見出し画像

ロッキング・オン/ニュー・ウエーブ&ポストパンク特集

ロッキング・オン、初めての特集だそうです。
表紙はジョイ・ディビジョン、ポスターが付録で
ジョイ・ディビジョンとキュアーが裏表になっています。
それぞれ、1978年の写真と1989年の写真だと思います。
本誌は2022年6月に発売されました。
ポストパンク&ニュー・ウエーブの時代は今からおおよそ
40年前の話であります!ひと昔前どころではありません。
編集長いわく、この分野はあまり有名ではない分野なので
今まで特集がなかったのは仕方がなかったそうです。
 
私はニュー・ウエーブ世代です。その前のビートルズ、ツエッペリンも
知っていますが、本当にこれは自分の音楽だ、と心の底から思えたのは
ニュー・ウエーブ時代のものです。
 
ニュー・ウエーブは、80年代が中心となった音楽分野で
改革派のパンク以降のため、私小説的、シンプル、アイディア勝負、
清貧、前衛的、実験性、クールネスといった様々な特徴があります。
 
大スターはいない、超絶技巧のギタリストはいない、
盛り上がっていこう、という明るさもない、不思議な時代です。
 
ロッキング・オンで特集されなかった理由は別にリスナーが少なかった
からではないと思います。80年代は洋楽黄金期でしたから。
 
ロッキング・オンは80年代ではまだレッド・ツエッペリン雑誌でした。
まだ渋谷陽一氏の個人カラーが強く、
流行に関係なく、レッド・ツエッペリンが表紙になり、
インタビューが載っていたのです。
 
90年代に入ると翻訳者、通訳者のスタッフが増えて
現地の情報が早く入ってくるようになり、ロッキング・オンは情報誌として
のクオリティが高くなりました。それゆえその時に流行っていた
ブリットポップの情報がすぐに伝えられ、
日本でもブームになったのだと思います。
 
何が言いたいのかというと、ニュー・ウエーブは決して日陰者的
音楽ジャンルではないということですね。
(笑)
そして、雑誌の役割というのは思ったより大きいものでした。
適切にリアルタイムで紹介されたため、
90年代のオアシスやレディオヘッドは
日本でブレイクしたのだと思います。
 
ニュー・ウエーブのアーティストは日本で紹介しそこねた処がありまして、
金鉱脈のように眠っていたのです。
 
ジョイ・ディビジョン、キュアー、デペッシュ・モード、
イレイジャー、ゲイリー・ニューマン等々、
今、聴いても古びていません。

ジョイ・ディビジョンは、今でも現役で、
ニュー・オーダーというバンドになっています。

本誌を読むと詳しくアルバムが紹介されています、全部お勧めアルバムだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?