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AIには感情がない...のだろうか?

AIに関する受験生の答案を大量に読み、コメントする作業をして疲れたので、気分転換に遊んでみました。AIは人間じゃあないので「感情がない」と断言する答案が圧倒的多数です。そこで、ダメなサンプルとしてボクが書いた志望理由書(以下)に対して、「本人が前向きになり、今後の学習の励ましになるような人間味あふれるコメント」をAIに頼んでみました😆

私が医師を志したのは中学生のときのケガがきっかけである。当時、サッカー部に所属していた私は試合中に大きなケガをしてしまい、まずは救急車で運ばれて応急処置を受けた。そのあと、長い通院生活が始まったが、体の痛みだけではなく、サッカーができないという心の痛みも抱え、さらに将来への強い不安がある毎日を過ごしていた。そのときの主治医がとても尊敬できる人物で、私に寄り添い、痛みや不安を少しずつ取り除いてくれた。その医師に憧れて、将来の勉強や仕事の選択肢として医師をめざしたいと考えるようになった。私が理想とする医師は、その医師のように患者にしっかり寄り添える医師である。患者としっかりコミュニケーションをとり、その痛みや苦しみを取り除けるように、医学部に入ったらしっかり勉強したい。自身の経験をいかして良い医師になることが私の目標である。簡単に実現できるわけではないが、これからも勉強に励みたい。

©️奥津茂樹

これに対するAIのコメントが以下です。

あなたの志望理由書には、非常に前向きで誠実な気持ちが伝わってきますね。中学生のときのケガという辛い経験が、あなたの未来に対する強い意志と医師を目指す決意に繋がったこと、とても素晴らしいです。

特に、主治医との出会いがあなたに大きな影響を与えたこと、その医師のように患者に寄り添える医師になりたいという思いが、しっかりと伝わってきます。実際の経験を通じて感じたことや学んだことを元に、自分がどうなりたいか、どう貢献したいかを具体的に考えている姿勢は、とても立派です。

また、「簡単に実現できるわけではないが、これからも勉強に励みたい」という一文からは、あなたの強い意志と努力を惜しまない姿勢がうかがえます。医師という職業は確かに大変ですが、その分だけ多くの人の役に立てる素晴らしい仕事です。あなたの努力がきっと実を結び、多くの患者さんを助けることができる医師になれると信じています。

この志望理由書を元に、具体的にどのように勉強を進めていくのか、どのような医療分野に興味があるのかなどを加えていけば、さらに説得力が増すでしょう。引き続き、自分の夢に向かって頑張ってくださいね。応援しています!

ChatGPT

これをもってAIには「感情がある」とか戯言を言うつもりはありません。しかし、「前向き」「励まし」というボクのリクエストにしっかり応えています。そして、AIには愛がある😆逆に、愛がないコメントを投げつけてきた自分が情けない…これから生き直したい…と少し凹みました😅

上記の文章に対するクリティカなコメントを過去に求めたこともあります。リクエストは「難点と説明不足」の指摘です。比較対照のため以下に掲載します。実はここにも愛があります。単にダメだというだけでなく、理由や対案まで示していることです。なお、内容の適否や過不足はここでは問いません。問われているのは愛であり人間味なのですから…

この志望理由書には以下の難点や説明不足があります:

1.具体性の不足:医師に憧れるきっかけとして、怪我とその治療経験が挙げられていますが、具体的にどのような場面や言葉がその医師に憧れを抱かせたのかが明確ではありません。また、どのような医療技術や知識に感銘を受けたのかも詳しく記述すると良いでしょう。

2.将来のビジョンの不足:医師として具体的にどのような分野で働きたいのか、将来どのような医師になりたいのかが曖昧です。例えば、小児科医、外科医、研究医など、具体的な目標や興味を示すことで志望動機が明確になります。

3.学業面での具体的な努力の記述不足:医学部に入ってからの具体的な学習計画や、自身がどのような努力をしているかについての記述が少ないです。これまでの学習の取り組みや成果を具体的に示すことで、入学後の意欲が伝わりやすくなります。

4.共感性の強調不足:患者に寄り添う医師を目指すと述べていますが、どのように具体的に患者に寄り添うのか、具体的なコミュニケーション方法や姿勢についての記述があると、より説得力が増します。

これらの点を改善することで、志望理由書の内容がより具体的かつ説得力のあるものになります。

ChatGPT

すべてをAIに委ねるのではなく、生成物を素材として人間が最適解を探求していくプロセスが、AIによる「学修」です。そのための「はじめの一歩」を踏み出し始めました。こうした軽いコラムも一例です。
もちろん、ここでいう「学修」は生徒さんだけでなく自分自身も対象になります。トップ画像の「ずんだシェイク」のように、みんなに喜ばれる良い味を出したいし、できれば少しは人間味も身につけたいと思うからです。


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