藤吉先輩と僕の関係性
【櫻の魔法 〜もうやめた〜「藤吉夏鈴」】
「はぁ.....」
大失敗プレゼンのあと。
「帰り運転しなくていい?」
「大丈夫です....」
「そう....」
「タバコ吸ってもいいですか?窓開けるんで」
「ちょっと....タバコやめたんじゃなかったの?」
「え?あぁ....ストレス溜まると吸いたくなっちゃうんですよね」
「....身体に悪いよ」
「藤吉さんだって吸ってたじゃないですか」
「もうやめたもん」
「ふ〜ん....」
「....勝手に火つけてるし」
「....あの言い方なくないですか?『真摯が足りてない』って」
「まぁ....落ちたのは事実だし....」
「あのハゲまじ嫌いですわ」
「ハゲ....笑 坊主なだけでしょ笑」
「それにA社の内容、あれうちのと酷似してませんでした?」
「細かいところは違くても確かに所々似てたね」
「うちにスパイとか居ないすかね」
「そんなに大したことじゃないよ、これ」
「国家の陰謀とか」
「....もしかして○○くんそっちの人?」
「そうでも思わないとやってらんないっすわ....はぁ....」
「....」
惰性で流れてるラジオだけが聞こえる。
「....今日終わったらなにかある?」
「ないですけど」
「飲み行く?」
「....明日は隕石ときどき滅亡か」
「ひどくない....?笑」
「どうしたんすか、珍しいっすね」
「まぁ私もさすがに今日のは応えたというか」
「へぇ....奢りすか?」
「いつも奢らせるじゃん」
「人を乞食みたいに....笑」
「まぁキミよりはお金もらってるから」
「うざ」
「笑笑」
「お昼どうします?」
「ん〜....ローソン寄ろ」
「分かりました」
「....1本ちょうだい」
「やめたんじゃ?」
「たまにはいいかなって」
「....火はそこです」
「ありがと」
「....」
「....なつかし」
「........どっちがですか?」
「黙って運転しなさい」
「....は〜い」
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