イグBFC3感想&評価 グループF/G/H

はじめに

 イグナイトファングマンは朝活を恐れない。しかし寒い。気温は15度前後とたいした寒さじゃあないが、最近朝起きるのがつらい。イグナイトファングマンの本体はパンダである。朝食べる笹がない。干芋のリストからイグナイトファングマンに笹を送ろう。干芋のリストはこちら

 みなさん、ごきげんよう。真のイグナティウス・ロヨラMkⅨⅨです。みなさんにイグナイトファングマンのイグ評価についてお伝えしましょう。この物語はイグ・ブンゲイファイトクラブです。ブンゲイファイトクラブの精神を失ってはなりませんよ、イグ太郎。これはブンゲイによる闘いなのです。だからイグナイトファングマンはあからさまにイグしようとしてイグしてブンゲイの力を軽んじるイグを許さないのです。あなたにはそれがわかりますね、イグ太郎。
 さあ、今日もイグ姫を助けるために右に真っすぐ走りましょう。

グループF

赤木青緑「ヤバみの神」

 はいモーニングイグナイトファング。サイドはなににいたしますか。ハッシュポテトですね。はいイグナイトファング。イグナイトファングマンは文体による軽率なイグと題材による軽率なイグとそれらによって軽率に作られる軽率なイグを許さない。オーダー入ります。イグナイトファングにイグナイトファングでーす。
 イグナイトスマイルは無料。
 このスマイルはこの一回しか表示されません。

ユイニコール七里「私と父とそんなに知らないおじさん」

 イグナイトファングマンは語り口でナンセンスなイグを作り出そうとする行為を許さない。イグ警告。イグブンゲイファイタースピリッツに悖る行為はしないように。いいね。
 でもこの作品はめちゃくちゃなことを引き起こして筋もめちゃくちゃだけど、そういうブンゲイにも見えるところがあるよね。ころころと話題を転がしてひとつのことに固執しないという点がよい。このイグナイトファングはサービスだ。ぜひ受け取ってほしい。イグナイトファング!

鞍馬アリス「嘔吐綺譚」

 隣の部屋から超鋼鉄重低イグナイトファング!
 ひとつの題材にこだわって四つの変奏曲を作り上げる手腕自体はさすがブンゲイファイターといったところだ。だが題材の選び方や物語の進め方にはウェルメイドにも近しい上品さが漂っている。イグナイトファングマンはこのようにうまいことおさまってしまっているイグブンゲイを評価しない。さらなる躍進を願ってイグナイトファング!

星野☆明美 「異星人は第3の性」

 ナンセンスSF小説の皮を被りつつではあるが、なんとなく文化批評的なところを含んでいるな。なるほどね。ブンゲイやろうとしてるんだな。しかしイグを意識した結果、ラスト付近できさまは鶏油を浮かべた。イグナイトファングマンは読者におもねるような日和見イグを許さない。日輪の力を借りて、いま必殺のイグナイトファング!

グループ・F投票先

 非常に高度な政治的判断をイグナイトファングマンは下せない。イグナイトファングマンには政治がわからぬ。メロスのような体力もないため、メロスはひたすらに鳴り響かせるのみであった。
 代わりにブンゲイファイトクラブマンの登場だ!
 わー!
 わー!
 わー!
 ブンゲイファイトクラブマンはどうしてブンゲイファイトクラブマンなんて名前なの。ブンゲイファイトクラブマンって入力するだけでも最低13文字はすっ飛んでいくんだよ。
 その話は以前やった。同じことを二度聞かないように。紙数がもったいないからね。わかったかい、いい子のみんな。
 今回はサービスイグナイトファングのみでギリギリ耐えたユイニコール七里「私と父とそんなに知らないおじさん」に投票した。
 このグループは非常にわざとらしいイグが散見されたが、その中でもギリギリのところでブンゲイ側に引き戻そうとする強い引力を持つ作品を選ぼうとした。そうなるとイグナイトファングを乱発せざるをえないような作品や、ブンゲイ力がどこか予定調和的なもの、そして鶏油を浮かべるような自信のなさを感じる作品には投票できないという形になった。
 イグをやり通すということは難しい。イグナイトファングマンは改めてそう感じた。ブンゲイファイトクラブマンは星に帰った。

