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お正月は事業計画作り

明けましておめでとうございます。

昨年末に突如としてnoteを書き始めましたが、これからも少しずつではありますがブルワリー立ち上げの経過をお伝えしてゆければと思っています。

さて、正月は家に籠もって仕事をしていました。

ビールを作るために、つまりはブルワリーを立ち上げる為には醸造免許を取得しなければなりません。

免許取得の要件は様々あるのですがとりわけ重要なのは

年間最低醸造量をクリア出来るのか?

という課題だったりします。


ビールの醸造免許を取得するためには年間60kl以上のビールを製造、販売しなければならないという決まりがあるのです。

60klというと350mlの缶で換算すると、およそ171,429本分に相当します。なかなかのボリュームなのです。

それでも、これだけの量のビールを製造し販売する能力があると認められなければビール醸造免許を取得することができません。ちなみに発泡酒の免許は年間最低醸造量が6klです。小さく始めるのであれば発泡酒免許の方が取得のハードルは低いということです。

そのため、これを認めてもらうために免許申請時に”取引承諾書”というものを提出する決まりがあります。

飲食店さんや酒屋さんに「年間○○Lくらい取引しますよ」という承諾書を書いていただき、きちんと年間60kl以上販売できる計画がありますよ、と示すための書類です。

この取引承諾書を書いていただくために、知り合いのお店を思い出しながら1軒ずつ住所を調べ直し、住所録にまとめる作業をずっとやっていました。

流石に10年以上もこの業界にいますと、知り合いも多くなり、訪れたことのあるお店も沢山。

厳しい状況が続いていますが、あの人は元気にされているかな?ずいぶんあのお店に行っていないな、昨年は随分お世話になったな、などなど思い出しながら住所録を作っていました。

中には知らぬ間に閉店していたお店も。胸が痛くなることもありました。


何をすれば力になれるだろう?どうすればもっと良くなるだろう?と自問自答しながらの仕事になりました。自分がこれからスタートすることが、間接的であれ皆さんの力になればと思っています。

飲食店、酒販店の皆様に置かれましては、もしお手元に取引承諾書作成のお願いが届きましたら、お手数ではございますがご返信いただけると幸いです。

どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。

植竹大海