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「気持ちを暴ければ。」vs.北九州

明治安田J3リーグ第15節
vs.ギラヴァンツ北九州
0-1 負け
フル出場

遠いアウェイの地まで、たくさんの鳥取サポーターの皆さんが来てくださいました。
いつも本当にありがとうございます。
その光景を見て、いつも奮い立たせられますし、ピッチ上で恩返しをしなければと強く思います。
もちろん、ホーム鳥取で、たくさんのお客さんが来てくださっているところも見て、刺激を受けますが、アウェイの遠いところまで足を運んでくださる皆さんを見て、応援されることの価値に人数の多さには関係ないなといつも感じます。
たとえ、お客さんが0人でも、DAZNなど映像で見てくださる方々もいますし、そういった見えにくい想いや1人のファンの重みを胸にプレーしなければいけません。
だからこそ、勝ちたかったという悔しい気持ちでいっぱいです。
このnote「さくらばのーと」は試合の振り返りnoteとして、いつも書いています。自分ルールとして、試合当日は勝敗関係なく感情的になりすぎて、上手く振り返れる可能性が低いので、必ず次の日に書くようにしてます。
が、いつまでも負けは悔しいので、あんまり関係ないのかなって最近思っています。
ピッチで得た悔しさはピッチでしか晴らすことができないからこそ、それ以外の時間をうまく使っていきたいです。

では、今節の振り返り、感じたこと、考えたことに入ります!
よろしくお願いします🙇

今節は1点勝負。

人間の営みである以上、気分を切り離してはいけない

今節の振り返りと言いつつ、早速、最近読んだ本で印象に残ったことにまず、触れさせてください。

『暇と退屈の倫理学』という本です。

そこで見出しの一文が書いてありました。
「人間の営みである以上、気分を切り離してはいけない」

僕自身、とてもこの言葉が刺さって、それを自分のサッカー人生に生かさなければと強く思いました。
理由は、ごくごく当たり前のことですが、サッカーは人間がやるスポーツだからです。

近年、スポーツ科学というのは発展してきて、様々なデータや数字がサッカーを表現するようになってきました。
そういった傾向がサッカー界だけでなく、AI分野が激アツなように、世の中が、そういった無機質なデータを重要視してきていると思います。

その中で、出会った、この言葉。

やっぱり、気分、つまり、人の気持ちというのはいつまで経っても、サッカーには付き纏ってくるし、切っても切っても切り離せないものだなと改めて感じました。

今節を迎える上で、そういったことを考えて、プレーしようと思いました。

では、その「人の気持ち」というのをGKはまず、「誰の気持ち」を考えなければならないのか。

それは、相手フォワードの気持ちだと僕は思います。

GKとして失点をしないという最大の目標を1番脅かす存在は相手フォワードです。
なぜなら、相手フォワードは点を取るという最大の目標を持っているからです。

この矛盾に対していつも葛藤しているGKですが、キャッチングなどの技術も大切ですし、ジャンプ力などの身体的な能力も大切なので、それらを重点的に向上させようとしています。しかし、それらに人の気持ちというのを組み込まなければいつまで経っても、サッカー選手のロボット化を進めているようなもので、ミスしないロボットに勝ちようがない勝負を挑み続けているようなものです。

では、仮に、我々がその気持ちを切り離しては、そのサッカーロボット完成したとしたら、そのにあるサッカーは見ていて至高のものなのでしょうか。

そんなわけがないのは明白です。

たぶん、そんなサッカーロボットが出来たら、PK戦は一生終わらないものになるでしょう。
キッカーが人間だからGKはPKを止めることができるんです。

正直な話、これまで、フォワードの気持ちを全く考えずにプレーしてきたわけではありません。
ただ、これまで以上にそれを意識して、プレーしていきたいな思っていました。

そんな矢先、今節の失点シーンについて、北九州の永井選手がヒーローインタビューで、得点シーンを語る場面がありました。

これまで、失点は悔しいし、映像の振り返りばかりに逃げていましたが、正直、相手フォワードの得点した時の気持ちを聞けるなんて、こんなに美味しいコンテンツはないなと思い、聞いてみました。

