見出し画像

TPの三角折(Fホールド)で生命維持確認

トイレットペーパーの三角折りを『ファイヤートップ』と言い、アメリカの消防士さんから始まったと、昔、物知りの夫に教えてもらった。
なるほど・・・と思ったが、私は面倒なので折ったことはない。

そのうち
『トイレに入って用を済ませた手で折るって不潔じゃない?』と巷で賛否両論が湧き上がってきた。
気になって調べると、三角折りをファイヤーホールドと言い、アメリカの消防士さんから云々というのは、どうやら〈ガセネタ〉らしいことが判明(この話は夫には言っていない)。
ビルの共用トイレやホテルのトイレなどは、掃除を済ませたとの合図にもなっているという。これには納得。

去年入院の際、4人部屋の共用トイレで、二つあるホルダー全部、必ず三角折りにする患者さんがいて、とても気になっていた。夫ならいいのに、他人さまではなんか気になる。
しかも、コロナが流行っている最中なので余計にイヤだった。
『不潔なので今は流行っていないですよ』
と、教えてあげようとしたのだけれど、余計なお節介はやめることにしたが、そのうち退院されたので言わなくて良かったとほっとしたものだった。

で、我が家なのだが、
夫は三角折りを続ける。私は折らない。という状態がここ3年は続いている。
何故かというと・・・
入退院を繰り返している私と、脚を悪くして歩行困難になりつつある夫。
寝室が別になっている私たちには、それが、お互いの〈生命維持確認〉及び〈安心材料〉になっているのだ。

三角折りがなくなっていれば、私が用足しをしたと判断して安心する夫。
三角折りになっていれば、夫が用足しをしたと判断して安心する私。
お互いに
『生きているよ』
『トイレに来れたよ』
との合図として、三角折りはずっと続けてくれている。

お父さん、ありがとう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?