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そんな日もあらぁな

朝、早めに駅に着いたら改札内が何やら騒がしく、どうやらどこかでトラブルがあって電車が止まっているらしい。まじか。

とりあえず、いつも通りにホームに居た車両に乗って座った。座って待ちながら、これは早急に路線を替えた方がいいのかどうなのか迷った。うーんうーん、どうしよう。このまま座っていて良いのか。それとも今すぐこの電車から降りて移動すべきか……。

ただ、周りの人も案外のんびり座っているし、乗り換えようとする人も少ない。大丈夫なんじゃない? という気がしてきて、何しろ座ってるもんだから動きたくないのも大きくて、そのまま待ったら10分くらいして動き出した。遅刻もしないで済んだ。

そうして帰りのこと。最寄りの駅に着いて改札を通ったらなんと、ホームの上り口に立て看板が立ち塞がり「運休」のお知らせだ。いや、もう、またかよ、である。復旧は3時間後の予定だとか。うそでしょ。

さて、また路線を変えるかどうか問題の浮上である。地下鉄でああ回ってこう回って…には、面倒臭いが先に立つ。ふと人の流れを見たら快速は動いているらしい。それならそれで行ける所まで行ってあそこであれに乗り換えてもいいし、とにかく、その先で考えようそうしよう。

そうやって快速に揺られているうちに、予定よりもだいぶ早くに電車が復旧して、ほとんど時間のロスもなく無事に帰ることができた。

若い頃ならもっとシャカシャカと別の選択をして移動していたと思う。それがもう億劫でのんびり構えていたら、それなりに助かったというわけ。ラッキーだった。

私に見えていた限りでは駅員に詰め寄る人もいなかったし、イライラしている人もいなくて、なんだかみんなでの〜んびりと乗車していた感じが、まるで春みたいだったな。

もちろんどこかではきっと、電車が遅れて困っている人がいて、怒っている人もいて、謝っている人もいたんだろう。

そういう場面に遭わずに済んだせいなのか、今日の2度の遅延は、私の中では 「無かったこと」になっていた。ここに何を書こうかと考えるまでは。