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"魔女"に"魔法"をかけられた夜~V.W.P魔女集会JOINT LIVEに寄せて~

2022年4月15日、KAMITSUBAKI STUDIO所属のV.W.P"魔女"5人(花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜)による"魔女集会JOINT LIVE"が翌日の"1st ONE-MAN LIVE現象"に先駆けて開催されました。

現象の感想note (https://note.com/sakura_connect/n/nfec29d0cff24)を昨日投稿したものの、魔女集会の方のアーカイブを見て、これはこれで全然違う強さがあって改めて感想を残しておかないといけない気になりまして。ということで、以下魔女集会JOINT LIVEの感想のようなものです。

V.W.P1st LIVEの告知があった時、ワンマンは分かるがJOINT LIVEとは何が起こるんだ…?とわくわくしながら当日までの日々を過ごしていました。ありがたいことにJOINT LIVEの方は最前ブロックチケットが当選し、4列かあと思いながら座席に行ったら最前列は3列で。2列目!?!?と震えながら着席。着席指定のため、大きく広がるスクリーンの隅から隅まで首をしっかり上げて見届けました。

そんな会場が高まる開始直前可愛らしい声の影ナレが。「えーっと…」と一息ついたり、「かんしょくしゃ(観測者)の皆さん…」(たぶん空耳)と一生懸命読む声に、会場のみんなで「頑張れ!!」という念を送りつつ、なんと影ナレの正体はKAMITSUBAKI STUDIO所属のCIELさんでした。可愛い。
(翌日の二公演もCIEL影ナレでしたが、回数を重ねるにつれて完璧なナレーションを披露しました。)
このCIEL影ナレは配信での公開はなく会場限定だったようで、運よく会場のチケットを手にしたお得ポイントでした。

魔女集会開始の映像が流れ、ついにライブが開幕。
はじめに幸祜のアタック映像と"type-real アルナイル"への変身映像が流れ、幸祜が一人で登場します。
その瞬間、JOINT LIVEの全容を察しました。
これは魔女それぞれの一番強いソロオリジナル楽曲と特殊歌唱形態を持ち寄ってぶつかりあうめちゃくちゃ強いライブが始まる…と。

幸祜は昨年12月に開催されたソロ1stワンマンを思い起こさせるような"白昼夢"からのスタート。"切り込み隊長"として拳を突き上げ会場を沸かせるパフォーマンスで開始初っ端から盛り上げていきます。
幸祜ちゃんは本当にV.W.Pの中で一番ライブの盛り上げ方が上手い子だなと思っていて、その力をトップバッターで存分に発揮してくれました。花譜ちゃんが翌日のTALK IVENTで「プッチョヘンザ(put your hands up)やりたい!」とわざわざ口にして叶えていた願いを幸祜ちゃんは自分のライブパートで難なくこなしていきます。楽曲の色がそもそも違うとはいえそんなところが幸祜ちゃんは強い。
今回のライブが終わって改めて自分の中での幸祜の楽曲への評価が上がったのは2曲目として披露された"レイブンフリージア"でした。ライブ終わってからアルバムを何度もリピート再生してた。ソロ1stワンマンの時はアルバムが出る前の完全新曲だったので、アルバムが出てから改めて聴くこの曲は幸祜の歌唱力とカッコよさが強く感じられて、映像演出も加えてライブ映えする楽曲だなと再認識させられました。アルバム曲はタイアップ等気にせずアーティストの良さが純粋に存分に発揮されるので私は好きです。
2曲で会場が十分に温まった流れで、"瞑目"~"夜行を呼ぶ"~"the last bullet"のplayerプロジェクト三部作で幸祜パートのライブを締めくくります。
私は写真を撮るのが好きなので、playerプロジェクトには写真部門だけ参加していて、"夜行を呼ぶ"で採用していただいたのですが、ライブ演出でもそのまま作品を使っていただけるの大変ありがたく思っていて。幸祜1stワンマンで初披露された時には自分の写真をバックに幸祜ちゃんが歌う姿を生で見て号泣していました。
このライブにも多くの方が演出に関わっておりますが、担当作品が流れる瞬間の感動ってこんな気持ちなんだろうなと感じさせられました。

