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唯衣ちゃんが珍しく甘えてきた

【櫻の魔法 〜遠くて近い温もり〜「武元唯衣」】
「......おはよ」
「おはよ.....どしたん」

目が覚めると唯衣が僕の上で寝てた。

「.......あかんの?」
「いや別に珍しいなって」
「ぎゅーして」

唯衣の背中に手を回しトントンする。

「.......昨日帰り遅かったやん」
「ごめんね。残業やってん」
「.......いっつも一緒に寝てるやん?」
「唯衣がどうしてもって言うからな」
「そっちやろ」
「絶対に唯衣」
「それでな」
「うん」
「........昨日、結構寂しかった」

僕に顔を埋め、声は胸を介して届く。

「なんやえらい正直やん」
「1人でご飯食べてる時とかえぐかった」
「ごめん」
「ちょっと泣いた」
「泣いたん?笑」
「うそ笑」
「そっか.....ごめんね」ヨシヨシ
「......はぁ.....落ち着く」
「最近お互い忙しくてくっつけてなかったしね」
「ほんまに寂しかったんやからな?」
「そんなん別に僕だって一緒やわ」
「○○、ハンバーグ好きやんか」
「うん好き」
「唯衣んとこの会社の近くにハンバーグ屋さんがあって昨日井上と行ってん」
「うん」
「なんか分からんけど涙出てきてさ笑」
「なにしとん笑」
「井上にめっちゃバカにされた」
「最悪やアイツ笑」
「......今度一緒に行ってくれる?」
「今度じゃなくても今日行こや」
「いいの?休みたくない?」
「唯衣ちゃん」
「......」
「......はい今ので全快した」
「絶対嘘や」
「ほんとほんと」
「......そういうとこほんまに好き」
「今日はあれ?素直Day?」
「......うん」
「笑笑  唯衣ちゃん可愛いなぁ」
「......」
「なんや喜んでんの」
「うん......もっと言って」
「唯衣ちゃん可愛い」
「......」
「......ほんとに可愛い」
「......zzZ」

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