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コアラみたい

【櫻の魔法 〜コアラみたい〜「増本綺良」】
「あー!!ちょっと!なんでそっち行くん!」

最近きらちゃんからの愛情表現が激しい。

「こっちでしょ!」
「なんで〜.....」
「じゃあわしが行く」

2つに分かれたソファの小さい方になぜか2人で肩を寄せて座ってる。

「狭いやろ」
「○○がこっち来んからやん!」
「分かった行くから」

きらちゃんだけ動く。

「あー!!そうやって私のこと一人にするんや!!」
「なんなんもう.....笑」

仕方なく隣に座ったら広いソファなのに端っこの方にまとまる。

「ねぇ笑」
「なに」
「そっち空いてるんやから寄りいやもうちょっと」
「くっつきたいもん」
「僕のこと好きなん?」
「別に?」

きらちゃんは僕の肩に頭を乗せ、一緒にスマホの画面を観る。

「ひま〜」
「きらもゲームする?」
「なにしてんのそれ」
「ねこがひたすら働くのを助けるやつ」
「面白そう」
「じゃあこのミニゲームする?」
「どうしたらいいん?」
「竿が揺れたらタップして釣る」
「わかった〜」
「.....まだよ」
「うん」
「.....あ!」
「え!なに!!」
「あ、違った」
「なんやねん」
「.....あれ?なかなか食いつかんね」
「飽きた〜」

スマホを僕に返してきらは僕の膝に寝転ぶ。

「鼻毛見えてるよ」
「そりゃ下から見たら見えるやろ」

暇すぎるのかスマホを持ってる僕の手で遊び出す。

「なんしてんの」
「○○が相手してくれんから邪魔してる」
「そう笑」

急にきらちゃんは立って僕の後ろに回り、ソファ越しに抱きついてくる。

「ひーまーだーよー」
「そうやね〜」

きらちゃんはそのままテレビを観てたと思ったのに。

「ひゃっ!」
「笑笑」
「きらちゃんっ😠」
「耳くすぐったいのぉ?笑」
「いーや?」
「ふぅ〜」
「ふっ.....笑」
「ほらくすぐったいんじゃん笑」
「全然?」
「素直になりいや....ふっ!」
「くっ.....」
「笑笑  可愛いねぇ」
「いいんか?知らんで?このあと」
「怖〜い」

隣に戻ってきた。

「ねぇねぇ今日さちょっといつもと違うの分かる?」
「メイク変えたとか?」
「ううんしてない」
「可愛い」
「うるさい」
「なんやろ....前髪切ったとか?」
「ちゃう」
「ん〜....」
「ヒント欲しい?」
「ほしい」
「今、見えへんとこ」
「え、むずっ」
「当てれたらアイス奢ったる」
「.....え、分かれへん」
「見てないんだ.....私のこと.....🥺」
「これで何も変わってなかったとかやったら知らんで?」
「せんわ!そんなこと!笑」
「なんやろ.....」

しばらく目が合う。

「コンタクト?」
「無理やんこれ絶対分からんやつや」
「なんなん答え」
「答えは、今日○○の事めっちゃ好きDayでした」
「分かるかぁ!」
「外れたから罰ゲームな?」
「なんで!?言ってなかったやん!」
「傷ついた」
「はい、すみません」
「ん〜.....じゃあほっぺにちゅうして!」
「それ笑  罰ゲームとしていいん?笑  悲しくない?」
「.....うるさい笑」
「いいけど.....」

する直前急にこっちを向いてきた。

「キャー!!」
「なにしてんの笑笑」
「今ちゅうしたよ!!」
「したよ笑」
「あまりにも上手く行きすぎて怖い」
「なにしてんのほんまに笑  別に求めてくれたらいつでもやるよ笑」
「.....恥ずかしいやん直接言うの」
「モジモジすな」
「○○みたいにサラッとできないの!」
「なにそれ可愛い」
「うるさい」
「もっと甘えていいんやで?」
「嫌や恥ずかしいもん」
「ハグせえへんの?ほら」

両手を広げきらちゃんを迎える。

「○○.....」
「いつでも言っていいんやで?」
「○○が察したらいいやん」
「普通の時は無理よさすがに」
「できる!諦めるな!!」

しばらくそのままきらちゃんはしばらく抱きついてて、コアラかと思った。

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