グループG

はんぺんた「ミルクフランスとカタカナと◯◯◯」

 なぜいつも書いている創作百合を書かないのか。なぜだ! 許せる! 挨拶代わりのイグナイトファング! イグナイトファングマンはみずからのファンに寛大である。だがイグナイトファングは自動発射されてしまう。イグナイトファングマンは哀しきイグブンゲイ感想人なのだ。
 そしてイグナイトファング! イグナイトファングマンはある種の下ネタとは無縁の青春時代を送った。そのためこのようにイグを簡単に達成できるネタに対してはルサンチマンを発生させてしまうのだ。
 そしてブンゲイファイトクラブ八つ裂き光輪! 時々ブンゲイっぽい描写をして簡単にブンゲイしようとする態度をブンゲイファイトクラブマンは許さない。八歳と九歳と十歳のときと、十二歳と十三歳のときも僕はずっと、待ってた! 百合スマスプレゼントだろ!
 イグナイトファングマンはこうした他人の地雷を踏み抜く行為に義憤をおぼえる。ついげきのグランドヴァイパーでダメージはさらに加速した。
 だがこうしたライトノベル風アプローチによるイグブンゲイをやろうとする心意気は実にブンゲイ的イグでもあった。これからもほどほどにがんばってほしい。

通天閣盛男「桜の庭の満開の下、私達の宴会の準備を

 最初、嫌な予感がした。最初の一行の時点でイグナイトファングマンは本能的にイグナイトファング! していた。この作品は素人にはわからないイグ波を発している。意図的にブンゲイ色を強めてイグの心を隠蔽するひとの心をイグナイトファングマンは見逃さない。彼は自分のセンサーに強い自信を持っていた。またそれがなければ他人の作品にイグナイトファング! など到底することはできないのである。
 序盤のテキストを見てから後半のテキストを見れば明らかになるが、この作品は本来であれば制御できるテキストをだんだんと野坊主に振り回すようにしている。それによってイグ味が出てくるような計算がなされているということだ。こうした計算によるウェルメイドイグというものの存在にイグナイトファングマンは聡かった。それはイグナイトファングマンの過去がそうさせているのか……。
 そして下劣なものをブンゲイ的アプローチに見せかけてとりあえず並べていくようなわかりやすいイグにイグナイトファング! 作風かもしれないがイグナイトファングマンは止まらないからよ。お前らも止まるんじゃねえぞ。

ゼロの紙/コピーライター「夜のシザーハンズ(ショートショート・蜘蛛の糸リメイク)」

 はいイグナイトファング。イグナイトファングマンは過去から現れたイグらしきものという存在を許さない。イグナイトファングマンは明日のイグを守るために地球へやってきた。だから現代詩じみた味を残した散文というものから発せされる狙いすましたイグに対してイグナイトファング。するのである。イグナイトファングマンを無礼るなよ。彼は無礼られることに敏感すぎるため、金木犀の花粉にさえも無礼られているのであった。

乙野二郎「イグとは何ぞや」

 出会って五秒でイグナイトファング! イグナイトファングマンはパロディの不徹底を許さない。面倒な男って嫌われるわよ。
 イグやブンゲイファイトクラブに関する言葉にはいささか同意見に思うところがないわけでもない。結局のところイグはイグとしてイグという評価を受けようという人間の心がある。不名誉しかないという運営からの通達は風文化してはいまいか。イグのなかで虚しく不名誉を甘受することで明日のイグに向かおうとするイグブンゲイファイターがどれだけいることだろう。イグナイトファング! 人気投票で票を得ようとしてイグするイグブンゲイファイターをイグナイトファングマンは許さない。イグナイトファングマンはイグブンゲイファイトクラブの行く末を真に憂う者である。
 最後にもう一回もとの方向性に戻してとりあえず体裁を整えたみたいなその構成にイグナイトファング!
 今日のイグナイトファングマンはどこか荒れた様子ですね。どうでしょう、解説のイグ沢さん。
 連日のイグナイトファングによる疲れが出ているんじゃないですか。
 なるほど。そう言われれば顔が白黒ですね。
 パンダですからねー。
 ん-。

