スターウォーズを見た

 最近また年を取り、37歳になった。そして2024年1月1日に能登半島で地震発生。幸い、近畿地方在住で能登に家族や親戚もいないため、特に生活が一変したというわけでもない。だが地震大国である日本に住んでいる以上、常に「明日は我が身」と地震に備え、いつ死んでもいいように後悔なく生きたい。
 そして考えた。もし私が能登に住んでいて、亡くなられた方々のように犠牲になっていたとしたら……仮にも映画好きを名乗っていながらスターウォーズを一作も見たことがないまま一生を終えることになっていたのだ。

 スターウォーズは有名な作品のため、様々なパロディネタがある。アカンベーダーとアーレ姫とか「おっかさん!!オハナ!!おらは行くだぞ!!」とか、パロディネタは知ってるのに元ネタは知らないのもどうなんだと思い、Disney+に登録した。

 Disney+に登録したのは「ドクター・フー」のスペシャル4作品が見れるから。まずこれ目当てだ。そして2023年末にディズニーのアニメーション映画がテレビで放送されていたが、私はテレビを持っていないため見れなかった。話題になっていた4作品を見てみようと思ったのだ。正月休みのときに見た。それぞれ感想noteを書きたいくらい、どれも素晴らしい作品だった。
 SF好きではあるがスターウォーズはシリーズが多いし、はっきり言って宇宙チャンバラに興味が無かった。だがR2-D2を善のダーレク、3CPOを善のサイバーマンだと思えば、興味を持って然るべきなのではないか? そう結論付け、とりあえず「スターウォーズ 新たなる希望」を鑑賞。

 感想:R2-D2かわいい!! ピクサー映画も色々見たが、中でも「ウォーリー」の可愛さにやられてしまった私がR2-D2の可愛さにK.O.されてしまうのは当然の流れだった。
 壮大な音楽と共に文章が流れて来るオープニングも、マイケル・ムーアの映画でパロディネタがあるので知っていたが、やっと元ネタを知ることが出来た。
 オビ=ワンとか、聞いたことのあるワードの意味をようやく理解したり、確かダースベイダーってルークの父親だよね?とか、パロディネタで知ったにわか知識が脳裏を掠めながらの鑑賞となった。

 別に映画なんか好きなものを見ればいいと思う。でも映画好きを名乗るのなら、やはり「スターウォーズ」という映画史に残る傑作シリーズを一回くらいは見ておいてもいいはずだ。少なくとも私は見て良かったと思う。R2-D2が可愛かったので。

 ついでに映画好きとして好きな映画をまとめておこう。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」
 ジャックに狂わされた女性は多いのではないだろうか。サリーの健気さやゼロの可愛さも見どころ。何を書けばいいのか分からないくらいすべてが素晴らしい。とにかく見て欲しい。虫苦手な方はラストがちょっとキツいかもしれない……。かくいう私も虫苦手なのであのシーンは毎回('A`)ウヘァ…と思いながらも見ている。

「シザー・ハンズ」
 Disney+で配信されていたので久々に見たが、私のヤンデレ好きはここから来ていたのかもしれない。キムが他の男に抱きしめられている様子を見て嫉妬して壁やカーテンをハサミで引き裂くエドワードに痺れた。
 恋愛映画は結ばれてハッピーエンドだけではない。こういう結末もアリだと思う。というかよく考えたら、名作映画「ローマの休日」も……。くっつくのもいいし、くっつかないのもいい。男女の関係は色々あって然るべきだ。
 ちなみにしばらくジョニー・デップといえば私の中ではエドワードの姿のままだったので「パイレーツ・オブ・カリビアン」でワイルドな海賊になっていたときはビックリした。

「WALL・E/ウォーリー」
 29世紀の地球でゴミを処理し続ける孤独なロボット・ウォーリーの物語。ウォーリーはもちろんヒロインのイヴ、小さな清掃ロボットのモーと、ロボットのデザインがとにかく可愛い。モチモチまんまるの人類もみんな可愛い。
 未来SF好きとしては見ないわけにはいかなかったし、無責任な発言だけど、こんな未来が来ればいいのになぁと思った。いや映画はこういう未来は良くないよというメッセージを込めているのは分かっているのだが。でもおそらく人工子宮で子供を作って育児・教育もロボットとか最高じゃん!! そういうの大好き!!
 そしてゴミの山と化した地球をキャンピングカーで旅をしながら使えるものや思いがけないお宝を発掘する日々には浪漫がある。妄想してしまうね。

「くまのプーさん/はじめまして、ランピー!」
 キャラとしてはピグレットが好きなので「ピグレット・ムービー」もオススメなのだが、映画としてはこちらを勧めたい。
 プーたちはゾウのような姿をした怪物・ズオウを恐れているが、実は柵の向こうの森にはゾウの一族が住んでいて、彼らは彼らでティガーやピグレット、ラビットのことを恐れていた。カンガルーの子供のルーとゾウの子供のランピーが出会い、まだ常識という名の偏見のコレクションを持たないふたりは友達になり……という物語。
 「誰が言ってるの?」「分かんない。でもみんな言ってるよ」交流のない異民族・異教徒を恐れ、同族内で恐怖を伝播・増幅させていくのはどこにでもある。歴史を見れば戦争に発展する前触れだと分かるが、本作はラストをしっかりやさしいせかいに導いてくれた。
 映画「縞模様のパジャマの少年」とかを見て心に傷を負った方は是非この映画を見て癒されて欲しい。

「王様と私」
 Disney+で配信されていたのは「アンナと王様」の方だったのだが、私はユル・ブリンナー主演の「王様と私」が好きなので、こちらを紹介させてもらう。こちらも男女がくっつかない作品。性別どころか人種・民族・宗教・社会的地位、あらゆる立場が違う二人が対等な存在として互いに尊敬しあう……「王様と私」には様々な枠を超えた人間賛歌がある。あと「アンクルサムの小屋」をシャム王国風にアレンジした劇中劇が好き。

 他にも色々見ているがとりあえずこんなところで。 

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