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なんか暑いし【バイト】で小銭でも稼がないとやってらんない

皆さんはじめまして。桜士(おうじ)と申します。


普段は会社員として、扇風機の羽をちょうど良いサイズのチャパティに交換する仕事をしています。


さて皆さん、今年の夏はどのように過ごされましたか?
今年も信じられないくらいクソ暑かったですね。なんでも今年は全国各地で観測史上最高の気温を叩き出したとかしていないとか。まぁ詳しくは知りません。

そんな大焦熱地獄のようになってしまった日本では今、「副業・兼業」が促進されています。


副業・兼業の促進に関するガイドライン(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000962665.pdf



平成30年1月に策定されてから今日まで、国が企業や個人に対し、副業・兼業をおすすめしているのです(極論)。

ちなみに私はありがたいことに、今働いている会社で身の丈にあった給料を頂いているので副業は特に必要ありません。
しかし、国がわざわざガイドラインを作成してまで推奨をしているのであれば試しにやってみようじゃないかと言うことで、短期のアルバイトに挑戦をしてみました。

この記事は、実際に私が体験したアルバイトでのお話です。




遡ること2023年7月某日ー

では早速、私でもできるようなアルバイトを探してみましょう。探す上での条件は3つ。

①  短期間であること。
②  簡易作業。
③  高収入でがっぽり。

会社のお盆休暇を利用してアルバイトを行いますので期間は最長でも一週間とします。また、あまり難しいことはやりたくありませんので、猿でもできるような簡単な作業が望ましい。ですがせっかく労働力を提供するのですから、お賃金はそれなりに頂かないといけません。

とりあえずネットで"短期間" "高収入"で検索をしてみます。昨今「裏バイト」なんていう怪しいものがありますので、ここは慎重に。

カチカチ・・・・。

カチ・・・・。

・・・あ。

履歴書不要!面接ナシで即採用!おサルさんでもできる簡単作業で10万⁉︎

【給与】   10万/4日間
【仕事内容】 8月14日〜17日の間、担当者より指定された場所に出向き、簡単な作業をこなしていただきます。※内容については、当日依頼人の方よりご説明がございます。未経験OK。体力に自信のある方大歓迎!
【勤務時間】 採用後担当者よりご案内させていただきます。
【勤務地】  採用後担当者よりご案内させていただきます。
【福利厚生】 制服貸与あり。

4日間働くだけで10万円とはなかなかいいんじゃないでしょうか。しかも未経験のおサルさんでもOKということはとても簡単な作業でしょう。一体何の経験かは知りませんが。
自ら「あやしくないよ」と謳っているところにもこの企業の誠実さが垣間見えますね。

どうやらこの企業は人材紹介会社みたいです。

企業情報
【社名】  株式会社ホールディングスカンパニー
【事業内容】人材紹介事業

ちょっと聞いたことがないですね。
念のため企業名でも検索してみます。

・・・あ、ウィ○ペディアのページがありました。

昭和63年創業。なかなかの老舗です。しかも今の社長は77代目。ゾロ目でなんだか縁起もいいですね。


決めました。今回はこちらのアルバイトに応募してみようと思います。




8月13日  AM11:00


さてやってきましたアルバイト初日。
今朝ホールディングスカンパニーの担当者からメールが届き、そのメールに書かれていた場所がこの郊外にあるパチンコ店です。

ここの駐車場で依頼人を待てとのことなんですが・・・。

あ、あそこにいる方が依頼人でしょうか。


桜士:すみません。あなたが依頼人の店長さんでしょうか。

??:・・・あ、いや。違いますけど。

桜士:失礼、お客さんでしたか。

??:いや。客でもないというか。

桜士:もしかして、私と同じアルバイトの方ですか?

??:・・・そうです。はじめまして。


そういえば担当者から、何人かで作業してもらうことになるかも、と聞かされていたのを思い出しました。
正直初対面の人間と行動するのは好きじゃないんですが、これも10万円のため。仕方がないですね。


桜士:一応社交辞令でお聞きするんですが、お名前は?