グループ・G投票先

 非常に悩ましいグループであった。このグループは実にイグっぽいイグばかりであり、イグナイトファングマンもだいぶイグナイトファングを発射した。イグナイトファングマンの身体が深く傷ついた。
 今回ははんぺんた「ミルクフランスとカタカナと◯◯◯」に投票した。別にファンを大事にしたわけではなく、この作品はブンゲイらしくイグをしようとしているところがあり、またそのアプローチが実にライトブンゲイ的であったがためについげきのグランドヴァイパーを誘発した。そうした部分が評価につながった。
 なお、この作品の題名を見た瞬間にイグナイトファングマンは「フランスパンのうた」を頭に浮かべたという。特に本筋とは無関係だがとりあえずリンクを貼っておくことにする。

グループH

 これ人力でグループ分けしてんじゃねえのか?
 疑惑のイグナイトファング!

寒竹泉美「感染」

 イグナイトファ――
 待ってください。この作品は確かに他人の手を借りたイグでしょう。しかし現代はネット上で人々が結束する時代です。集合知的な力を持ったブンゲイもブンゲイとしてありでは。
 この軟弱者! イグナイト・バスター! ドガガァン! 止めろレフェリー! カンカンカンカンカン! 勝者、イグナイトファングマン!
 むごい……むごすぎる……。
 ここで審議入りまーす!

イグナイトファングマン「この作品のイグ要素は他人からの借り物である。よってイグナイトファング刑!」
真のイグナティウス・ロヨラMkⅨⅨ「どうでしょうか。それは作品が作られる背景を完全無視することになりかねません。他の作品が外界の影響をまったく受けてないと言えますか。あらゆるブンゲイは、そもそも人類そのものが、環境の影響を受けて生きているではありませんか。あなたも、そうでしょう」
イグナイトファングマン「この作品はちいさくまとまっているようだが」
真のイグナティウス・ロヨラMkⅨⅨ「その点については否定いたしません。しかしそれは作者の技量によるものです。前グループでみられたようなUncontrolledを装ったいかにもなイグ要素も見当たりませんね。これは実に抑制の利いた作品といえます。お題募集も伝統的方法です。その数においてイグ味がでていますが、それをひけらかしているとはいえません。どうでしょう。ここはイグブンゲイカウント・ワンスローでおさめては」
イグナイトファングマン「イグナイトファ――」
イグ太郎「ママン!」
真のイグナティウス・ロヨラMkⅨⅨ「いけません、イグ太郎!」
ドガガァン!

イグの公開会議「イグ太郎死す」p139-140

 イグブンゲイカウント・ワンスロー!

ハギワラシンジ「古麺拉歌集を吟じる護麺官ヌードリアス」

 ヘイ!
(前奏)
(箒と三角定規を使ったエアギター、モップを使ったベース、金属バケツを鉛筆で叩くドラム)
 ハイハイハイ! イグブンゲイは異常! フーッ!

 イグナイトファング! ペロッ。なんだこの鶏油は。なにか言い訳をしてみろ。ええ? イグナイトファング! 確かにな。こいつはブンゲイ開化の味がする。しかしこのイグナイトファングマンを欺くことはできん! 南斗イグナイトファング拳奥義、イグナイトファング!

