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私の防災準備

2011年の東日本大震災、私は当時たまたま沖縄旅行中だった上、ひねくれものなのでボランティアなどもせず(募金だけした)、あまり思い入れがない。中越地震の経験もあったし。
そんな私がこれまた偶然2021年に東日本大震災のトリビュート展の担当になり、被災者の証言300人分くらい見た。そこから得た防災知識を生活の中で実行してたので紹介する。
私がガチ勢なだけで全部を実行する必要はないけど、知ってて損はないと思う。一人暮らしの私の経験なので同居人いる人はその人の分もね。

①ハザードマップの確認+防災アプリのインストール
まずは避難経路や避難場所(近くの学校なことが多い)を確認するとともに、どういう状況なら避難が必要かを知っておく。家の方が安全・快適なら避難の必要ないし、逆に外の方が危険なこともある。
それがわかるのがハザードマップ。

私が東京で住んでた家は崩壊しない限りあんまり避難の必要なかったけど、首都圏地震が起こったときはとにかく火災がやばいから準備してた。
radikoと東京都の防災アプリも入れてた。radikoはラジオ聞くとき使ってたけど都のアプリは実際に使ったことはないのでどれだけ有用なのかはわからない。

ちなみに311では津波が川をさかのぼり甚大な被害となったので、津波のときは念のため近くのでかい川も確認。

②家具の固定
大きな家具の下には固定シールや倒れてこないようなレールを敷く。陶器の置物の下にもシール貼ってた。賃貸だったから後が残らないやつ。

棚の上に置物とか香水とかいろいろ置いてたのでその下には滑り止めシート。食器の下にも。

観音開きの棚にはロックをかける。いちいち面倒でロックしないときもあったけど。

うちには背の高い家具はなかったけど、こういう突っ張り棒もある。


③非常用持ち出し品のカスタマイズ
市販の防災リュックに必要なものを入れてカスタマイズする。以下は私のカスタマイズ。
★すべてをビニール袋かジップロックに入れる(雨対策)
絶対:現金、電池式で使えるスマホの充電器、トイレットペーパー、大量のビニール袋・ジップロック、ラップ、プラスチックの皿とコップとフォーク、生理用品、常用薬、予備のメガネ

できたら:大量の電池、下着、タコアシ配線の延長コード、旅行用の腹巻き貴重品入れ、ティッシュ、せっけん、マスク、アルコール除菌シート、小さいリステリン、歯磨きセット、ヘアゴムやクリップ、風邪薬や消毒液、リップクリーム、汗拭きシート、化粧落としシート、寝袋(リュックには入れてない)

停電したらキャッシュレス使えないので現金は必須。私は5万くらいを崩して入れてた。
スマホ充電機、今は手回しラジオにUSBついてるのもある。
ラップはケガの応急手当とか何かと使えるし皿とフォークに巻いて使えば洗う必要ない。
メガネって気分でたまに買い換えると思うんだけど、この歳になると視力あんま変わらんから旧メガネを予備メガネとして。コンタクトで避難したときに必要。

できたらの物は避難所生活を快適に過ごすための準備。
海外旅行用の腹巻きポーチも避難所での貴重品管理に。旅行用品とかキャンプ用品は防災にも便利で、収納も兼ねてこのリュックに入れてた。
マスクはコロナ時期だったのもあるけど、311のときは避難所で風邪が流行ったのと、すっぴん隠しにも使える。
水不足すると歯磨きできないからリステリン。

ちなみに買おうか迷ってたのが発電機とエアベッド。
発電機は高くて断念したけど、エアベッドはフジロックやキャンプにも使えるなってずっと迷ってた。被災者の証言で、避難所で地べた生活が辛かったと言っていたので。

当然市販の防災リュックには入らないので、これまた海外旅行用の折り畳めるリュックに入れてた。私が買ったのはもうないっぽいけど、とにかく両手が空くことが大事なのでリュック推奨。

懐中電灯などは電池を入れとくと使わなくても消費しちゃうので、電池は抜いて近くに置いとく。

④水と食料のストック
まずは何より水。私は2Lペットボトル×10をストックしてたけど、よく言われるのは成人が1日に必要な2L×3日分。
食料は適当にツナ缶とかの缶詰めとパックご飯(最悪チンしなくて食べれる)。ローリングストックというやり方があって、普段使いの食料を少し多めに買っておき、普通に使いながら生活して少なくなったら買い足す。わざわざ乾パンとか買う必要はない。

⑤地震が起こったときの動き
ガスを止める:元栓をとめる。開栓するときは慎重に。
水の確保:風呂に水をためる。断水したらトイレも流れないし何かと水は必要。
避難導線の確保:室内から玄関までの障害物をどかす。
スマホの充電:停電したときのためにスマホは充電しながら使う。
避難グッズを手の届く範囲にまとめる:懐中電灯、非常用持ち出し品、通帳など貴重品、普段使いの鍵や財布、コートをまとめて置いとく。
寝るときは普段着で:家にいることに決めても夜の間に結局避難する可能性も考えて普段着で寝る。ベッドの回りに倒れてきそうな家具があったり窓が割れる可能性があるときは安全そうなリビングなどで寝る。
外出るときはブーツ:避難するときはサンダルとかスニーカーだと変なもの踏んだときに貫通しちゃうからブーツや革靴で。ただし洪水のときは靴の中に水入って歩けなくなっちゃうので長靴は避ける(フジロックで経験済み)。

番外編:
同居人がいる人は万が一連絡取れなくなったとき用に落ち合い場所をあらかじめ決めておく。家→家にいなかったら近くの避難場所など。

ちなみに上記展覧会のなかで知ったのだが、英語には「防災」に該当する言葉がない。直訳するとpreventing disasterなのだが、「防災」には災害(disaster)が起こるのは防げないので準備しておこうという意味があるのでpreparing for disasterの方が適格かな。自然災害大国ならではの概念なのかも。

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