🌸私の改名記録🌸

これは春から幼稚園教諭になる大学生の改名の記録です。主に毒親育ちで改名したい方、ご参考になりましたら幸いです。

1,なぜ改名するの？
親と決別したかったことと、親からつけられた名前が、嫌だったからです。私の名前は苗字は普通、名前も普通。でもその苗字と名前の組み合わせでは変な感じがする、そんな名前です。それと、名前の由来が父親の血を残せという意味で本当に辛かった。変な名前とは思ってたの。でもそんな意味があるから変な名前になっただなんてと余計に辛くなりました。

身バレを避けるため、本名をリンゴ、改名後の名前をミカンとさせてください。

2,どんな方法で改名したの？
使用実績を作りました。具体的には友人間でミカンちゃんと呼んでもらい、LINEのトークにミカンちゃんと記載してもらいました。中には色眼鏡で見る人もいたけれど(教員は私のことをリンゴさんと呼ぶので)理解してくれる友人らはいたので通称名でゴリ押ししました。

大学では許可はされませんでした。保守的な大学だったため、これは致し方ないと思っています。

あとはサークルとボランティア。学生証とかが必要ない他大のサークルに入っていたのでそこで通称名を使用していました。ここは特に怪しまれることもなく、周りはミカンちゃんと呼んでくれました。サークルが演劇で変わり者上の土壌。ボランティアが貧困家庭の学習支援で複雑な事情ドンと来い、なスタンスだったため、かなり救われました。ありがとうみんな。

アルバイトでもちょっとだけ。児童館のアルバイトをやっていましたが、そういうところってスタッフを愛称で呼びます。主婦の方は苗字、学生は下の名前で呼ばれる風潮が根強くて、これ幸いと。履歴書は林檎の漢字でフリガナをミカンとしましたが、施設長が寛大な人だったため、｢リンゴさんって聞いたけど……ミカンさんでいいんだね｣と許可してくれました。有難い限りです。そのため、郵便物は林檎、だけど呼ばれ方はミカンで通っていました。

3,私の状況
実家暮らしなため、郵便物で通称名は使用できませんでした。
だけど親とLINEを交換していなかったので、その点は恵まれていたと思います。

4,就活はどうやったの？
これは戸籍名通りに。採用されて、事務手続きがありました。その時に事務さんにお伝えをしました。
その後の研修で、改名予定の名前は何か、通る見込みはあるのか聞かれ、正直に話したところ、職員名簿を蜜柑(改名予定の名前)にして下さいました。最高に理解ある職場です。

5,横浜家裁へ(3月1日)
引越し予定地が横浜家裁の管轄でした。必要書類も何もないまま相談に。
聞くことは
①LINEのトーク履歴は使用実績として認められるのか
②通達書が届く場所を友人宅(既に話を通してある)にしてもらうことは可能か
③4月に間に合わせたいが手続きはどれくらいかかるのか
①は答えられない、②は可能、③は難しい(2〜3ヶ月かかる)とのことでした。

就職と同時にやりたかったので残念な気持ち。でも裁判所も忙しいから致し方ないなと思いつつ。

6,立川家裁へ電話(同日)
その足で実家住所の管轄である立川家裁に電話。そしたら｢急いで。4月に間に合うかもしれないよ。｣とのことでした。

引っ越してからやろうかと思ってましたが現住所でやることに決定。親にバレたら速攻アウト。さぁやってみよう！！

7,分籍(3月3日)
親にバレないように分籍をしました。同じ市区町村だと早くできるので、市区町村は動かさず場所だけ移すことに。引越しと同時に転籍をします。即日発送は無理だったので後日取りに行きました。

8,書類作成(3月2日〜4日)
順番は前後しますが同時期に書類作成をしました。
ワードで打って、証拠写真をまとめて。親との確執のこと、通称名を使用していることを書きました。
画像は主にLINEのトーク履歴のスクショをぼかしてまとめたものです。各年度3〜4人、5〜10通。結果的に50通以上になったかなぁ。スクショ撮ってLINEカメラでコラージュをしました。履歴が消えた分は友だちに頼んで送ってもらいました。こんな感じ。

その他にはサークルの宣伝紙、子どもからもらったお手紙、児童館の名札の写真も一緒に入れました。それと精神科の自立支援医療制度受給者証。これらをモノクロ印刷して準備完了。

9,立川家裁に申請(3月8日)
収入印紙、切手、申請書に証明書類をクリアファイルに一纏めにし、いざや立川家裁へ。その前に戸籍謄本(抄本じゃなくて謄本が必要)を取りに行ってこれも同封しました。
郵便物が自宅ではなく、友人宅に届いてほしい旨を伝えると書類を渡してくれました。そこに友人の住所を書きました。
1ヶ月ほどかかるらしく。呼び出しは月曜もしくは金曜だそうです。

春から幼稚園教諭になるため、平日行けそうにないと相談したところ、それは後日の電話で裁判官と相談するようにとのことでした。

10,立川家裁から電話(3月10日)
なんと！幸い3月中に空きがあったそうで入れてもらえました。配慮して下さってのことか、書面ではなく、口頭でお伝えしてくれました。ちょうど大学卒業式の日だ……

10,立川家裁へ審問(3月18日)
予定時間よりだいぶ早く着きました。朝一番の時間でした。
参与員さんと面談。柔和な方でした。聞かれたこととしては
・今の立場(学生なの？新社会人になるの？)
・新しい名前の由来
・なぜ改名に至ったのか
・↑を掘り下げて親との確執(何をされたのか)
・新しい名前はどこまで浸透してる？
・精神科かかってるの？どんな病気？症状は？今は薬飲んでるの？
・職場の理解はあるの？
・大学ではどうだった？
・改名したらもう戻せないけど大丈夫？

家庭環境のことを掘り下げられました。どんな経緯で改名に至ったのか、で、涙ぐみながらざっくり話しました。だいたい20分くらいかな。

参与員さんから｢たぶん通ると思うよ。でも判断するのは裁判官だからね｣と言われ、別室で待機。

そしてそして……

無事、通りました！！
わたしの名前。わたしが決めたわたしの名前。