認知症の種類
認知症にも、いくつか種類があります。
一般的に、私たちが「認知症」とイメージするものは、物忘れがひどくなった、などの記憶障害がある、アルツハイマー型認知症。
今まで、普通にできていたことがわからなくなったり、迷子になったり、記憶障害が起こってくるのが、このタイプですね。
生活の中で、一番困るのが、「ものをなくす」と言うことかも知れません。私たちにも、そういったことはありますが、認知症がひどくなると、そんなレベルではありません。
冷蔵庫の中に書類が入っていたり、通常では考えられないことが起こります。それが認知症と言うもの。
でも、認知症の初期の段階では、「自分がおかしい」ということに気づいているので、「私はわからなくなっちゃって」「ごめんなさいねー、ご迷惑かけて」という言葉がでたりします。そして、高齢になると失禁が多くなるので、汚れた下着をタンスに隠すなどの行為が見られることもあります。まだ正常な思考も残っているし、恥の概念もありデリケートなところなので、この辺りの接し方は、そこの心理的な部分も踏まえて、ということになります。
そして、少しずつパッドを使ったり、テレビでもコマーシャルでやっているようなパンツ型のオムツを使うようになりますが、女性の場合、生理用品で少しは使い慣れていますよね。でも、男性の場合は、使い始めは女性よりも心理的ショックが大きいと多いますので、介護される方は、この辺りも踏まえておくと良いのでは?と思います。
そして、オムツの種類もサイズも、今は結構いろいろあり、迷うと思います。もしわからなければ、ケアマネさんに相談したり、入居されていらっしゃる方に買って持って行かれる方は、介護士の意見を参考にしてください。
脳血管性認知症では、脳血管疾患があるので、片麻痺などがあることも。言語障害が出る場合もあります。また、感情の抑制がきかず、話をしながら泣くといった症状も出ることがあります。
レビー小体型認知症では、「幻視」が起こります。精神の病かと思われる時があるかも知れませんが、高齢者であればこちらの認知症の場合が多いかも知れません。もしそういった症状があったら、高齢者の場合、地域包括支援センターへご相談してください。