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トロントのデザイン会社・・・の経理部で働いてみた パート1【カナダの会社の構成】

さて大学シリーズもひと段落したところで、カナダ・トロントでお仕事シリーズに戻りまして今回は第6弾!ここにきてついに、未来を見据えて長く働くことのできる会社にたどり着くことができたお話です。

この頃カナダに来て5年。5年もかかってと言うべきか、わずか5年というべきかはわかりませんが、たどり着けたことに感謝ですね。今回はパート1として、カナダでの会社の構成や仕組みについて私が雇われた会社を例にとってざっとお話ししたいと思います。

セネカに通い始めて数か月経った頃も、仕事探しをしていました。学校に通い始めて3か月ほどはまだ日系企業で事務をしていましたが、その次の3か月で怪しい会計事務所で無賃金労働。「さて次はどうしよう」と思っていたところに運よく見つかったのがインテリアデザイン会社での経理部での仕事です。まだ前回のお話を読んでいない方はこちらをご覧ください:

カナダでの会社の構成や仕組み①ジュニアとシニア

以前お話した通りカナダでの仕事探しはなかなか難しいんですが、その理由の一つがカナダでの職務経験の有無です。今回見つかったこの仕事は、通い始めたセネカ・カレッジの求人ページから見つけました。

大学の求人には一般企業で、学校を卒業したてのフレッシュな人材や、フレッシュじゃなくても(!)学校に通いながら働きたいという、常に学ぶことに意欲的な人材を探す企業が求人していることが多いようで、逆に言えば経験がなくてもいい!という求人が集まっているみたいです。ちなみにカナダでは日本のような新卒生一斉採用みたいな仕組みはないので、年中必要な時に採用が行われます。ここはキャリアチェンジをいつでもしやすい、という点で新卒ではない人にとってはありがたいところ。

私はこうしてジュニア・アカウンタント(Jr. Accountant)というポジションに就くことができました。仕事の肩書でのこの「ジュニア」は経験値が浅い、新米的なポジションで使われます。そこから「シニア」になると経験の豊富な先輩的なポジションになり、仕事内容ももっと重要任務にはなっていきますが、それにつれお給料もジュニアに比べてたくさん期待できます。初めて仕事を探す場合は、「ジュニア・~~」というポジションのものを探すと割と自分のスキルに合ったものが見つかります。

カナダでの会社の構成や仕組み②面接-私の場合

ここの会社での私の面接は一度だけ、就職したら上司になる人と直接の面談でした。今まで仕事の経験はあるか、あるとしたらどういったものか。学校ではどうか。また、今までの一番挑戦は?など聞かれ、約10分ほどで終わりました。その後社内をざっと見学させてもらい、同じ部署で働くことになる人たちにも会わせてもらいました。

数日後にReferenceをお願いした人へ連絡があったそうで(聞いた話だと時間を守るかとか聞かれたそうです)、ラッキーにもそのまま採用してもらえることになりました。これもあとから聞いた話だと、実は私かもう一人の人かの2択だったそうです。面接については、私が働きだしてから数年後に少し会社の構成が変わり流れが変わったんですが、産休前に私自身が面接官をやらせてもらえる機会もあったので、こちらは別の記事でまた詳しく書きます。

カナダの会社の構成や仕組み③チーム構成

この会社はトロント本社の他にニューヨークにも支社があり、トロントでは約60人、ニューヨークでは約30人ほどが働く中規模の会社でした。社員の8割がデザイナーさんで、残りを経理や人事、ITや受付といったAdministration team(アドミニストレーション・チーム、略してアドミン)で構成されています。

ちなみに当時日本人社員はニューヨークに3人、トロントには私の他にもう1人いました。私は日本語にする時は経理部と呼んでいますが、こちらではAccounting team(アカウンティング・チーム)と呼ばれていて、Finance ファイナンス・チームと呼ぶ会社もあります。簿記だけでなく会社の運営で必要なお金の情報は全て私たちで管理、上層部が必要な情報があれば全て用意します。また、私の上司は必要であれば会社の経営方針の会議などにも呼ばれます。

この会社の経理部は私を入れて全部で4人、たまたますべてアジア人女性(フィリピン人2人に中国&日本)。経理部というとお堅いイメージがあるかもしれませんが、私たちは上司の明るさと社風も助けて、社内でも一番賑やかでいつもケラケラ笑い声が聞こえてくる明るい経理部でした。

カナダの会社の構成や仕組み④試用期間

私が採用された理由は、経理ソフトの移行に伴ってソフトの設定や業務の遅れが予想されたところの補てんで、初めは6か月の試用期間付きでした。試用期間 (Probation period プロベーション・ピリオド)というのはとても一般的で、この期間中に会社側がこの人は会社に合わないと判断した場合は、通常解雇の際に支払わなければいけない解雇手当(Severance pay セベランス・ペイ)などを省略して解雇することができます。私はありがたいことに試用期間中の就職して3か月の時点で、正式に長期採用として雇ってもらうことができました。

最後にちょっと面白い写真を紹介。こちらの写真は経理部の特権で見かけたひたすらチーズバーガーのレシート。ある日会社が社員全員にランチを注文した時にこんなことになりました。「なんのこっちゃい」ですが、こういうシュールな楽しみも経理部ならではです(笑

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私の場合を参考に、割と一般的と思われるところでカナダでの会社の形態についてざっと書いてきましたが、みなさんの参考になれば嬉しいです。実際の会社での日常生活がどんな感じだったかは、次回パート2で書いていきたいと思います。ぜひまた読みに来てください。

THANK YOU FOR READING ☆ SEE YOU NEXT TIME

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