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Netflix

NBAを見て筋トレしてNetflix見るのに忙しくてnote全然書けてないけど、この昨日の日経新聞朝刊一面トップ記事でnoteしたい。

今Netflixで見てるお勧めは『スタートアップ』。暗号資産周りのベンチャーのお話で、面白い。スタートアップ系だとアマプラで見れる『シリコンバレー』も面白かったのでぜひ両方見て欲しい。

昨日6/22は、体感、仮想通貨が今年一番の下げを見せ、僕のただでさえ少ない総資産が相当程度目減りした日であるが、それはさておき、アメリカのドラマはどうしてこうクオリティが高いのが多いんだろう。ほぼ見ないのにディスるとすれば、日本のドラマは子ども向けというか、うん子ども向けなのに対し、アメドラは大人もしっかり魅了する。例えば、『スタートアップ』のシーズン3-4では、開始6分くらいの座談会のシーン。GAFAらが利用者の行動・思想・感情といったあらゆる情報を吸い上げ、それを広告に利用し、さらにスマホに依存させるという循環経済でマネタイズしていることを踏まえ、企業が個人情報を盗んでいることに不満はないのか?という問いかけがなされる。これに対し利用者は「見たい人なんかいる?先週彼氏の1人が送ってきた股間の写真とか」(日本語字幕)と、「広告も楽しい」(吹替)と、あっけらかんと応じる。

個人情報の問題意識を敷衍するためにNetflixオリジナルの『監視資本主義』もよかったら見て欲しい。これを見てから僕は自分の子どもには高校生になるまでスマホを持たせたくないなぁなんて思ったりしている。子どもは全くいないけど。

続いて、同シーズン3-4の開始15分くらいのシーン。主人公のニックが、カフェで店員さんが自分の注文を忘れて別の人のコーヒーを作ってることに気付くと「そんなだから君は夢もかなえれらずくすぶってるんだ」(日本語字幕)と、これ以上ない強烈なカスハラをかます。

ちなみに、吹替では「なんでできないんだ。いいか。これは失礼な言い方かもしれないけど、こんなこともきちんとできないんじゃどんな仕事もまともにできるわけないな」である。ニックの声優は、ネトフリでファイナルシーズンが公開されているSUITSのマイクと同じ西健亮さん。

ふたりとも日本版SUITSの本人役でいけるて。


整理すると、米ドラマは脚本がシリアス。オススメのドラマはたくさんあるが、どれも込み入った群像劇。ウイットに富む。世界がどうあるべきか、そのために自分がこれからどう生きればよいかということを考えている意識高い系の人にとって示唆に富むセリフや場面が至るところに出てくる。見ていないが、日本のドラマでそういうシーンやセリフはあるのだろうか。そりゃあるんだろうけど、概ね日本のドラマは「俺が結婚するはずだったガッキー(私が結婚するはずだった星野源)が結婚した。人生おわた。」と微塵も笑えない冗談を放言する層に向けたものなのではないだろうか。逃げ恥?も見ていないので、知らないが。

脱線したが、Netflixがサブスク料金を世界一律価格にしたという冒頭の記事。これはニュースである。日本は、この20年以上概ねデフレで、何もかも安いということがある。例えば、『シリコンバレー』を見れるアマプラ。その年会費は、日本4900円に対し、アメリカ約1万3000円である。そういうことだ。Netflixはこういった価格調整をやめた。

デフレについて、シリコンバレー巡りをしたことがあり(ただの旅行である。)、ドメスティックのスタートアップ法務も担当させてもらっている弁護士の立場から敷衍すると、日本では、1997年と2001年の商法改正でいわゆるストックオプションが導入され、2001年と2003年の商法改正で自社株買いについて規制緩和がなされた。ストックオプションとは要は給与のかわりに株との引換券を渡すことなので、株価を上げるインセンティブとなる。上場企業の自社株買いは、からの消却といってその買い戻した自社株をこの世から消す手続きを行うと、株の総数が減る一方で会社の利益は変わらないとすれば、ひと株の価値が上がり、割と株価の上げに寄与する。ということになる。

上記の法改正は、会社は誰のもの?というロースクールとかで議論する議論について、だいたい株主のものやろ。と答える立場と親和性がある。会社法の権威、江頭憲治郎『株式会社法 第8版』(有斐閣 2021年)のP24の注⑶においても、「株主の利益最大化」を、緩いとはいうものの原則として認める。つまり、江頭は、会社はだいたい株主のものと述べる。これは正しい。

しかし、前回noteも読んで欲しいが、僕としては、株主は地球が存続することがその存立基盤であるから、株主利益というのは必然的に地球の存続という要請から修正されると考えている。ESG投資がバズワードになっているが、そういうことである。

いずれにしても、こういった株主、株式、株価の重視は、資本家、富裕層を利するものであって、賃むしろ上げないに作用し、デフレ要因と言われたりする。


いまや、ネトフリもアマプラも重要な社会インフラである。寝そべり族にとって、ネトフリもアマプラもなくてはならない。そのサブスクが値上がりして契約を躊躇する層が出てくるとすれば、人々の当たり前の暮らしが脅かされているということである。寝そべってNetflixを見ることは憲法で保障された人権である。

憲法第二十五条すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。


先日閣議決定された骨太の方針には早急に最低賃金全国平均1000円を目指すと書かれている。他方で、日本の時間当たり労働生産性は国際比較でかなり低い方ともいわれる。卵が先か鶏が先かわからないが、賃金とともに生産性も上がるかもしれない。というか生産性が上がらなければ賃上げによる労働コストの増大を吸収できない。韓国の例もある。


そう。書いていて、自分はほとんどノーアイデアである。しかし、注視していきたい。

                                  おわり

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