2人目に登場したのは理芽。理芽ちゃんは他の魔女のライブにちょこちょこ出ていたとはいえ、ソロ1stワンマンはオンラインだったので、現地でソロは意外にも初めてということで。
宿木~さみしいひとのアルバム曲で始まり、理芽ワールドを発揮していきます。アルバム曲が好きですと言ったとはいえ、JOINT LIVEの出始めでわざわざアルバム曲2曲をぶつけてきたのは強い。
理芽ワールドが展開されたところで、ここから新曲2曲とのアナウンスが。こんなところで新曲出してきちゃうのか強い。
HAL CMタイアップの新曲"ピルグリム"へと流れていきます。理芽ちゃんはドラマの主題歌だったりリアル脱出ゲームのテーマソングだったりタイアップの鮮やかさがとにかく強い。"ピルグリム"は早くシングルリリースしてくれ。
そして今回が完全に初公開の"生きているより楽しそう"を歌い上げます。笹川真生さんと理芽ちゃんのタッグはとにかく強い(語彙力が飛んでもう強いしか言っていない)。
最後におなじみ"食虫植物"で幕を閉じます。食虫植物は現時点で3500万再生を突破しているという、理芽を世界に知らしめた楽曲となりました。ライブの映像演出もPVの世界観を存分に発揮し、生の本人のパフォーマンスは良いなあと感じていました。

3人目に登場したのは春猿火。春ちゃんの1stワンマンだけ見れていなかったのですが、そんなブランクは関係なく"逆転"~"猛進"からのスタートで熱い春猿火節を見せてくれました。
春猿火のパーフェクトなラップと、怒涛に流れゆく映像演出のリリックがとにかく爽快感あるライブへと昇華していきます。
そしてライブ初披露のモナークタイアップの"Gunpowder"へ。そんなところからも引っ張ってくるのか。とにかくかっこいい。
メッセージ性の強い"居場所"からの劇場版アニメーション"地球外少年少女"タイアップの"Oarana"で綺麗に幕を閉じます。
春ちゃんは"春猿火"になる前はラップの経験もなかったとのことで、ここまで言葉に思いを強く込めたかっこいいラッパーに成長したのは感慨深いなあと思います。ラップって立て続けにフレーズが出てくるのにそれを間違えずに楽曲として成立させるのって至難の業なのに、それをやってのける彼女は本当にすごい。

4人目に登場したのはヰ世界情緒。"変異体ヘリオトロープ"のデザイン、私は好きです(語彙力皆無)。ソロワンマンはオンラインだったので、ようやく現地で拝めるの尊い。ワルツを踊るかのようなテンポで登場する情緒ちゃん。この時点で可愛い。初手で"いろはに咲きて"を歌い上げます。この曲、ダンスが可愛くて。「ぱっぱっぱ」のところで手をくるくるして上にあげる仕草が好きです(好きしか言っていない)。
そんなヰ世界フィールドを展開したところでアップテンポの"ディメンション"がやってきます。テンポと感情のジェットコースター。ヰ世界情緒のライブ盛り上げ楽曲といえば"ディメンション"になるんだろうなあと思いつつ、会場のテンションもマックスになったところで"霞がついてくる"~"ヰ世界の宝石譚"とヰ世界ワールドを更に広げていきます。
翌日のTALK IVENTでよっぴー(ニッポン放送吉田尚記アナ)が「今回初めて情緒さんのライブ拝見しましたが、ヰ世界情緒は"""推せる"""」と強く推していた気持ちがよくわかる気がしました。私もソロ1stワンマンAnima以降自分の中での推し度が上昇していて、彼女はたぶんV.W.Pの中で一番の魔法使い。
最後に"シリウスの心臓"を静かに美しく歌い上げて幕を閉じます。シリウスの心臓はソロ1stワンマンの時にもトレンド入りしたレベルで本当に素晴らしい楽曲。モールス信号のところを美しく歌い上げるのが彼女の歌唱力の強さを思い知らされます。今後も個人的に注目度大の魔女です。

