見出し画像

マギの聖骨

あらすじ

シグマフォースシリーズ第1作、マギの聖骨。
ドイツでミサの聖餐式でパンを口にした礼拝者達が感電したような状態で見つかった。
米国の国防総省直下に存在する機密組織シグマフォースはヴァチカン警察と協力してこの事件のを捜査することに。
ずっと前に読んだのであんまり覚えてないんですが、いろいろ誰が味方で誰が敵か分からなかったり、謎解きやアクションのシーンも豊富で怒涛の展開が続きます。

著者の知識量がすごい

ヨーロッパやキリスト教の歴史に始まり、科学や軍事的な知識まで色々な分野の深い知識を持っていることが伺えました。文庫本800ページにわたって、理論的に話を組みたて具体的に描写してあって、ものすごくボリュームのあるお話になっていました。専門的すぎて理解できない部分もありましたが、そういった事実に基づく細かい描写が物語に説得力を与え、戦闘シーンに緊迫感を与えているのだと思いました。とても読み応えのある文章です。

謎解きが強引に感じるところもあった

謎解きが何回も出てくるのですが、だんだん「その推理はこじつけじゃないか?」って思えてきます。もちろん、登場人物たちは高いIQを持っていてとても理論的に謎を解いていきます。しかし古代の人が仕掛けた謎をとく場面がどうしても「こじつけじゃん」って思いました。超科学的な仕掛けも多いので、理論的に説明してるけど現実ではありえないからこじつけ感があるのかもです。

描写が細かく派手で映画映えしそう

戦闘や謎解きのシーンも感情の描写も細かくて、頭の中で想像しやすい。その分ボリューミーな文章量になってますが。
各地の謎解きでは超伝導による激しい電撃や光といったエフェクト、m状態という高エネルギーな金粒子からエネルギーが放出されることでとにかく派手な仕掛けが多くあります。もちろん、描写が細かいので読むだけでも容易にその場面を想像できるのですが、映画にしたらすごく映えるだろうなっていうエフェクトが多く、映画化が楽しみです。

私は秘密結社みたいなのが好きなので、シグマフォースという秘密裏に世界を救ってたりする集団が刺さりました。かなり長くて読むのが大変ですが、ドキドキハラハラして面白いので、続きもボチボチ読んで行けたらなと思ってます。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,023件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?