「あなたは繊細で優しい人だね」という言葉
最近HSP=繊細さんという言葉が流行っているからか、優しくて大人しくて繊細そうに「見える人」に対して「あなたは繊細で優しい人なんだよね」と言う人がいます。
「あなたは繊細で優しくてデリケートだから、些細なことに傷ついてしまうんだよね。」
「(学校や職場で)みんなに気を使って疲れてしまうんだよね」と。
「あなたは繊細で優しい人なんだよね」
この言葉を言われて「私は人からそんなふうに見られているんだ!」「嬉しい!」と感じる繊細さんはいるのだろうか?といつも思います。
基本的にHSPの人は、人から言われた些細な一言に深く傷ついてしまう気質です。
そしてその傷ついた言葉を半永久的に覚えていて、時に思い出して頭の中で反芻し、何度も何度も傷ついてしまう気質です。
そんな繊細さんは「あなたは繊細で優しい人なんだよね」
そんなふうに言われてどう感じるのだろうか?と思います。
私は人から「繊細ですね」とは言われませんが「優しい人ですね」とはたまに言われます。
私は「優しい人ですね」と言われて特に嬉しいとは感じません。
それどころか(舐められてる?)とさえ感じることも。
確かに私は、表面的には優しい人かも知れませんが腹の中はけっこう黒い。
(私は子どもの頃から親にけなされることも多かったから、私は決して純粋に優しい性格ではない。褒められて育った私の夫はひねくれてない。三つ子の魂100までもとはよく言ったもの。)
他人からは表面的な部分しか見えないから、私は他人から見たら「優しい人」に見える。
「あなたは繊細ですね」その言葉を深読みすると
「あなたは神経質でデリケートで小さなことでいちいち傷つくめんどくさい性格なんですよね」と言っているようにも聞こえる。
(※私のように腹黒でひねくれた性格の人間ならそんなふうに捉える)
まあ、言った側の人からすれば
(いやいや、そこまで言ってないし・・)
(被害者意識、すごくない?)といったところでしょう。
何が言いたいかと言うと、世の中には本当にHSP、繊細さん気質の人もいるし、ひねくれた性格の人、被害者意識の強い人、いろんな人がいます。
私が思うのは、相手のことをよく知らない段階で、ましてろくに会話もしたことがない段階で、見た目だけで判断して、
「あなたは繊細で優しい人なんだよね」と相手に言うのは、「決め付け」「レッテル貼り」のような気もします。
「繊細で優しい人=弱い人」というイメージを持つ人もいるから、「あなたは繊細で優しい人なんだよね」という言葉は、相手を褒めているようで、深層心理ではマウント取っているというか。(私の方が強くて優れた人間よ)と。
人は見た目によらないもの。
外見とか、軽く会話したくらいでその人がどんな人なのかなんてわからない。
髭を生やしていて、筋トレして体が大きい男性が実は繊細さんだったりするし。
見た目はいかつくて怖いけれど、内面は繊細だったり。
一番小さい犬種であるチワワが、実は気が強い性格だったりするように。
「あなたはこういう人だよね」という言葉って、ある程度深い付き合いがあって、信頼関係がしっかりできている関係になってから言うことで、初めて相手に伝わると思うし
そのような関係の相手から「あなたは繊細で優しい人なんだよね」と言われたら(この人は私のことをちゃんと理解してくれているんだな)と、その時初めて(嬉しい)と感じるもののような気がする。
相手のことをよく知らない段階で「あなたってこんな人だよね」と決めつけるのはあまり良いことではないなー、私はそういうことをしないように気をつけよう、そんなふうに思いましたと言う田舎の主婦の独り言でした。
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