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トロントで短大へ入学!カナダの大学へ通ってみた。セネカ・カレッジ編 パート1

今回は新シリーズ「カナダの大学シリーズ」と称して、私が大人になってから通った大学について一つずつお話ししたいと思います。第1弾、第2弾は最初に通った短大、トロントにあるセネカ・カレッジですが、具体的に話し始める前に、まずは私のように大人になってからも気軽に始められるカナダの大学の仕組みと、トロントの短大入学の流れについてお話ししましょう。

そもそもどうして学校へ?というお話は、前回の記事をどうぞご覧ください:

ユニバーシティーとカレッジ

カナダの大学には2種類あって、日本でいう4年制大学のユニバーシティー(University)と、短大と専門学校が合わさったような位置にあるカレッジ(College)があります。ユニバーシティーを総合大学、カレッジを単科大学とも解説されるようです。

私が学校に通い始めようと考えていた当初、カナダにはCGA, CMA,CAという3つの公認会計士の資格がありました(詳しい違いやなぜ私がわざわざ「当初」と言うのかについては話すと長くなるのでまた別記事にて。興味のある方はどうぞ)。「どうせ会計士を目指すなら公認会計士を目指そう!」と意気高らかに、CGA (Certified General Accountant サーティファイド・ジェネラル・アカウンタント)という資格取得を目標に、一番近所にあってCGAを目指すコースのあるという理由でセネカ・カレッジ(Seneca College)に入学することにしました。

フルタイムとパートタイム

カナダの大学には仕組みもフルタイムとパートタイムの2種類あります。
フルタイムは、「大学生」と聞いて普通に思い浮かぶタイプです。平日の昼間に授業があって、目指している卒業資格に向け自分で受ける授業を選んで受ける。たいていの人が週4科目以上受けていて、受けているのも多くが高校を出てすぐ入学してきた若い人。放課中の校内はキャピキャピ賑やかです(ここ、おばさん目線)。まれに試験を受けたりするのに平日の昼間に学校へ行く機会があるたびにあまりの賑やかさに圧倒されました。

それに対してパートタイム。カナダにはContinuing Education(コンティニュイング・エデュケーション)という、一度卒業や就職をした人が、もう一度学校に戻ってスキルアップやキャリアチェンジをするのを奨励する、学校の仕組みや政府の金銭的サポートがあります。大人になってからも割と気軽に始められる、というわけです。

授業は週末や平日の夜、またはオンライン(通信制)で行われるので、本職で週5で働きながら、もしくは家事や子育てをしながらでも受けることが可能で(ちなみにセネカには週末の授業中に子供を預けられる保育施設も併設されていました)生徒の年齢層も幅広く、また平日や昼間は様々な顔を持った人が通っています。私が通うことにしたのもこのパートタイムです。

雰囲気の比較に先ほどの放課中の様子を話しますと、キャピキャピ感はありませんがそれぞれ落ち着いて談笑している、という印象を受けます。ちなみに授業料も科目ごとに支払うので、例えば3科目受ける場合はその3科目だけ申し込みする時に払います。科目によって一科目$300(およそ2万6千円)くらいのものから$800(およそ7万円)くらいのものまであります。一気に何十万円も払わなくていいので割とお財布にも優しいです。

最初に待ち受けているものは?

私のようにカナダでの在学経験がない人がパートタイムの入学申請を済ませると、まず最初にAssessment Text (アセスメント・テスト)という英語のテストを受けるように言われます。授業に支障がない大学レベルの英語力があるかどうかをチェックするテストで、小論(Essay エッセイ)を書くテストと簡単な面談(Interview インタビュー)で聞き取りとスピーキングをチェックされます。面談はどんなもんかとドキドキしましたが、3~5分面接官とただ「会話をする」といった感じで、仕事の面接みたいなピリピリした雰囲気は全くありませんでした。

この頃までには日常生活に困らない程度の英語力をつけていた私ですが、テストの結果からESL(母国語じゃない人のための英語のクラス)の一番最後のレベルを受けないと、他のコースを受けられないと言われてしまいました。

腑に落ちずにムスッとしながら最初のESLに参加してみると、他にも同じ境遇のクラスメートが何人かいました。そのほとんど全員がカナダ歴の長い人たちです。授業を受け始めてから知ったことですが、どうやら日本でいう「起承転結」的な英語での小論の決まりがあるらしく、それを知らないと判断された人はみんなこのコースからスタートするようです。

大人になってからまた学生として始めようと思うとちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、私のように何か資格に向けて授業を受けるだけでなく、例えば「資格はなくてもいいけどちょっと服飾デザインについて学びたい」といって一科目だけ受けてみる、なんていうのも可能なんです。もちろん科目によっては先にこの科目をクリアしていないと受けられない、例えば「服飾の基礎2」は「服飾の基礎1」を受けていないと受けられない、といった制限はありますが、それでもいろんなことを大人になってからも気軽に始められるのはトロントの短大の魅力だと思います。

詳しい授業の様子などは長くなりますので次回パート2でお話ししたいと思います。またぜひ読みに来てください。

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