすぐるくんや、すぐるくんちの長男にインタビューしたわけではないのでご了承ください。

とにかく、お父さんの特訓で頑張る姿をみて、おばちゃん一人で萌えていたわけです( ´艸`)

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そんなこんなで、かなり苦戦した水中スキルでしたが、なんとか2人ともくじけずやり切りまして、海洋実習1本目のダイビングは、つらかったことなんてなかったかのように楽しんでました。

予定より2時間くらいオーバーでした・・・。海に慣れてるから~なんて、思ってたけど甘かったです。(反省)

辛い特訓も乗り越えたから、2日目の海洋実習は楽しく問題なく終わると思ったけど・・・・まさかの展開になりました。

はい、今日も勝手にひとんちの親子の心理描写で盛り上がってしまったので、すでに文字数2000文字以上・・・(;'∀')

今日も終わりませんでした。

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