DAZNでまだアーカイブが残っているので、興味がある人やGKは、聴いてみてください。

まずは、失点シーンの僕自身の考えについて。あの場面、シュートを打たれる瞬間だけを切り取ると、圧倒的にフォワードが有利です。

PKより近い場面でした。

つまり、フォワードの方は絶対に決めたい場面なのです。
ここにフォワードの気持ちが読めます。
だから、永井選手から見て、僕は右から左に移動してきたので、基本的には、左にシュートを打ちたいと考えるはずです。
そして、外したくないので、シュートはふかさないように、グラウンダーになると思いました。
だから僕は、その場で止まることはせずに、そのまま左の下に向かってタイミングを作り、飛びました。
しかし、シュートは倒れた僕のギリギリ上を抜けて、決められてしまいました。
結果論、倒れなければ止めれそうなシュートだったと思います。
僕も、飛ばなければ止めれたかなと思いました。
しかし、それは結果論ということもありますし、フォワードの気持ちを無視したプレーになるので、同じ状況なら次も同じようにプレーしようと思いました。

そうブレずに切り替えた結果、ハイライトにもあるように、55分?くらいのセーブは、同じような動きで、止めることができました。
あの場面で、シュートが上に来る可能性は低いし、横に倒れて、先に面を作っていた方が、僕自身のサイズも考慮して、止められるかなと思います。

話は少し戻り、ここで、永井選手の試合後インタビューについて。

「あのシュートは、ダフっててしまいましたが、結果的に運良く抜けて〜」というような趣旨の話をしていました。

これを聞いて、僕は確信しました。
次も同じようにプレーしようと。
もちろん、あの失点シーンで、倒れずに止まっていれば止められるシュートもあると思います。
それに、同じような場面でも、5-0で僕らが勝っていたり、0-5で負けていたりしたら、フォワードの気持ちが変わるので、その時はまたプレーを変えようと思います。

僕はメンタリストでもなんでもないし、コミュニケーション力も高くないので、正直、人の気持ちがめちゃめちゃわかるタイプではありません。

だからこそ、そこに伸び代があると思いますし、みんながあまり意識していない、フォワードの気持ちというところに目を向けて、プレーすれば、他の選手と差をつけることができたりするのかなーと思います。

今回は、フォワードの気持ちについて書いてみましたが、他にも、味方ディフェンダーとの気持ちも理解する必要があると思いますし、まだまだやるべきことはたくさんあるなと思います。

コツコツ、その気持ちの理解度を高めていきます!

以上です。


インタビューで語られることがフォワードの全ての気持ちを表しているわけではありませんし、多少の建前もあると思います。

これまで、いろんな選手とプレーしてきた中で、どんどん上のカテゴリーに上がっていったなーという選手は、今のどう見えた?とか、どんなシュートが嫌なの?とかGKの気持ちや見え方を理解しようとよく聞いてきた選手が多かったと、振り返ると思います。

YouTubeでも、大久保嘉人選手や鄭大世選手のシュート講座みたいなのは、GKが嫌なシュートをよく理解しているなーと思います。
ただコースが良いから、とか、そんな理由でシュート打ってないように見えます。

そこにあるのが当たり前すぎて、見えにくい人の気持ち、そして、見えたとしてもそれが本心なのかわからない人の気持ち、まだまだ掘り下げる価値がありそうです。

今回は、長々と人の気持ちに関して語ってきました。今節で感じたことはもちろんこれだけではありませんが、とても印象に残ったので、これだけの分量になってしまいました。
あまり、まとまっていませんし、上手く書けたか分かりませんが、これまでの傾向的に、想いが強い方が、まとまらず、その想いのままに書いているので、読みやすさとかとは別の“いい文章”になっているはずです。

いいなと思ったらぜひ、拡散や、感想などを呟いてくださると嬉しいです。

このようなnoteをメンバーシップではもっとたくさん書いているので、ぜひそちらもよろしくお願いします。

今回も読んでくださりありがとうございました。

今週のホーム戦に向けてまた切り替えて、次こそはみんなと喜べるように、いい準備します!

引き続き応援よろしくお願いします🙇


メンタリストになれるかな櫻庭立樹。

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