太一:えっ・・・太一(タイチ)と言います。


この太一さんは、なんとわずか19歳で運送会社の社員として働いているとのことです。今回のアルバイトに応募した理由は、彼女とのデート資金を稼ぐ為だとか。

太一:僕の彼女“アリサちゃん“っていうんですけど、初めてのデートの時、彼女の知り合いがやっているという展示会に行ったんです。そこで50万円するマナティの絵画をプレゼントしたら、すごく喜んでくれて。

桜士:マナティ?イルカじゃなくて?

太一:それで次のデートでも彼女に喜んでもらえるように少しでもお金を貯めようと思ってるんです。

桜士:そうですか。次があるといいですね。


そうこうしていると、依頼人であるパチンコ店の店長さんがやってきました。
作業内容は依頼人から直接伺うことになっております。

さて、最初の仕事は一体何なんでしょうか。


店長:夏になると、子供やペットが車中に置き去りにされて熱中症の被害にあうという痛ましい事件が頻発します。うちは開店以来そんなことはないのですが、いつ起きるかわかりませんからね。ただでさえあまり印象の良くない商売ですから、そんなことが起きたら店の存続にも繋がります。
なので今日は駐車場内を見回っていただき、車中に取り残された子供やペットがいないかを調べていただきたい。

桜士:なるほど。見つけた場合は?

店長:トランシーバーを使ってすぐに私に伝えてください。店内放送で車の持ち主を呼び出します。それと、もしもの時は“命を優先する行動“をとってください。

初日そうそう重大な任務となりました。小さな命を救うためにも全力で取り組みましょう。






桜士:しかし、意外といないもんですね。

太一:いないに越したことはないと思いますよ。

太一:って、あ、あそこ!

太一:赤ちゃんが取り残されてます!


泣き声も上げずにぐったりとしている。これはまずい状態かもしれないですね。


太一:店長さんに連絡を!このトランシーバーを使って。




きっしょ。


桜士:店長ですか?車の中に赤ん坊が取り残されてるのを見つけました。黒のミニバンで、ナンバーが・・・・





太一:車の持ち主全然来ないですね。さっきから店長さんとも連絡が取れなくなったし。このままだとまずい事になるんじゃあ・・・。


時間は正午すぎ。これからますます気温が上がっていく。ここは致し方ありません。


桜士:窓を割って救助しましょう。

太一:でも勝手にそんなことして大丈夫でしょうか。

桜士:状況が状況です。それに、店長も命を優先する行動をとるようにと言っていましたから。ここは緊急事態ということで許してもらいましょう。

太一:わかりました。僕、何か割れそうなもの探してきます!





太一:向こうにちょうどいい感じの“七輪“が落ちてました!

桜士:七輪ってそこらに落ちてることあるんですね。

太一:さぁ早く割ってください!

桜士:え?私が?


というか、さっきのキショいトランシーバーでもいけたんじゃ・・・。


ガッシャーン!!!!


太一:よかった、とりあえず息はしているみたいです。

店長:お待たせしました、ちょっと立て込んでしまっていて・・・って、何ですかこれは?

桜士:あ、店長。なかなか車の持ち主が現れないので窓を割って救助を。

店長:そうでしたか・・・、じゃあ赤ん坊はこちらへ。

桜士:はい。

店長:えー、では本日の業務は以上ということで、お疲れ様でした。もう解散していいですよ。というか、すぐにここから去ったほうがいいと思います。


桜士:なぜですか?

店長:この車の持ち主の方は、その、ちょっとした有名人でしてね。緊急事態とはいえ車を破損しましたから。ただでは済まないと思いますよ。

太一:あっ、その赤ちゃんよく見たら襟足がめっちゃ長っ!

太一:しかも名前が難解すぎて読めない!その子の親、絶対ヤンキーですよ!!


 まずい。意味も分からず慰謝料だと騒ぎ立て、10億円寄越せとか頭の悪い額をふっかけてくるに違いない。


店長:当店の駐車場内で発生いたしましたトラブル等につきましては一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。

太一:急に看板の内容を読み上げだした。

       ウ〜 ウ〜 ウ〜 ウ〜


桜士:パトカーの音?

