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ニュー・ウエーブ:その世代天体


前回の要約です。
・ニュー・ウエーブ音楽は少数派なのか、日陰者なのか?
・80年代はまだ音楽情報がリアルタイムで入ってこなかった。
・ロッキング・オンで適切に紹介された音楽ジャンルは流行っていた。
 
さて、本題です。占星術の話です。
ニュー・ウエーブのアーティストの世代論です。
大体1956年~1962年生まれの人たちが中心になっています。
この世代は冥王星が獅子座から乙女座に入っています。
また、獅子座に天王星がある人が多いです。
 
冥王星、海王星、天王星は動きが遅い天体なので
世代のカラーを説明するときに使われます。
 
乙女座の冥王星(1957年~1969年ごろ)
・実用性や効率性がある
・獅子座的な熱気がなく、冷静さと分析力がある
・潔癖症、防衛的
・視覚的なことにこだわる
・サービス精神、仕事人
 
獅子座の天王星(1955年ごろ~1962年ごろ)
・個性的な型にはまらない自己表現(奇抜な自己表現)
・独自性、個性がある、ローカルを超える
・芸術的な革新性がある
・従来のスター像を壊す世代
 
これらの大惑星の要素が絡み合って
ニュー・ウエーブのアーティストの傾向を分析できると思います。
 
ロックの王がローリング・ストーンズのミック・ジャガーと
仮定しますと、ミックは獅子座の冥王星で他の惑星も獅子座に
集中しています。獅子座の熱感覚がロックです。
ポール・マッカートニーも冥王星獅子座世代です。
創造性にあふれ、ストレートに自己表現しています。
 
ニュー・ウエーブのアーティストは冥王星が乙女座にある場合が
ほとんどです。
獅子座の熱気は消え、ひんやりとした冷静さがあります。
仕事人としての美意識は高く、派手さはありませんが、
こだわりを感じさせます。
そこに獅子座の天王星が加わり、スターシステムの破壊、
革新性、前衛性が加わります。
シンセサイザーなど、当時としては新しい楽器を取り入れています。
単純な「盛り上がっていこうぜ」、ではない作風だと思います。
 
さらに世代が進み、1963年以降になると天王星も冥王星も
乙女座に入ります。その世代は過激な自己主張はすっかりなりを潜め、
清潔感があり、こざっぱりした服装をし、英国政府とも仲のいい
社会性のあるブリットポップ世代となるのです。
 
現在、冥王星が山羊座の最後の方にあり、乙女座冥王星世代の
ニュー・ウエーブ復興のチャンスかもしれません。
 
ミュージシャンのサエキけんぞう氏のニュー・ウエーブ定義です。
 
「セックス・ピストルズのNEVER MIND THE BOLLOCKSと
デビット・ボウイのLOWがニュー・ウエーブ音楽の元となっています。」
 
この説明が一番しっくりきます。
破壊性(獅子座の天王星)とクールさ(乙女座冥王星)
の組み合わせです。


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