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なぜワタシはダイビングしても喉が渇かないのかということを考えたはなし

ダイビング後に喉が渇いてカラカラでシンドイと訴えるゲストさんがいました。

いや、結構頻繁にいました。

今日はここに寄り添いたいと思います。

ワタシは乾かないダイバー

元・船酔いダイバーで、今も続く耳弱ダイバーで、方向音痴で人見知りなプロガイドというあまり好印象ではないワタシは、逆にその界隈のダイバーさん達の気持ちがよくわかるので、そっちサイドからかける記事をと心がけております。

しかしながら、この「ダイビング後(もしくは最中)に喉が乾いてシンドイ」問題に関しては、全くと言って経験がない。

そもそもタンクの中の空気は、タンク自体の腐食を防ぐために極限まで乾燥させた空気が入っているので、そりゃ乾くよね。

じゃあ、なんでワタシは乾かないのか?

を深掘り。

いろいろ考えたら、ひとつのアイデアが浮かんだ。

そっか、ワタシ陸でも口呼吸や。

なるほど。普段、鼻呼吸の人が口呼吸するから乾きがシンドイ人が出るんだな。

子供の頃からデフォルトで口呼吸だったので、口をポカンと開けながらテレビを見ていたワタシに、亡き父はよく『ブ〜〜〜ン』 とハエの真似をしながら、ワタシの口の中に指を突っ込んできたわ。

蓄膿症のけがあり、年中鼻が詰まっていたので基本は口呼吸。まさにダイビングをするために生まれてきたと言っても過言ではないワタシですが、口呼吸だったので昔から虫歯が多かった…モノには良い面と悪い面があるもんだ。

じゃ、鼻呼吸の人が口呼吸をするとみんな喉がカラカラになる?

否。

一度に吸う空気量

灼熱の太陽が一年中降り注ぐ常夏の島・サイパンって、洗濯物すぐに乾きそうと思いません??

これがねー、残念ながら、乾かない。一日中うまく干せてギリギリ合格レベル。途中、数回スコールに見舞われて取り込むようなら湿り気多め。

日本って洗濯物すぐ乾くよね。冬なんて室内干しでもカラッとするときある。

では、この冬の乾燥した空気を大きな口を開けて、ズゴゴゴっと大量に吸ってみてください。

カラカラになりません?

多分、原因の一つはこれですね。

乾燥した空気をサランラップの芯で呼吸するのと、パックジュースのストローで呼吸するのと乾燥までのスピード違うでしょう?

喉が渇いてシンドイ人はここちょっと見直してみて!

ダイビングでもほっそいストローで呼吸するような感覚で呼吸するんです。

あ、ただし、無理に少量ずつに呼吸しようとすると酸欠ダイバーになって頭痛くなるから気をつけてね。あくまでも、少量=適量にするために息が上がるような動きは厳禁よ。

息が上がらないようにスローモーションをすることによって、必要な空気量が少量になることで、極端な浮力の増減に対応することなくコントロールできる、すなわち中性浮力が取りやすくなり、無駄に空気を浪費することもなくなり空気の持ちも良くなり、喉が渇いてシンドイ思いをすることなくなる。

ダイビングって雪だるま式にトラブルが増大することと同じく、逆にうまくいく方も雪だるま式なんですね。

大人はお金で解決

確かにダイビング中の喉の渇きを癒す器材はある。

1st stageと2nd stageの間に取り付けるやつ。

あれは良いね。安くはないけど、大人はお金で解決という方は簡単に効果が期待できる。

前にゲストの機材を試しに使わせていただいたのですが、ダイビング中はもう口の中がビッシャビシャの大洪水状態でした。効果は抜群。

ただ、何に1度くらいしか潜らないレンタル器材を使うようなダイバーさんへの解決方法ではないね。

水分をとりましょう

ダイビング中にトイレに行きたくなるのが嫌だから、なるべく水分をとりたくないという方もたまにいます。

これはダメよー。

脱水症状は減圧症の2次的要因の一つですからね!もう、絶対飲んで!マジで、たのむ。

タンク内の空気は乾いてるから、脱水症状になりやすいんです。自覚症状がなくてもカラカラなの。

トイレ問題が嫌な方は、お茶やコーヒーなどのカフェインが含まれるものはやめたらいいのです。

トイレに行きたくならないようにちゃんと水分を取るには、常温のお水か麦茶を少量ずつに飲めばいいんだって。

確かにリピーターさんの看護師さんはいつもそうしてたわ!さすがだ!

海水がしょっぱいんです!

海水がしょっぱいと訴える方もいます。しょっぱいから喉がカラカラだわ!と。

確かに塩分は渇きを感じさせるよね。

でもね、ダイビング中にしょっぱいを感じるあなた。

口、開いてますよ。

しっかりレギュレーターを咥えて呼吸してたら、しょっぱくないもん。

えー?まさか口開いてるわけないじゃん!って思ったあなた。

結構、開けてる方います。マウスピースを歯で噛んで支えてる方で、口が開いてるというより唇がゆるく開いてる人。

パニック寸前の方も焦って吸おうとして口角引っ張って吸っちゃう人。マウスピースはしっかり噛んでるんだけど。

もちろんそんな状態で吸ったら海水がドバドバ入ってくるから、強制的に唇を閉めさせますけど。ガシッと掴んで。ゲストのマウスピースをゲストの唇で包んで手で固定する。

暴れるダイバーの手足を拘束したり、パニックダイバーの唇を掴んだり、文字で表現すると酷いインストラクターです。

とにかく、唇が緩い人は喉が渇いたって訴える人おおいですね。

マウスピースは、歯で噛んでおさえるものではなく唇を閉じて支えるものなんです。

まとめると

・必要な空気量を少量になるような動きを心がけて、細いストローで吸うが如く呼吸する。

・マウスピースは歯ではなく、唇で支えるようにする。

これで、多分解決しない?

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。今週の更新は本日でおしまい。週末はぜひアーカイブでお楽しみください。

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