太一:騒ぎを聞いて誰かが通報したんでしょうか。

桜士:それにしてもこんな早く?

店長:当店の駐車場内で発生いたしましたトラブル等につきましては・・・

太一:あー!無関係を装うとしてる!!早く逃げましょう!!





8月14日  PM7:30


アルバイト2日目。今日は市街地の一画にある神社にやってきました。どうやら今日は夏祭りが催されているみたいです。


桜士:昨日はお疲れ様でした。

太一:お疲れ様でした。昨日は逃げるように、というか逃げ出してしまいましたけど大丈夫だったんでしょうか。お給料もらえますかね?

桜士:昼間に担当者の方と話しましたけど、ちゃんと支払われるそうですよ。

桜士:それと今日の仕事は専用の作業服を着る必要があるとのことです。人数分いただいてきましたので、早速着替えましょう。








帰りたい。




さて今回の依頼人は、神社の近所にあるラブホテルの支配人さんです。


支配人:うちは「レジャーホテル」っていうんですよ。そこ大事なところなので間違えないでいただきたいですな。

 桜士:そうですか。

 太一:あの、今日のお仕事は何でしょうか?

支配人:えー本日ですが・・・夏祭りに来ている人々の中に、浴衣をきた男女が何組かいると思いますが、その女性の“下駄の鼻緒“を切っていただきたい。

 太一:は?

支配人:必ず女性の方の鼻緒を切ってください。若いカップルだとなおいいですね。

 桜士:切ったからって何になるんですか?

支配人:まぁいずれわかりますよ。それと騒がられても困るので、人混みに紛れるように目立たない格好で作業をしてください。

 桜士:支配人から見てこの格好はどうですか?

支配人:じゃあ必要な道具は置いていきますので、しっかりお願いしますね。

 桜士:無視された。

 太一:また警察呼ばれないかなぁ。





女:今日は誘ってくれてありがとう。てっきりみんな一緒かと思ったから、カマタくんと2人きりなのはびっくりしたけど。

男:ごめん、嫌だった?

女:ううん嫌じゃないよ。むしろ・・・。

男:え?

女:何でもない。あっ、向こうにヒモくじ屋さんがあるよ!行ってみよう!





スササッッッ



ジョキンッ!

女:きゃあ!

男:ミクちゃん!だ、大丈夫!?

女:う、うん。突然鼻緒が切れちゃったみたい。

男:歩けそう?

女:ちょっと厳しいかも。

男:どこか休める場所は・・・






男:・・・涼しそうだし、ちょっと休憩しに行こうか。

女:そうだね・・・。









支配人:いやあお疲れ様でした。おかげ様で満室です。

 桜士:みなさん貞操観念が低い方達だったので助かりました。

支配人:報酬は会社の方に振り込んでおきますね。それとコレ。うちの割引クーポンです。今回集客することができた組数分差し上げますので、使い切れなかったらお友達にでも差し上げてください。

 桜士:16枚・・・暑さで頭のイカれた奴らが32人もいたのか。


このクーポン券を駅前で配った方が簡単だったのではないか、という言葉は飲み込み、その日私達は帰路につきました。




8月15日  PM9:00


アルバイト3日目。指定されてやって来たのは某所にあるファミリー向けマンションです。

今日の依頼人とはマンションにつき次第、電話連絡をすることになっています。
早速かけてみましょう。


??:もしもし?

桜士:すみません。バイトのものなんですが、指定された場所まで来たので連絡しました。

??:あーバイトさん。どうもご苦労様。ちゃんと目立たない格好で来てくれた?





桜士:多分大丈夫だと思います。



桜士:失礼ですが、あなたは?

TVP:俺?〇〇テレビのプロデューサー。“家、憑いていってイイですか?“とか、“突然ですが祓ってもいいですか?”とかいう番組知らない?

