人生はらせん階段を上るが如く。上からじゃなくて横から見る。
心理カウンセラーの飯道さくらです。
先日、クライアントさまの座右の銘が
「意志あるところに道はある」
だと教えていただきました。
中学生の時に出会った言葉なんだそうです。
驚愕してしまいました。
だって、私なんて中学生の時は目も口も半開きで、何にも考えてなかったと思う…笑。
なんて思っていて翌朝、日経新聞を開いたら、プロゴルファー宮里藍さんの座右の銘として
「意志あるところに道はある」が紹介されていました。
冒頭のクライアントさまと同じく、中学生の時に出会った言葉だそうです。
ゴルフはメンタルスポーツと言われているそうで、宮里さんもご自分のメンタルと向き合い続けてきたとのことです。
なかなかに学びと気づきの多い記事でした。
特に印象的だった考え方をいくつか抜粋しますね。
失敗体験を成功以上に記憶にとどめ、最悪の事態を想定することは人間の生存本能といえる
物事のネガティブな側面ばかりを見てしまう、というのはよくあることだと思いますが、それは私たちの生存本能が優れているからなんですね。
私たちの先祖は生存競争に勝ち抜いてきたエリートたちなんですもんね。
だけど今はマンモスがいる時代じゃない。死なない。
「大丈夫、この不安は本能がうるさいだけ」と考えて、少しだけチャレンジする、そうやって上手につきあえるといいですね。
自分を苦しめる考えのでどころを知っていると乗り越えやすいと実体験で思います。
ネガティブな感情に対する処方箋は「小さな成功体験の積み重ね」だ。練習ラウンドでは運が介在するスコアではなく、「右手でグリップを握る強さを変えない」といた18ホールを通じて自己完結できる目標を設定する。
やっぱり不安や怖れを越えるのに有効なのは「小さな成功体験の積み重ね」。これはクライアントさまにもよくお話をします。
「取り組んだ自分」「がんばった自分」などが自己完結できる目標ですかね。
「がんばったけど、結果は同じだったからやっぱりダメですー」
ではないんですよね。がんばったということが一つの目標達成。成功体験ととらえられるべきということ。
「結果」を成功体験とする必要がない、というのは女性性が豊かな人には特に、すごく救われるし、楽になれる考え方ですね。
一回りして元の場所に戻ってきたかにみえて、そこはひとつ上のステージだった。らせん階段を上ったように。
スランプを抜けた宮里さんですが、スイングはスランプ前と同じままだったのでミスが出ることもあったそうです。ただ、マインドが以前と全然違っていて、原因や対処法がわかるので周りに惑わされないゴルフができた。
それを「元の場所に戻ったようだけれど、ひとつ上のステージだった」と表現されていました。
この日の日経新聞には別記事でも、人生とは直線をまっすぐ進むのではなく、大きな円を描くように進んでいるのではないか。そう考えると歴史が繰り返すのも納得できる、というような考察が書かれていました。
なるほど。生きるとは、成長とは、らせん階段を上がっていくようなもの。
「あんなにがんばったのにまだ変われない」
「私はいつも同じことでつまづく」
そんな風に自分を責めたくなることがあります。
私自身もありますし、クライアントさまからお聞きすることもあります。
直線で進んでいくのをイメージしていると、見ている景色や感じているものが同じだと、「私は全然変われていない」「私は全然前に進んでいない」と感じてしまいますね。
だけど直線に見えるくらい大きな弧を描くらせん階段だとしたら。変わった気がしなくても、きちんと上に上がっている。上から見たらずっと同じ場所でも、横から見たら一段も二段も上にいるのかもしれない。
だから、だんだん遠くまで見渡せるようになる。だんだん今まで見えないものも見えてくる。
一直線の道をぐんぐん進んでいく、というイメージは私にとっては疲れるししんどい。それよりも、本来の自分を軸にした大きならせん階段をのぼっていく。このイメージの柔らかさや温かさがしっくりきます。（個人の感想）
ということを考えて、「これはとてもよい発見ではないだろうか！！」と思ってネットで検索してみたら、結構使い古されている文句のようですね。
「人生とはらせん階段である」
私は凡人だなーとしみじみする朝。笑。
「生きる」ということを楽にとらえるためのヒントがたくさんあったよい記事でした！
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