信じる、ということ

本当は自分のことも対策すべきなのだが、まずはメンバーのことを第一に、私たちの職場もできる限りの感染リスク対策を講じている。そして現在は、緊急事態宣言が明けた後を対策する段階に入った。

考えたり、報道をみたり、みんなの声を聴いたり想像したりしていると、あまりにいろんな主張や感情や観念が入り交じって押し寄せてくるものだから、だんだん混乱して何も決められなくなってくる。「何が正しいか」ということを考え始めると、「正しい」前例が存在しないのが、今まさに私たちが経験している状況なので、その軸自体が判断を鈍らせる。そして「何が正しいか」という問いの背後には、自己保身の念が限りなく大きな割合を占めていることに気付くのである。

考えた末に、今日メンバーにこうメッセージした。「私たち自身に、仲間と協力し合ってこの難局を乗り越える力があることを信じよう」と。

もちろんリスク対策は必須だ。安全管理も徹底しよう。一人ひとりの不安や疑念に耳を傾けることも大事にしたい。しかしこの未曽有の事態において最も必要なことは何かと耳をすませたら、「自分と仲間の力を信じる」という私の中の声が聴こえたのだ。

その声を発して、受けとめた自分を信じていこう。

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