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過労

こんばんは〜

訪問ありがとうございます。

昨日、私が住む北海道の渡島地域おしまちいきは記録的な豪雨により、場所によって道路が川のような状態に一変する事態となりました。また、ひょうが降った地域もあり、降り止まない雨に気持ちも落ち着かない時間でした。激しい雨が上がり一夜明けると、庭の木の葉が随分と地面に落ち、一気に姿を変えていました。記録的な雨に植物もビックリしたかもしれませんね。


今日ひとつのYahooニュースに目が止まり、無視出来ない思いになりました。残念な事ですが、このような体制の会社は、実は多いように思いました。

娘がパティシエの仕事をしていたので、お菓子の世界に興味を持った私は、ケーキ屋さんの販売員としてアルバイトをしていました。販売員として働いてみて、パティシエは過酷な環境のもと、身を削る思いで働いていたのが本音だろうと感じました。その時に感じた事を以前アップしました。

娘は、お菓子を作る事が大好きで、希望するレストランブライダルのパティシエとなりました。業務は、レストランや披露宴で提供するデザートの製作やウェディングケーキの製作をしていました。こちらでのウェディングケーキは、二つとない新郎新婦だけのオリジナルのケーキのため、入社1年目から携わる業務として、娘は喜ばれるように力を注げる事にやりがいを感じていました。ですが、どんなにやりがいを感じていても定時で仕事を終えるのは難しく、残業をする事は日常であり、さらに繁忙期になると終電で帰宅する日が続いていました。

娘の職場では移動や退職によりパティシエは僅か2人しかいませんでした。週に2日の休みは確保されていましたが、充分なスタッフがいないと、当然、一人当たりの仕事量は増えていきます。繊細な世界ゆえに神経を使う一方、忙しさから昼ごはんを食べるだけの休憩が日常であり、体力も求められる世界でもあったようです。若さから、なんとかこなせていたようにも見えますが、休日は寝る事で体力を回復させていました。

また、残業代は支払われいましたが、見込み残業となり、どんなに残業をしても一定の金額しか支払われませんでした。勤務年数によって、見込み残業の金額は多少上がっていきますが、実際は、労働に対しての金額が伴っていないのが現状でした。残業をすればするほど、ただ働きと変わらないように思え、完成度やクオリティは高く求められるのに、見合った対価が得られずモチベーションを保つにも難しく感じているようでした。

会社は社員がいてこそ、成り立つものだと思います。経営者は社員が健やかに働ける環境に整える事が売り上げを上げることよりも大切で、その為にお金をかける所にはお金をかける事が必要な事のように思います。娘の会社で言えば、過労をさせないために新しいスタッフを募集し仕事の負担を減らすと同時に、規定の休憩を確保し仮に残業が発生した場合も正当な賃金を支払うことで社員が無理なく働く環境が出来るのだと思います。もしくは、社員の数に見合った運営にシフトする。それだけで社員は仕事に対する捉え方(モチベーション)が大きく変わり、それが形として現れるのだろうと思います。結局、その姿勢がお客様にも伝わり、売り上げにも繋がっていくのだろうと思います。そこを惜しんでいて、会社は繁栄するか疑問です。

また個人店のパティシエは、充分な人数がいても古くからの体制から、やはり残業は当たり前の世界です。私がアルバイトをしていたケーキ屋さんでは、社員は開始時間から終了時間までの時間を共有していました。残業に対しての対価はなく、休みも週に1回だったのに、もはや残業という感覚ではなく、当然の業務時間かのように麻痺した労働時間に見えました。この古い体制で独り立ちできるパティシエが育つのでしょうか?実際、多くの若い芽は花開く前に消えてしまっている事は間違いのない事です。過酷な労働という古い体制だけの世界しか知らなければ、開花した先もその世界の連鎖が続くのはおかしくないように思います。ですが技術をいちから習得する時間という大義名分が一人歩きし、実際は、誰の為の体制となっているのか、いい加減、見直すタイミングだと思います。

利益を追求し古い体制のもと、過酷な残業が当たり前の「地の時代」に沿った働き方から、縄文の生き方のように個性を重視し、その人らしく楽しんで働ける「風の時代」に沿った働き方へと社会全体が移り変わる事を願います。

サクラ

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