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【間違ってませんか?】ダイブコンピューターの使い方のはなし

先日、サイパンのガイドさんでカメラマンとしても活躍されている方とお話をする機会がありました。

ワタシもダイビング中に写真を撮ることがありますが、カメラの機能や性能的な部分や仕上がりのアーティスティックな側面に関しては、ほぼ労力ゼロでやってきました。見てみないふり。

それは、ワタシの苦手意識とゴール設定の低さ。

そして、そのガイドさんのことはワタシとは真逆な方なんだなという認識くらいしかなかったのですが、実際にカメラの操作の話をきっかけにその方の水中写真に対する思いを聞かせてもらったら、なるほどこれはなんと魅力的な世界なんだ!と完全に腹落ちでした。

サイパンの海のポテンシャルをカメラというツールを使って最大限に引き出そうとするその方のアーティストとしての挑戦は、なんとまだまだ勉強中であると。

ワタシにとって単なる記録する道具だったカメラを一から勉強したくなったし、手元にあるカメラたちのポテンシャルを眠らせたままでいたことを大変申し訳なく思いました。

なんか、高校の時に物理の先生の授業がおもしろくて物理を勉強したくなった気持ちに似てるなー。

良い先生に出会うってモチベーションアップになるもんね。

ありがたやーーーー。

さて、そんな話を冒頭にもってきておいて、今日はダイブコンピューターの話なんです。。。

え?つながってるの??

はい。ワタシの中ではつながっている話なんです。

機械が苦手な人

たとえばね、車の免許を持っていれば運転できるでしょう?ワタシも免許持ってて運転は日本からもサイパンからも許可されてはいるのですが、いざタイヤが山奥でパンクしてしまったら、ぜひ誰かを呼びたい。

「ここから先、チェーン規制」なんていう標識が出てたら、もうゲームオーバーにちかい。

でも、車に乗ってコンビニ行ってジュース買ってくることはできます。

昔、一緒に働いていた先輩ガイドのKAGAさんという人は、車もバイクもコンプレッサーも直せるのに、パソコンでHPを引っ越すのにドメインがどうこうとかそういうのが一切できなかった。

ワタシにとっては確実にそっちの方が簡単なのに。

そんなKAGAさんもインターネットで動画を見たりはできる。

そういう機械が苦手といっても、得手不得手ってのがあるようにカメラもワタシの中では撮れればいいや~ってな感じの存在だったのです。

ただ、そこを勉強する面白さというものを知る機会を幸運なことに得ることができたので、勉強してみたいと思ったわけです。

あれ?まだここからなぜダイブコンピューターの話になるかまだわからないな・・。

たとえばね、ワタシが今までカメラを水中にもっていって全く間違った使い方していたら、どうです??

エントリーと同時に録画スタートボタンを押して、エキジットと同時にストップボタンを押して、録画時間から潜水時間がわかるんですよ!!(ドヤ顔)って言ってたら。

え??その使い方でいいの??って言いたくなりませんか?

ダイブコンピューターの使い方、間違っていますよ。

ダイブコンピューターってすごいやつ?

コンピューターっていう名前がついてるから、なんかすごい性能がありそうな気がしません?

逆に、コンピューターって名前で苦手意識ビンビン出ちゃう方もいませんか?

ダイブコンピューターをせっかく持っているのに、見方が分からないんです。って方、結構いるんですよ。

ボートの上で分厚い取扱説明書を濡れるのを気にしながら読んでいたり、もう今どきはオンラインマニュアルだからってプリントアウトしたやつをお持ちだったり。

そういう方の中で多くの方は何をしようとしているかと言うと、ログデータを呼び出そうとしている。

ちがうんです!!ちがうんです!その機能オマケなの!

ログ付のときにガイドさんにデータを聞かなくてよくなった♪って感じで、使っている方。。。結構いらっしゃいます。

確かに、今のダイブコンピューターって性能が良くなって、いろんなオマケ機能満載。

いわゆるガジェット好きにはたまらない感じに仕上がっているとは思うのですが、そういうのがあんまり得意じゃないんですって方に今日言いたいことはこちら。

ダイブコンピューターってね。計算機なんです。はい、単なる計算機。

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計算の数値は勝手に入力してくれるから、そろばんや計算機よりはちょっとは優秀ですね。