5人目にしてついに花譜の登場です。これまでの4人はライブで登場した特殊歌唱形態の映像だったため、突然花譜ちゃんパートで新しい映像が投入されて新衣装来ちゃうの!?とビビッていましたが、そういえば、前回の不可解弐REの時は"蒼雀"だったため、今の形態"燕"からの変身は初めてだなということに気づかされました。花譜は常に成長している。赤をベースに金のラインが光る金鶏。配信で見た方がキラキラしたツヤ感がよくわかります。おすすめ。
これまでの4人はそれぞれのソロワンマンを彷彿させる代表曲を押し込めたセットリストだったのに対し、花譜の1曲目は唸るようなギターベース音と共に"組曲"シリーズの"鏡よ鏡"での始まりにひっくり返りました。
花譜ちゃんだけ不可解参を早々に始めてしまうのかという勢い。思えば、去年のワンマンライブ以降"組曲"プロジェクトが始まり、タイアップがついた新曲も増えました。花譜は常に成長して走り続けている。
そして2曲目に"組曲"の"イマジナリーフレンド"。いやあ、もう強いなあと圧倒されるしかない。最後の"イマジナリーフレーーーーンド"と高音で歌い上げる箇所が本当に好きで。ライブでも見事に歌いきってくれました。
"組曲"は色んなアーティストからの提供により花譜の可能性が常に開花され続けているプロジェクトです。そんな成長した姿をライブで見るとやはり強さを感じます。"組曲"はまだ新曲が出続けておりますが、不可解参が来る頃にはどうなってしまうのか。今後が本当に楽しみです。
続けてモナークタイアップの"世惑い子"と映画大好きポンポさんタイアップの"例えば"を歌い上げます。
"例えば"を映画館で聞きたくてポンポさん見に行ったら、洗練された素晴らしい劇場アニメーションと神椿の楽曲3曲の挿入タイミングの爽快感に感激して2度も見に行った思い出。
「最後の楽曲です!過去を喰らう!」と強くコールして"過去を喰らう"を聴いていたと思ったらいつの間にか"海に化ける"なんて別の曲になっているのも不可解弐REで初登場して衝撃を受けてからの恒例行事になりました。こんなマジカル楽曲を作れるカンザキイオリさんは本当に神。

花譜ちゃんまで終わり5人のパフォーマンスが出そろったところで、ライブはまだ終わる気配がなく、V.W.Pのアタック映像と共に"My name is花譜…"と5人が立て続けに登場して"共鳴"が始まります。本当にこの始まりが好き。V.W.Pライブは毎回これで始まってくれ。
V.W.Pライブは翌日の"現象"が本番なので、"輪廻"を歌ってシンプルに終わりました。2曲だけなのにものすごい満足感。

ソロ5曲×5人、V.W.P2曲。約3時間の公演があっという間に終わりました。本当に3時間やってた???これが"魔法"。
あてもなく感想を書き続けていたらそもそもそれぞれの魔女、それぞれの楽曲に思い入れがあってずっと語れるものだなあと改めて感じさせられました。ここまで紡がれてきた5人分の物語の量がとにかく膨大。
そんな彼女たちの戦闘力となる最強の5曲を選び、1曲1曲の演出ディレクションをしっかり組み込んできたのにここまで本当に苦労したのだろうなと思いつつ、完璧なセットリストに圧倒されました。Pさんもお疲れ様でした。

V.W.Pとしてはここで一区切りのスタートラインだと思っていますが、これからどんどん走り続けていくことで物語と楽曲はどんどん新しいものが積み重なっていくことと思います。成長した彼女たちを"観測"し続けるため、また未来のどこかの機会で、このようなJOINT LIVEは積極的に開催してほしいなと切に願います。
感想の言葉が止まらない、これが"魔法"。またライブ見たいな、またこれからたくさん楽曲聴き込もうと思う、これが"魔法"。
"魔女"たちに"魔法"をかけられた夜を忘れず、これからも進化し続ける彼女たちを"観測"し続けていきます。


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