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【小説】「触れない男と宝石少年」この出会いは幸いだったのか?【創作】

今日もベッドの中からこんばんは。
染井吉野です。
頭痛があり、寝転がったままで失礼します。

今回は、私の代表作と言える完結済み小説について、紹介したいと思います。
タイトルは「触れない男と宝石少年」。

行くぞ〜


近未来、人々は宝石で動くアンドロイドを伴侶にした

「舞台は近未来、東京。異界より現れたモンスターの大群による侵攻で破壊され、今なおモンスターハンターたちが戦い続ける街。
 そこでは、発掘された謎の宝石『トウキョウシリーズ』を胸に宿す愛玩用アンドロイド『ジュエリードール』が普及していた。
 そんな中、主人公の『六男』はジュエリードールを持たない孤独な男。
 日本中を逃げ惑い、生まれ故郷である東京の森に帰ってきたところ、ゴミ捨て場で少年型ジュエリードールの『サンズ』を拾った。
『これで俺は人間になれる』
 そう呟く六男とサンズ、彼らの出会いは、願いは、はたして幸いに至るのか?」

というのが、最初のあらすじです。
色々謎を散りばめている物語のつもりなので、最初の方しか書けませんでした。

うん、また世界観がよく分からんね!
ということで、次は世界観の説明です!

近未来×ファンタジーな世界観!

モンスターの侵攻に脅かされる日本

この世界の特徴を一言で言うと、この小見出しの通りです。
ある日、本編から30年ほど前、どこからかモンスターの大群がやってきて、日本、特に東京をぶっこわしました。
その時に「英雄」と呼ばれるアンドロイドが助けてくれたのですが、英雄は本編から25年前に失踪してしまいます。
それ以降、世界中にモンスターが現れるようになり、日本は特に侵攻の中心地として戦っています。
この世界の日本では「モンスターハンター」と呼ばれる、モンスターと戦う職業が一般化しており、主に彼らがモンスターに対処しています。

宝石で動く愛玩人形「ジュエリードール」

英雄が失踪した直後、日本人は相当困りました。
そして考えたのが、「第2の英雄となるアンドロイドを作ろう!」ということでした。
けれども、英雄ほど瞬時に判断を下し、反応出来るアンドロイドを作ることは不可能でした。
その研究の結果出来上がったのが、愛玩用のアンドロイド「ジュエリードール」です。
奇しくも同時期、東京では、不思議な宝石「トウキョウシリーズ」が発掘されるようになっていました。
この宝石は、宝石に似ているが厳密には宝石ではなく、莫大なエネルギーを秘めていて、温めるとぐるぐる動く性質があることが分かりました。
この性質を利用して、科学者たちはドールを動かすことを思いついたのです。
ドールは髪と目、爪を透明に、肌は真っ白に作られ、トウキョウシリーズを胸に入れることによって彩りを豊かに変化させることのできる、特別美しいアンドロイドになりました。
そして発売されると、侵攻と戦闘で疲弊し切った日本中の人に愛されるようになり、本編中では「1人に1台」と呼ばれるほど普及することになりました。

世界観については、こんな感じでしょうか。
「日本はモンスターに侵攻され、人々は日々戦っている」
「日本人は宝石で動くアンドロイド『ジュエリードール』を愛玩している」
ここが分かっていれば大丈夫です!

ちょいとネタバレ!登場人物紹介

主人公 六男


「君がいれば、俺は……人間になれるはずなんだ」

六男
身長 178cm
年齢 36歳辺り
イメージ宝石 グレームーンストーン

おじさん主人公です。このイラストはちょと若く描いちゃったかな。
穏やかで、争いが苦手で、心優しい男です。
彼が東京に戻ってきたところから、物語は始まります。

一見人間のようですが、その正体は、「吸血鬼」と噂される怪物です。
「触れた生物の血を吸い取ってしまう」体質で、そのために、生物に触れることを極端に恐れています。

そんな彼は、誰も傷つけない存在になるために「人間になること」を望んでいます。

彼がジュエリードールであるサンズを拾ったことで、その願いは動き出し、そして運命の歯車が狂っていくことになります。

ジュエリードール サンズ


「ぼくがみつけた」

サンズ(suns)
身長 162~165cm辺り
年齢 12~15歳辺り
イメージ宝石 サンストーン

六男がゴミ捨て場で見つけたジュエリードールです。
たどたどしい言葉で話し、ドールなのに笑うことのない、異質な存在です。

六男の「人間になりたい」という願いを叶えることを決断し、六男の所有物として振舞います。

彼の存在は、物語においてとても大きなものとなります。

忘れ難き過去 岡谷大二(おかやだいじ)


「ああ、よかった。お前が戻って来られて」

岡谷大二(おかやだいじ)
身長 180cm
年齢 35歳
イメージ宝石 グリーンアベンチュリン

六男と縁深い人間です。

穏やかな外見に違わず、外面は良い人物です。
けれども、六男を相手にすると感情的になってしまい、素直にお喋り出来ない一面を見せます。

彼の存在はいつも物語の根底を支えてくれています。

ジャーナリスト 明石一女(あかしいつめ)

「情報ってのは、公平さのために使われるべきなんですよ」

明石一女(あかしいつめ)
身長 138cm
年齢 42歳
イメージ宝石 バイカラートルマリン

大二の義姉であるジャーナリストの女性です。
42歳だけれども、モンスター由来の美容製品によって、少女のような外見を保っています。
既婚者で旦那がいます。
子供はおらず、自分のジュエリードールを娘のように可愛がっています。

ジャーナリストという力ある存在が、六男にどう関わってくるのか、ぜひ本編をご確認ください。

???


「                        」

???
身長 167cm
年齢 26歳
イメージ宝石 ファイアーオパール

彼の存在は非常に物語に大きく関わってくるので、外見だけで失礼します。
彼がどのような立場で、性格で、何を語り、何を成すのか、ぜひ物語を辿ってくれると嬉しいです。

終わりに

ここまでくっそ長い文章を読んでくださりありがとうございました!!

この物語は、「宝石の国」(市川春子さん)を読んで浮かんだ、「胸に入った宝石で動く人形(アンドロイド)がいたらみんな好きなんじゃね!?」という思いつきで始まった物語です。
それが約24万字にもなり、初の完結長編小説となったのは、今思い出しても感慨深いです。

SFと言うにはファンタジーで、ファンタジーと言うにはSFで、みたいな中途半端な位置にいる物語ですが、もし好きになってくれる方がいれば、とてもとても嬉しいです。

彼らの願い、命、運命がどのようによじれ、ゆがみ、色を変えていくのか、ぜひ見ていってください。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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