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双極症当事者の身近にいる家族のこと

こんばんは。IKOです。
今日はとても天気が良くて、日差しが暑く感じられるような陽気でした。
梅の花が、あちらこちらで咲き始めています。

先日から始めた新しい習慣、「朝起きたら、コップ1杯の水を飲む」は、順調に継続出来ています。お風呂上りにも時々飲むようになりました。

私は、普段からほとんど水を飲まないタイプです。
パートで仕事に行くときに、500㎖入る水筒に白湯を入れて持って行ってるのですが、朝から仕事して、夕方仕事が終わった時に、まだ1/4くらい残っている時もあるくらいほとんど飲まないです。

健康面からすると、1日に1~2Lくらい水分は摂った方がよい、とよく言われますが、1日1Lでさえ飲むのが大変だなぁと感じます(もちろん食事から摂る部分もあるので、すべてを飲み物単体として飲めというわけではないでしょうが)。
今の寒い時期だと、温かい飲み物(特にコーヒーとかレモンティーが好き)をカップ1杯分、ゆったりしたいときとか、何か作業しながら飲むことは大好きです。
ですが、それを飲み終わったらもう充分な感じになります。

前述の新しい習慣を始めてから、積極的に水分を摂ることを意識するようになりました。1~2Lの水分も、「こまめに」とるのが良いらしいので、気が付いたらちょこちょこ飲むようにしています。
これも新しい習慣になるといいなと思いつつ。

閑話休題。

私の一番身近な家族である夫とは、結婚してから8年ほどになります。
夫は、双極症Ⅱ型という私の持病について、約8年間の共同生活の中で、時に訳の分からない私の言動を間近で見ながら、だいぶ分かってきたところもありつつ、今もなお、少しずつ理解しようとしてくれている、という感じかなと思います。

双極症の人は、「家族の理解が得られない」ということで悩む方も多くいらっしゃるようですが、私の場合はありがたいことに、病気を理解しようと努めてくれる家族(夫)に支えられています。

うつ状態の時は、明らかに口数が少なかったり、ネガティブな言葉を吐いたり、寝込んだり、自殺をほのめかしたりするので、家族にとっては分かりやすいかと思います。
家族にとって初めの頃分かりにくいのは、軽躁状態や混合状態のときかなと思います。軽躁時は特に、調子が良いと感じるので、本人も気づきにくい状態だったりします。

私の夫は、約8年間の私との付き合いの中で、徐々にその前兆が分かるようになってきたらしく、「今少し気分が上がっているようだから、ゆっくり過ごそうね」とか、「今イライラしているみたいだから、混合期かもね」とか、第三者の目線で教えてくれます。
そういう時は、私自身も自分がどの段階にいるのか認識している場合も多いのですが(長年の記録習慣の賜物)、家族が変化に気付いて、そうやって声をかけてくれることは、「ちゃんと気遣ってくれているんだな」と感じられるし、大切にされていると感じます。

ですが、家族である夫も、その時々で、心身の不調や悩みや葛藤などがある人間なので、時には気遣う余裕が無かったりする時もあります。
たまに、身体がきつそうで「何も気力が出ない」と言って1日中寝込んだりしている夫の姿を見ていると、心から辛く感じるし、何とかしてあげたいと思います。

でもこれって、私がうつ状態になって寝込むたびに、夫が感じている事なんですよね。
1日ならまだしも、それが何日も続いたら、一番身近にいる家族として、どう感じ、何を思うか。
心身共に余裕があるときならまだよいとして、もし自分自身に気遣ってあげられる余裕がなかったら?もしかしたら、相手の状態が理解できず、イライラしたり、心無い言葉を浴びせたりするかもしれません。

人間は仏でも神でもないので、いつも穏やかで心優しい調子を保てません(もしかしたらそういう人もいるかもしれませんが、私は今まで聞いたことも見たこともありません)。

私たち夫婦は、一般的にはどの夫婦にもあったりするのかもしれませんが、「離婚しよう」という状況になったことがあります。
約8年の間に10回以上はありました。20回まではいかないかな?というくらい。
原因は、大体は私の病気の悪化(うつ状態もしくは混合状態)によるものが大半です。

私の夫はかなり心配性の気質があるので、私の病気の悪化を必要以上に心配する傾向があります。私が過去に何度か自殺未遂をしているので、それもあるのかもしれませんが…。

心配性の人や共感力の高い人は特に、家族に双極症の人がいる方は、家族であっても、割り切って考えて欲しいと思います。
「割り切る」というのは、自分にできることとできないことを見極めて、できないところに関しては考えないということです。

病状悪化(特にうつ状態)の渦中にある本人は、波が落ち着くのをひたすらに耐えて待っています。
家族であるあなたには、可能な範囲で普段の日常を保ち、自分の事を大切にして、できるだけ落ち着いた心身で過ごしてほしいと思います。
本人は自責の念で苦しんでいることが多いので、必要以上に家族が心配したり、生活状態が乱れたりしていると、自分のせいだと感じて、より病状が悪化します(他の方がどうか分かりませんが、私はそうです)。

また、本人が通院している病院の主治医との連携や、その他の社会資源、ノーチラス会などの当事者会を活用するなど、他の当事者家族と話をしたり、積極的に自分自身のケアを行うようにしてください。

家族としてできることは何か?できないことは何か?
当事者本人が家族にしてほしいことは何か?してほしくないことは何か?
できれば、本人が正常な判断ができる時期に、時間をとってじっくり話し合ってほしいと思います。

双極症は長い付き合いになる病気です。
ですが、生活の工夫や適切な服薬などでうまく付き合っていける病気でもあります。「人生誰だって多少の浮き沈みの波はある」とよく言われますが、そのくらいまで持っていって、最期まで天寿を全うできれば花丸だと思っています。

家族にはその人自身の希望があり、夢があり、生き方があります。
私は、夫の人生の足を引っ張るようなことはしたくありません。
「あなたの(病気の)せいで○○できない」と言われることが、当事者本人にとっては一番つらい言葉です。死にたくなるくらいに。

冷静な状態の時に、どういう選択肢が考えられるのか、悪い状態になった時にはどの選択肢が一番良いのか、じっくり話し合っておくとよいかもしれません。

「家族だから」と一人で抱え込むのは、良い選択肢ではありません。
頼れるところは頼って、それでも抱えきれなければ、あなたはあなたの人生を生きてください。大切なあなたの人生を犠牲にする必要はないし、あなたは何も悪くない。

当事者からは以上です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。




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