「疫病の不安は昔と同じ」漢方診療日記 112回
「日本のいたる所に薬師如来があるのは、なぜか?」と考えたことがあるだろうか?
私の実家の近く、西ノ京の薬師寺だけではなく、全国に薬師如来が祀(まつ)られている。温泉地に行っても、どこかに薬師如来の祠(ほこら)を見かけると思う。
昔は冬に風邪をひくと、それは「死」を意味した。肺炎になり、助からないと言われ、最後の神頼みで薬師如来に祈るという行為が一般的だったのだ。
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