桜士:すみません。わかりません。

TVP:そ、まあいいや。じゃあ早速だけどね今日やってもらいたいのは、そのマンションの402号室にバレないように侵入して、風呂場に隠れて欲しいんだよね。

桜士:ふぁ?

TVP:んで、家の人が風呂場に入ってきて頭を洗い出したら、背後に立ってもらいたいんだ。

桜士:一体何のためにそんなこと。

TVP:ほらよくいうじゃない。風呂場で頭を洗ってると背後で気配がする、とか。そんな感じになるようにうまいこと驚かしてほしいのよ。


TVP:次の特番で、視聴者から恐怖体験を募るっていう企画を考えてるんだけど、最近はネットの影響もあってか視聴者の投稿が少なくてね。まぁ普通に暮らしてるだけじゃ滅多に怪奇現象なんて起きないし。だからこうやって怪奇現象を作り上げれば、それを体験した視聴者がうちの番組に体験談を送ってくるという寸法なわけよ。

桜士:そんなことしても、必ずその人が投稿してくるとは限らないですよね。

TVP:君以外にも大体1,000人ぐらいバイトさん雇ってるからね。全国各地で怪奇現象を起こしまくってるから、誰かしらは投稿してくれるはずだよ。

桜士:昨晩アッ○ルウォッチをつけた若い男の幽霊がベランダに立ってたんですけど、あれもおたくですか?

TVP:多分そうかな。


なんだか知りたくなかった裏事情を聞いてしまった気もしますが、気を取り直して早速仕事に取り掛かりましょう。

すでに部屋の合鍵は支給されているので、このままターゲットである402号室へ向かいたいと思います。オートロックも事前に大家さんに解除していただいているとのことです。

太一:つまり大家さんもグルということですね。





402号室にやってきました。
合鍵を使い中に入ります。

廊下の先のリビングからご家族で談笑している声が聞こえてきます。今の内に風呂場の横の脱衣所に身を潜めておきましょう。


太一:これ見つかったら本当に警察呼ばれますね。


気を引き締めていきましょう。





誰かが脱衣所に入ってきました。どうやら若い女性のようです。


太一:ん?


女性は我々に気づくことなく風呂場に入っていきました。しばらく経つとシャコシャコとシャンプーをする音がしてきました。

では、音を立てないように風呂場に侵入します。





中に入ると、女性は入り口に背を向ける形で、風呂椅子に座りながら頭を洗っていました。下を向いているせいか、こちらには全く気づいていないようです。

それでは指定の位置について・・・




私は一体なにをしているんだ。




 太一:この子・・・。

 桜士:あ、喋ったら気づかれますよ。

 ??:えっ!だれ!?

 太一:ああ!やっぱりアリサちゃんだ!僕の彼女のアリサちゃんですよ!

 桜士:いやだから。

アリサ:ヒィィィ!誰よ!ああああシャンプーしてるから目開けられないいい!

 太一:そんな・・・、僕、大事な彼女を怖がらせるなんてできません!

 桜士:あ、ちょっと。

そういって太一さんはものすごい勢いで風呂場から走り去ってしまいました。
と、入れ替わりで別の誰かが入ってこようとしています。

これはまずい。






???:アリサ、大きな声を出してどうしたんだ。

アリサ:誰かが私の後ろに!




???:誰もいないじゃないか。

アリサ:そんな!本当にさっき声が聞こえてたのよ!

???:気のせいじゃないか?

アリサ:じゃあ・・・あれはもしかして・・・幽霊?


???:ママー?どうしたのぉ?