数値は深度と時間。

ダイブコンピューターを計算機として使わないで、ログデータを記録して後で呼び出すログメモリーとして使っていたら、冷蔵庫の電源を入れてるのに、食材を一切入れてないのと一緒です。

ダイブコンピューターでこれだけは見られるようにしてください

今回、ダイブコンピューターの記事を書くにあたって、いろんなサイトをみたんだけど、話が難しいのですよ。

潜水理論とかわかるよ。大切だよね。安全性の向上のためすべて理解してもらいたい気持ちもわかる。

いろいろ情報が多すぎるから、苦手な人がでるのよ。だって、結局どれが大事かわからないもんね。

興味がある人は勉強すればいいじゃない。←あー、これインストラクターとして絶対言っちゃいけないやつ。怒られる―。

でも、本質は興味がない人が勉強してもね、ちっとも消化できないんですよ。消化不良をおこしちゃうわけ。

そんなになるくらいだったら、最低限これだけは!ってとこだけ教えてほしくないです?

撮りたいものを画面内に収めてシャッターを押すと写真が撮れますよ!ってところだけは、知っててもらいたいじゃん?

露出がどうこうとか、ホワイトバランスがどうこうとかは興味が出てからじゃないと染みこまない。

だから、ダイビングコンピューターに関しての基本は2つ。

①水中で今いる深度、そしてその深度にいられる時間を知る。

どのメーカーのダイブコンピューターでも、まず現在の深度が表示されます。そして、同じ画面内でその深度にいられる時間(減圧不要限界)が表示されてます。たぶん、NDLと書いてあると思う。

これだけ見つけてください。

あとの水温とか潜水時間とか方向とかはオマケです。

そんで、その深度にいられる時間(減圧不要限界)がゼロになったら、負けです。←また、こういう表現をするときっとエライところから怒られそー。

その2つの要素の関係はシーソーみたいなもので、深いところにいればいられる時間は短くなって、浅いところに行けばいられる時間がながくなります。

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そういう計算式が中に入っているんです。それが潜水理論。メーカーによって違うんだけどね。

②水面休息中に経過した時間から次のダイビングの深度を時間を決める。

ダイブコンピューターは水圧を感じなくなってから、水面休息として計算を始めてくれます。

今(水面休息40分経過)すぐに水深12mのダイビングをしたとしたら、30分間はダイビングできる(減圧不要限界まで30分)って即座に計算してくれるの。優秀♪ そうしたら、あ~ちょっと短くてギリギリになっちゃうなぁと思ったら、選択肢として深度を浅くするか、水面休息をもうちょっと延ばすかの2択がでてくるわけ。

この2つが使えれば、とりあえずいいです。

初めてダイブコンピューターを買ったら最低限、画面のどの位置に深度とそこにいられる時間(減圧不要限界)が表示されるか見てください。ダイブコンピューターの横のセンサーを水道でもいいから水に濡らせば出てきます。

水面休息中の計算に関しては最悪マニュアル見てもいいです。見るタイミングは水中じゃないからね。その部分だけコピってきて。

ダイバーたるもの潜水理論を理解するべきってのもわかる。そういうのOWD講習で勉強しましたよね?といいたいのもわかる。

でもね、『三平方の定理』について説明してもらえますか?って言われても、自信もって解説できないひともいるでしょう?

え~~、中学3年生で習いましたよねぇ~って言われてもさ、普段使わない人は覚えてない人も多いさ。

ときどきしかダイビングしなかったら、ダイブコンピューターの使い方だって忘れて当然。

だから、最低限これだけは確認してきてほしいんです。

*あと最近のダイブコンピューターはスキンダイブモードがあって、スキンダイブモードのまま1本でもスクーバダイビングをしてしまうと、ロックがかかってしまい24時間~48時間、計算機として機能してくれなくなります。ダイブモード⇔スキンダイブモードも一応確認しておいて!

最後に

潜水理論とか潜水理論の歴史とかって面白いんです。でも、興味を持ってから取り掛からないと魅力はたぶん伝わらない。

カメラもね、一生このままでいいやーなんて思ってたのに、先日のあの水面休息中の数分の会話で突然やる気スイッチ入ったんですね~。

やる気スイッチって子供だけじゃなくて大人にもあった。やる気スイッチが起動するにはタイミングなんですよね。こんな記事も数か月前に書いてた。

ワタシのこの「初心者ダイバーさんに捧げるマガジン」も誰かのやる気スイッチになれたらいいなーって思います。

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