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マレーシアでは絶対にファッションデザイナーになりたくないと思った訳

こんにちは。4年間のマレーシア留学を終えて日本に帰国したばかりのSAKURAです。今回の記事では、マレーシアで小物を販売しようと試みて全く売れなかったのでそれについて語ろうと思います。

現在私はSAKURADROPSというアクセサリーブランドを作ってインスタグラムに商品を載せています。

初めは趣味で始めただけだったのでたまーにインスタに載せる程度だったのですが嬉しいことにお褒めの言葉を頂くことが多くなり、買いたいと言われることもでてきたので日本に帰国するまでの一カ月間マレーシアでのみ販売することを決めました。一カ月しかないのでこのクマのブローチ『FANCY BEAR』のみ売ることにしました。最初に決めた値段は6200円くらい。人件費を考えると本当はもう少し高くしたかったのですがマレーシアの物価だとあまり高くは狙えないのでひとまずこの値段にしました。

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FANCY BEAR(全6色)


買いたいと言っていた人からパタンと連絡が来なくなった

買いたいと言ってくれていた人が結構いただけに少々自惚れていた私は販売と同時に連絡が沢山来ると思っていたので「え、なんで誰も買ってくらないの。。。あんなに欲しいって言ってたじゃん。。。」という感じでした。ただ嬉しいことに、その時はマレーシアのみの販売だったのですがマレーシア以外の国からのお客様から「海外発送を始めたら連絡して欲しい」という連絡を多数頂いたので商品が誰からも好かれてない訳ではないんだなとほっとしました。


値段を下げてみるもダメ

6200円は高いかぁということで4700円くらいに落としたのですがそれでも全く変わらず。。。そして丁度半月が過ぎた時マレーシアのコロナ状況は悪化する一方で職を失い生活がままならない人々が出てきました。私はそれまで4年間お世話になった大好きなマレーシアに対して何も恩返しができていなかったので売り上げの一部を寄付することを決めました。寄付金を募るために商品の値段は2500円ほどまで落としました。初期の値段と比べると半分以下に下げましたがそれでも僅かしか売れることがありませんでした。。。


マレーシアで1500円以上のハンドメイド商品は売れない

コロナが流行ってから世界中でハンドメイド作品を販売する人が増えました。マレーシアでは主に学生がハンドメイド作品販売をお小遣い稼ぎに始めていました。ネックレスやクロシェットを販売売る人が多かったのでそれを例に出すと、クリエイターのほとんどは材料を中国から購入しているケースが多いので、クリエイターの出身地に関わらず作品のクオリティは似ている印象を受けました。圧倒的に違うのが値段。マレーシアで売られているハンドメイド作品は他国の5分の1で値段で売られていることがほとんどです。労働時間を全く無視した材料費に少し上乗せしただけの値段。現地の友達に聞くと、マレーシアの人は人件費とかに価値を見出していないそう。私からしたら値段を付ける時に一番重要視するのって人件費だと思うのですが、最低時給150円の国マレーシアではそれが通用しないようです。正直見ていて悲しくなりました。学生がお小遣い稼ぎにハンドメイド作品を販売する分にはいいですが、ファッションの専門学校を卒業した私のクラスメイトはその分野で食べていかなくてはならないので厳しい世界なんだと実感しました。もちろんファッション学科を卒業したからといってハンドメイド作品をつくらずファッション誌の編集や販売員など他のキャリアはいくらでもありますが、今まで学校で習ってきたことをダイレクトに活かすのはとても難しいのが現実です。


月収6万円の世界

月収6万円。これが現地のブランドに就職した際のお給料です。これより下をいくことも全然あるそう。マレーシアの生活費は安いと言えど流石にこの額じゃ暮らせないのでいつまでも実家住みの人が多いそう。ただ服飾の専門学校は一般的にマレーシアの私立の大学と比べると倍近くするので通っている学生は大体お金持ち。ブランド物を身にまとって登校します。そんな訳でファッション学科は相変わらず人気なのですが卒業してからがみんな大変と言っています。今まではそれがいまいちわからなかったのですが今回の販売で身を持って経験したのでマレーシアでファッション業界に行くのは絶対に嫌だと思ってしまいました。

来月辺りから日本でパターンナーとして働くつもりなので給料の比較記事でも出そうかなと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



私のアクセサリーブランド、『SAKURADROPS』のインスタグラム @sakuradrops_ooo もチェックしてください💜💚

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