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人生には「マックでバーガー二つ頼む」みたいなことが必要だ

ある芸人さんのYouTube(マクドナルド食べ比べ)を見ていた時、とあるセリフが気になった。

「俺はハンバーガー二つ頼むときは絶対〇〇と〇〇」

「僕は〇〇は固定で二個目は△△か××ですね」


ちなみにそれぞれ別のチャンネルの動画で聞いた言葉である。
これらを聞いたとき、私はこう思った。

「マクドナルドでハンバーガー二つ頼む選択肢ってアリなんだ!!」

と。

もちろん、「マクドナルドではハンバーガーを二つ頼んではならない」という決まりはない。何を頼もうがサイドメニューだけ食べようが、お客側の勝手だ。

しかしどうやら私の場合、昔からの固定観念でハンバーガー系は一人一つしか頼まないものだと思い込んでいた。
学生時代、自分自身は大食いな方だったけど、周りの友達が普通に一人一個だけハンバーガー系を頼んでいたのを見て、自分もハンバーガー系は一つだけにした。
また食べる速度は遅かったので、一人だけ食べる時間は避けたいと思い、むしろ友達より少なめに頼んでいた。

家族で行くときも、ハンバーガー系は一人一個と思い込んでいたから、二つ頼んでいいか聞く発想すらなかった。
弟たちはサイドメニュー多めに注文していた気がするけど、ハンバーガー系を幾つ、どれを頼んでいたかは細かくは思い出せない。
つまりは、「ハンバーガー系を二つ頼んで一人で食べる」なんてことは思いつきもしてなかったし、それで満足していた。

でもそれって、無意識に自分の選択肢を狭めてることにならない!?

冒頭のセリフを見てそう思ったのである。そして次の瞬間には配達サービスのアプリを開き、注文を開始していた。

通常時、私はハンバーガーかビックマックかエビフィレオ、この3つのうちから一つを選んでいた。
この時はたくさん食べたかったからまずビックマックを選ぶ。
続いてエビフィレオを選択しようとスクロールした先で目に入ったのが、(多分)限定商品の「ガーリックシュリンプバーガー」。とても美味しそうだし、食べたことない物頼むのもなんかいい感じがする。というわけで二つ目はガーリックシュリンプバーガーを選んだ。

さらにサイドメニュー。いつも7:3くらいの確率でポテトを選ぶことが多いけれど、いかんせん今はバーガー二つ頼もうとして気が大きくなっている。勢いでポテトMとナゲット五個入りをどちらもカートに入れる。

ドリンクはいつもカフェオレM。カフェイン&甘い物好きとしては当然の選択だ。ちなみになんとなくドリンクは一つだけにした。いきなり全部二人分注文するのは何故か早すぎる気がして、ドリンク二つ注文はまた次の楽しみということにした。

決済、そして注文。待つこと約20分。
この暑い中、配達員さんのおかげで家を出ずにマックを食べれる有り難さ。
しかもほぼ二人分注文してるから、二つ三つの袋に分けて運ばれてきた。申し訳なさを感じつつ、いざ開封してみる。

まず、この時すでに、食べたい物を全部注文したことでかなりテンションが上がっていた。「結局いつも同じ物注文しちゃうんだよね〜」とはもはやマックあるあるだと思うが、今回はバーガーを二つ頼んでいるから、新しい物に挑戦しつつ定番メニューで確実に満足感を得られる、という布陣が出来上がっている。

サイドメニューはどちらも定番だけど、定番をどちらも頼むことでかなり満足感は高くなっている。この興奮が冷めないうちに食べようと、まず私はガーリックシュリンプバーガーを手に取った。

結論として、ガーリックシュリンプバーガーは結構美味しかった。個人的にはちょっと辛味が強いかなーと思ったが、シュリンプ部分の周りのカリカリの食感がよく、かなり美味しかった。エビもゴロゴロ入っていて、無類のエビ好きとしても大満足だった。

いつもならここでサイドメニューを食べて終わりだが、今日はまだもう一つバーガーがある。しかも天下のビッグマック様である。そのしっかりした箱を手に取り、開けた。ビッグマックをつかみ、口に運ぶ。

ガーリックシュリンプバーガーを食べているうちに少し冷めてしまったものの、それでもビッグマックはいつも通り美味しかった。肉肉しさが最高の美味しさなのはもちろんのこと、私はビッグマックのレタスが好きだ。多少お行儀は悪いが、箱に落ちたレタスも手で拾って食べる。

と、ここでとある問題が起きた。この時点で残っているのはナゲット二個とポテト半分、そしてまさに今頬張って二口ほど食べたビッグマック。ここでお腹がいっぱいになってきてしまったのである。
そもそも初めてバーガーを二つ頼むのに片方をビッグマックにしたのが良くなかったのだろう。正直ビッグマック二口食べた時点で気分はもうフードファイト、楽しんで食べる気持ちは無くなりかけていた。自分のこと大食いだと思っていたけど、それはもう10代とか20代前半のことだったんだろうな。

マックを苦しみながら食べたくないので、残りはラップに包んで(もしくは元の箱に入れて)次の食事まで取っておくことにした。最終的に残ったのは、ポテト1/3とビッグマック半分強。こうして初のバーガー二つ注文劇は幕を閉じたのである。

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たがたがバーガーの二つ注文。ずっと前から二つ頼んでたよ、って人もたくさんいるかもしれない。
でも今回自分史上初めてバーガーを二つ注文してみて、こういうことって結構あるんじゃない?と思った。つまり、「まだ人生でやったことないことっていっぱいあるんじゃない?」という、まあまあありきたりではある気づきだ。

でも、バーガー二つ注文をやったこと無いってことに気づいて即注文してみたのは、単純にワクワク感があった。私は普段腰が重たいから、「気づいてすぐやる」爽快感も味わえた。
後は単純に、お腹の限界まで美味しいもの食べるのっていいなって思った。お腹いっぱい食べるって幸せの第一歩だと感じた。

私にとっての「バーガー二つ注文」とは、
「やったこと無いことをやる」

「お腹いっぱい食べる」
の二つの意味を持つこととなった。


今後もし、「バーガー二つ注文」みたいなことを見つけたら、どんどんやってnoteにも書き留めていきたい。人生振り返って、色々やってこれたなって思える人生にしたい。

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