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サイコパス日本代表松永太 - 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 - 豊田正義

もっともわけのわからない犯罪者の一人が北九州連続監禁事件の主犯、松永太だ。7名の犠牲者が出ているというのに、主犯の松永が直接手を下した数はゼロ。通電の拷問はやっていたようだが、殺害や遺体の解体はすべて犠牲者たちや共犯者にやらせていたのだ。普通の人たちに罪の意識を抱かせ洗脳する手腕は完全に悪魔の所業。

愛犬家殺人事件の犯人は自分で手を下していたのでまだわかりやすいが、松永太の場合は本を読んで人となりを想像してもいろいろと理解に苦しむことが多い。裁判でも法廷中を笑わせたり、刑事に人当たりの良さを与えたりと、犯した犯罪とのギャップがすごい。なんらかの天才ではあるのだろう。

なお、ロックバンドを組んでクリスマスイブにライブをやったエピソードのところは不覚にも笑ってしまった。

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