あいまいな空が告ぐ

この雲の影は　何を示す
影は光の極に生まれ　光は影の隣をすみかとす

さっくりとした雪が　するどい亀裂を宿すように
ふんわりとした雲は　たたきつける雨を宿す

見えるものの中に　見えないものがある

見えないものは　見え隠れしているから　見えないものとわかるのだ

見えるか　見えないか　を飛び越えて

自分の見たい風景を　魂に聞く

瞬間

あいまいな空が　大いなる語りを紡いでいた

いま　ここの　わたしに