初めて会った日 まさか。
メッセージでのやり取りを重ね、予定を合わせて会うことになった。
今でも、あのときのあの彼の表情をすぐに思い浮かべることができるくらい、とても優しく微笑んでくれた。
タイ料理を食べる予定だったけど、私が喉をいためていたから急遽ベトナム料理に変更。待ち合わせにも遅れてしまい、申し訳ない気持ちいっぱいで入店。
「〇〇さんですか?」「はじめまして。」
そんな普通の挨拶を交わした時は、こんな気持ちになるとは思ってなかった。
お互いに、なぜマッチングアプリに登録したのか、どんな相手を求めているのかを話しながらにこにこしてくれる彼は、とても私をほっとさせてくれた。
話が進み、生まれ育ちのことに。
ここで、驚くような共通点が。
なんと、彼と私の地元が同じだった。地元が同じといっても範囲が広いと思うが、同じ区内のお隣の町というくらい近い場所だった。
私たちの心の距離は一気に縮まり、まさかこんな出会いがあるのかと興奮状態になった。
だが、私たちの偶然はまだ終わりではなかった。
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