アリサ:・・・な、何でもないのよ。ごめんね。

???:ユウちゃんねー、次パパとお風呂入るー。

???:ああ、ママがお風呂から上がったらな。



8月16日  AM8:30


アルバイト4日目。今回やってきたのは、都心から電車を3本ほど乗り継いでやってきた田舎にあるお寺です。

とうとう最終日になりました。
今日の仕事が終われば、ようやく大金が舞い込んできます。あともう少し、頑張っていきましょう。


太一:あのぉ、昨日はすみませんでした。

桜士:本当ですよ。勘弁してください。

太一:すみません。アリサちゃんのことになるとどうしても冷静じゃいられなくて。


まぁ結果的には良かったんじゃないでしょうか。


さて、最後の依頼人は、ここのお寺の住職さんです。

住職:遠いところまでわざわざありがとうございます。

桜士:はい、交通費が出ないので自腹で来ました。

住職:お願いしたいのは、この墓地の中にいくつか手入れがされていない墓があります。その墓周りの清掃をして、最後に手を合わせていただきたいのです。

桜士:墓参り代行ってやつですね。

住職:最近は仕事で休みが取れなかったり用事があったりして、お盆の墓参りに来られない方が多くおられます。数も年々増えてきていて、私1人では手に追えなくなってきました。それで今回依頼をさせていただいたのです。

太一:確かに、この数を住職1人では大変ですもんね。

住職:あちらに掃除道具と、献花用の造花と線香も置いてありますので、日没までには終わらせてください。

桜士:ちなみにお墓の数はどれくらいあるんでしょうか。

住職:大体50基ほどあります。ですので早くしないと日没までには終わりませんよ。

桜士:住職も一緒に作業していただけるんですよね?

住職:いや私は所用がありまして。

所用とは?


とりあえず二手に分かれて作業を行うことにしましょう。

太一:なんだか久しぶりに人の役にたっている感じがして嬉しいです。

それはほんとそう。





カナカナカナカナカナカナカナ





住職:戻りました。順調ですかな?

桜士:ええ。住職がペンライトを振り回している間にほとんど終わらせましたよ。

住職:それはそれはご苦労様です。

桜士:それにしても、墓参りされない方って結構いるんですね。


住職:そうですね。こちらのお墓もそうなんですが、3年前にご夫婦が交通事故で亡くなられまして、今は息子さんが管理されているんです。とても仲の良いご家族でしたが、息子さんは高校を出てすぐに都会に働きに出たとかで、それ以降墓参りに来ることはなくなりました。今年のお盆も結局来なかったようですね。

桜士:へぇー。

住職:寂しいものですが仕方ありません。先祖を大事にするというのも大切なことですが、生きている我々にも生活があります。それを両立させるというのは、今の時代難しいのかもしれないですね。

桜士:ふぉーん。

住職:興味ないですか?

桜士:はい。







住職:今日はありがとうございました。仏様も喜んでおられることでしょう。

桜士:お疲れ様でした。

太一:いやあ最後の最後になかなかの重労働でしたね。

桜士:そうですね。でもこれでようやく大金を手にすることができます。

太一:帰ったら早速アリサちゃんをデートに誘ってみようと思います。この間からメッセージを送っても未読スルーされてるけど、プレゼントがあるっていえばきっと喜んでくれますよね。



住職:変わった人だなぁ。



8月31日  AM11:00

さて、本日は待ちに待ったバイトのお給料が振り込まれる日。
先ほど明細も郵送されてきましたので、早速今回の成果を確認してみましょう。





ふぁ!?

330円??????

これは一体どういうことでしょうか?
ホールディングスカンパニーの担当者に連絡をして確認してみます。



山田:お電話ありがとうございます。株式会社ホールディングスカンパニー、営業の山田でございます。

桜士:あ、山田さん。先日バイトでお世話になったものですけど。

桜士:今日お給与明細頂きましたけど、聞いてた金額と全然違うんですが。確か4日間働くと10万円がいただけるんですよね?

山田:はぁー・・・。あのね、ちゃんと求人見ました?




山田:たしかに給与は10万ですけど、そこから仲介手数料とか所得税とか差し引いた額でお支払いすることになってるんです。

桜士:・・・えーと元が10万で、所得税が引かれたとして・・・仲介手数料で9割以上持ってってません?

山田:本当に最近の人は、文字が読めない人が多くて困る。

桜士:4日間あんだけ大変な思いをして330円って・・・。

山田:あ、ちなみに振込手数料はそちら持ちなんで。

桜士:とうとう0円になった。













【教訓】
事前のリサーチはしっかりと。



【完】





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夏の思い出

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