 イグナイトファングマンくん、最近どうしちゃったんだろ。心配だな。なにか悩んでるのかな。私が聞いてあげたい。パンダみたいでかわいい。ひとり占めしたい。閉じ込めたい。その傷跡を針と糸で縫ってあげたい。血が出ても大丈夫。全部私が舐めとってあげるよ。そうだ、今日の夕飯は私が作ってあげよう。なにがいいかな。イグナイトファングマンくんはパンダだし、笹ラーメンなんてどうだろう。きゃっ。私って大胆すぎるかな。

西崎憲「模倣犯」

 まさに典型的なイグノベルにござーます。
 イグナイトファング!
 呼ばれたら来るパンダ、イグナイトファングマンである。
 どう見ても時事ネタ、そこに加えて古来より伝わりし小説技法を組み合わせてますね。はい、イグナイトファング! 不謹慎であればいいというわけではないですからね。やはり明日のイグを守護るためにはこうした狙撃作品にイグナイトファング! していかなければならない。イグナイトファングマンは改めてそう思った。

短歌よむ千住 テプラ俳句「事務ワイパー」

 イグナイトファングマンはきずつきたおれた。
 代理イグナイト・ファング。イグナイトファングの正式名称はイグナイト・ファングですからね。
 この作品のイグらしさはテプラとそれを貼られた場所、つまり画像刺激的なブンゲイのやり方に集約されているといえましょう。表面的な理解ですが、実にアヴァンギャルドな手法にござーます。ただしアヴァンギャルドという言葉自体が既に古き虚しさをはらんでいるのと同様に、これらの作品群にもどこかテプラ的古さを感じることも否めません。代理イグナイト・ファング。明日のイグを守護る者としては当然の代理イグナイト・ファングです。

 イグナイトファングマンくん。起きてる? 部屋に入ってもいいかな。え? なんで家の中にいるのかって。やだなあイグナイトファングマンくん。私はイグナイトファングマンくんの彼女じゃない。いつから……って、もう忘れちゃったの。イグナイトファングマンくんらしいな。ねえ、どうして部屋に鍵をかけてるの。こんなことしたって無駄なのに。バール、買ってきちゃった。これもぜんぶイグナイトファングマンくんのためなの。

グループ・H投票先

 ちょっと笑いながらになっちゃってすみません。寒竹泉美「感染」に投票しました。先のやり取りの通りイグナイト・ファングの発生を回避しつつお題を使ってうまいことショートショートをやり通している。全体として見たときにうまく書かれていてどこか味気ない様子ではありますが、そこにはブンゲイ的アプローチからイグに迫ろうとするあがきが見えました。そういうわけですので、イグナイトファングマン代理としてイグナイトファングマン風の考え方で投票先を決定した次第です。

総評

 ブロックじゃなくてグループじゃん。どうして誰も教えてくれないの。
 イグナイトファングって打ち込むのにだいぶ疲れを感じてきた今日この頃。みなさんはどうお過ごしですか。
 全体の傾向としてわざとらしいイグに群れるというのは、もはや避けられないことでしょう。なにしろ祭ですから、そうして楽しむというのが実に健康にいいわけです。いまや健康さえも資財のようにして扱われる時代です。なんでもかんでもリソース管理なわけですね。そうした環境にあっては、深くイグとはなにかを考えるもよし、直感的イグに頼るもよし、その他おおくの、それぞれのなかにあるイグに従うもよしと、おのおののリソース管理に文句を言わないということになっている。多様性を尊重しないといけない、ということを意識させられるのは実に窮屈です。意識せずに尊重している状態になるまであとどのくらいかかるだろうな。
 ありのーままでー、心のファングを研いで生きていきたいの。

 だんだんイグナイト・ファングも荒れてきましたがまだ半分いってないんだゼ。
 ……冗談じゃねえ……
 ……イグの感想を書くことにどれくらいの意味があるのか……
 ……いや、意味なんてどうでもいい……
 ……考えているMOMENTはない……
 ……書くことでしか伝えられない……
 ……誰かがそう教えてくれた……

 運営は機動武闘伝Gガンダムを観ている。
 さよなら、エクスプロージョン!

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