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BOOK REVIEW no.2 ”自己肯定感ハラスメント”

あなたは 自己肯定感を維持することに必死になり窮屈な思いをしていませんか?

この本を 一言でいうと、
巷にあふれる ”自己肯定感” から脱却し ”自己存在感” にワードシフトしていきましょうという本です。

じゃけ買いした本ですが 結構腑に落ちました。 
昔は できちゃった結婚 を今では 授かり婚 というように ワードシフトするだけで ストレスが全く変わる言葉ってありますよね。
ワードシフトするだけで 不快な人が減るなら どんどん変えるべきだと思っています。 だって固定費かかりませんからね。

1. では、なぜ 自己肯定感 ではだめなのか

自己肯定感は 自己否定感を生むから。

全ての分野に完璧に勝ち続けない限り 一歩外の分野では自己否定を生んでいたんです

人間は 動物です。ろぼっとではありません。
ましてや 生まれながらに 持ってうまれるものもちがいます
勝ち続ける 幅広く勝ち続ける っていう難しいことを自分たちに背負わせる考え方だったんです

自分を肯定するという考え方は
 自分を否定するということと表裏一体
だったんですね。


2.子育てにかかわる方に読んでほしい

私は 子供を授かってから 心が醜くなってしまったと思っていました
なぜなら 妊娠期から ずっと子供を平均と比較される環境に置かれるから

産科では妊娠期の胎児の大きさを定期検診で確認され 
出生後は 身長 体重も母子手帳のデータと比較し 
自分の子はおっぱいをどのくらい飲むか 
ミルクをどのくらい飲むかを どのくらい眠るか
メモすることを強制されます
それを 平均と比較されます
そのたびに 窮屈さを感じていました 

退院後も 保健所に定期的に検診に行き 同じころに誕生した子同士が集まります
これも 実は 行くのがすごく嫌でした 
私は 他の子と自分の子を比較したくないのに 比較してしまうから
体格の大きい子 お話の速い子 それぞれの個性だとわかっているのに比較させられている気分でした

良いお母さん になるために必死だったから 
良いお母さんを肯定できないと 自己否定を感じるからだったんですね

早く病気を発見すれば将来 子供の発育でひとりで苦しむことが減るんだそうです
でも やり方を考えてほしいなと今でも思います
保健所に行くのは大半が 夜も授乳で満足に寝ていない期間が1年以上続いて 自分をいたわる気分転換に時間も体力も割けないままなんですから

話が長くなりましたが 何を言いたいかというと
受験戦争にしろ、スポーツにしろ、出産にしろ、
周りと比較して 周りより 優れていることを喜びにした社会に
身を置く限り 自己否定が付きまとうんです

じゃあ、どうしたらよいか 
社会から逃げ出せないぞ、と思いますよね
自己存在感にワードシフトです

競争社会に存在する 肯定と否定が表裏一体であることを頭にとどめたら 
自己存在感でもやもやを受け止めてしまいましょう

つまり 子供がスポーツのなかで試合に出られないときは 
自己否定が募っていると理解してあげることでしょう

その理解は 自己存在感 =今日できることは精一杯頑張ったね 
と自分の存在を認めてあげていいんだよとワードシフトすることによって受け止めていければ 子供も競争社会の中での自己の存在を受け止めやすくなるかと思っています。




 



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