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やったことはゼロにはならないから

ドラマ「ブラックぺアン」の中でクラシックが流れる。定番の場面にほんの少し、とか。

そのひとつ、「ベートーベン・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13」の第三楽章。レッスン中の話の流れから、この次はこれをやってみたらどうかしらと言われ、楽譜、持っていたかもと、遠い記憶を辿る。いや、記憶を辿るより現物を探せ。

「悲愴」として有名な第二楽章はずいぶん前にレッスンしてもらったのだ。だから、楽譜はあるはずなんだけど…と、棚を探したらちゃんと出て来た。書き込みもたくさんある。ああ、確かにやったんだなぁ、「悲愴」。なんだか他人のことみたいだ。今は弾ける気がしない。

もう一度ちゃんとやり直したいのは山々だけど、それよりも、次よ次、第三楽章よ、という気持ちになる。

できるだけたくさんの曲に触れたい。やりたいことはどんどんやる。目の前にそれがあって、できるうちに、やる。